2008年 栽培日誌

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2008年5月5日(月)
交配を少し実施しました

 今年の交配は遣らないつもりでいましたが、数品種、交配をしました。
 実生の初花が咲くのを見ると、やはり交配は大変な魅力です。
 栽培場所を何とか確保して今年も実生の播種を実施することにしました。
 
 その実生初花が一つ開花しました。の株です。中心に小さな花弁が見えます。弱い八重咲です。しかし、数年栽培すると八重が綺麗に出ることもありますので、今後の観察が必要です。
 ただ、この花は、類似花があるので、新品種としての期待は薄いですね。
 真ん中は、昨年開花した実生花で、今年再度開花したものです。白の八重ですが、花弁の形がイマイチですし花の数も少なくて、少し魅力に乏しい…
 は、冷蔵苗です。今年の2月9日に冷蔵庫に保存を開始した苗で、約3ヶ月ぶりに冷蔵庫から出しました。
 長期の保存でしたが、カビも無く、芽もそれほど伸びていません。良好な保存状態です。
 今日植え付けますので、順調に生育すれば5月下旬の開花になります。
 この保存苗が綺麗に開花することになれば、今後の開花調節や時期を逃しての遠距離の方との苗の交換などに有効な手段になるのではないでしょうか。

2008年5月6日(火)
連休最後は五月晴れ!増土を完了しました。

 早いもので、桜草の花も終わり、増土の時期になりました。
 この増土は桜草にとって最も重要な作業ともいえます。来年の花芽を成長させるために必ずやらなければならない作業です。
 が本日の桜草の株元の状態です。来年の芽と根が伸び始めています。
 このままでは芽(根)が乾燥して来年の芽が育たないので、この芽(根)に土を被せてやらなければなりません。
 真ん中がその増土が終わった状態。約1cmほど被せます。こうすることによって、土の中で翌年の芽が生育することになります。
 増土後は、本葉が枯れるまで良く日に当て、薄い液肥を数回施しましょう。
 は、実生の新花です。今年最後の開花と思います。花弁が大きく、かつ多いので花の形が良いです。
 将来が楽しみな花だと思います。

2008年5月8日(木)
交配した花の果実が大きく育ち始めています

 交配した花は、受粉が成功すると果実が膨らんできます。
 左の写真がその膨らんできた果実の状態です。手前の果実がそれですが、右奥の果実は、実は受粉していない果実で、一見種子が実っているように見えますが、中身は空です。
 花が咲き終わっても、そのままにしておくと、花びらは散ってしまい、残った果実は殆どこのような状態になりますので、一見、種子が実っていると勘違いしてしまいますが、種子は全く入っていません。

 真ん中は、花茎を切り取った優良選別株の状態です。花茎は、花の基部で折り取りますので、花茎は棒のように残っていますが、その内枯れてしまいます。
 は、一昨日紹介した実生株初花の八重咲き種の本日の状態です。
 なかなか、形が整っていて気に入っています。
 ただ、従来八重種との際立った特徴の違いはありませんが、来年以降、大きく変化して素晴らしい花になって欲しいと心の中で期待しています。

2008年5月9日(金)
冷蔵苗4日目で花芽が上がってきました

 冷蔵苗は、冷蔵庫の中の冬の環境から、一気に初夏の暖かい気候になったため、急速な成長を見せています。
 がその様子です。品種名は「舞紅葉」。
 本来、早咲き品種なものですから、つぼみも早く上がる性質があるので、特別成長が早いわけではありませんが、この春、二度目の開花が見られます。
 ホームページを改良して、今年の冷蔵苗の詳細をお伝えしようと思いましたが、ホームページの改良方法がなかなか難しく、未だに改良できないのが悩みです…
 真ん中は、今、咲き始めた残り花の桜草です。薄紫の涼しげな八重咲種です。超〜遅咲きですが、性質なのか、たまたま今年だけ遅咲きになったのかは不明です。
 は、和室南の栽培場所の桜草達です。葉が大きく育っています。
 今年は、6月一杯は太陽に良く当て、来年の株の充実に努め、花芽をたくさん付けて貰う事にしたいと思います。

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