2008年 栽培日誌

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2008年4月19日(土)
今日は、天気が目まぐるしく変わった一日でした

 今日は休みなので、朝からの晴天を期待したのですが、朝のひと時、青空が広がりましたが、間もなく曇り、午後には雨が降ったり止んだり。
 気温も相変わらず上がらず、不順な天候が続きます。
 綺麗な写真を撮ろうとしましたが、この天気で今日は諦めました。
 遅れていた物置小屋の屋根で栽培の実生苗が今日ようやく2株開花しました。いずれも一重ですので写真は撮りませんでしたが、八重のつぼみも確認できますので、その八重の開花に期待です。
 今日紹介する桜草は、以前から育成中の花です。
 特に、の花は、綺麗な八重咲です。写真ではどうしても質感、花色が伝えられませんが、花の表面が白色、裏面が紅色の中輪八重です。気に入っているので、増殖予定です。
 真ん中は、鮮紅色の深カガリ弁八重です。この色は、現在規格のデジカメでは表現出来ない色で、実物は本当に綺麗な紅色です。これも増殖予定。
 は、小輪の薄紅色の八重で、花弁が細く、花弁数は少なく、質素な感じの八重咲種です。
 良い品種は、絶えさせることのないように、今後は狭い庭ですが増殖を図って行きたいと思います。

2008年4月20日(日)
新しい花の開花はありません

 今日も晴天にはならず雲の多い一日で、午後は小雨パラパラ。気温も特に高くなく、桜草の開花が進みません。
 新花も開花せず、日曜なのに手持ち無沙汰の一日でした。
 写真は昨日までに開花した八重咲種です。
 特に優れた品種ではありませんが、真ん中の八重の重ねが良いと思います。
 は、丸い花形ですが、八重弁が小さいです。
 この花弁が大きくなるといい花になると思います。

2008年4月21日(月)
今日も変化無しです

 曇りがちの天気でした。暑からず寒からずの気温。最近、すっきりと晴れた空を拝んだことは無いですね。
 そのためか、桜草の開花はゆっくり。
 実生八重の初花が見られると期待して起床したのですが、残念ながら開花せずです。
 が今朝のつぼみの状態。真ん中が夕方の状態です。ゆっくりと開いていますが、開花は明朝になります。
 花の形、色から判断するに、「花小町」という品種に似ています。
 は、大鉢に植えた普通種の一重咲きです。早春は日当たりが良かったのですが、今では庭木の「夏ツバキ(シャラ)」の葉が繁り、すっかり日陰になってしまい、葉も大きくなり、花茎もヒョロヒョロと間延びして形良くありません。
 桜草は、開花までは直射日光下で育てると、しっかりと形良く育ちます。
 我が家は栽培場所が狭いため、致し方ありません。

2008年4月22日(火)
待ちに待った八重咲実生初花が開花しました

 待ちに待った、昨年7月播種した実生苗の八重初花が開花しました。
 昨日も感想を述べたように『花小町』と言う品種にそっくりです。(左)
 おそらく、花小町に交配したものではないか?と思うような花の色といい、花形といい、そっくりです。
 今後、八重の初花が咲くかどうか判りませんが、変わり花や整った花の誕生は、なかなか難しいです。
 真ん中は、選別した花の一群です。栽培の失敗で開花さえ危ぶまれましたが、7割は何とか開花してくれました。
 今年はあまり栽培方法を変えず、しっかりと管理したいと思います。
 は、19日に紹介した大輪の花びらの表面が白色、裏面が紅色のコントラストの良い優良花が咲き進んだ姿です。
 花茎はあまり伸びないので背丈は低いものの、葉とのバランスが良く、八重の重ねも綺麗な優良品種です。
 来年に向け、少し肥培し、花数が増えるか、背が伸びるか調べて見てみたいと思います。
 勿論、大量増殖予定です。

2008年4月23日(水)
気持ちの良い晴天。撮影が進みました。

 今年の庭の状態は、寂しい風景です。
 例年、今の時期は庭全体が花盛りになる状況になるのが普通ですが、今年は例年の半分くらいの開花状態です。
 そんな中、開花した株の記録と撮影を進めました。
 が寂しい庭の開花状況です。
 真ん中は、小輪の八重咲種。
 は、花弁の表面が白色、裏面が紫色で、中心に小さな花弁が見える八重咲種です。

2008年4月24日(木)
桜草の開花は盛りを過ぎる時期ですが、まだ、つぼみの株も多くあります

 桜草開花最盛期は、例年、4月20日前後ですから、開花の盛りは越えつつありますが、我が家では、まだ開花しない株が多数残っています。
 品種の違いによる早咲き、遅咲きのはありますので、そのせいかもしれませんが、気候の影響も否定できません。
 展示会を見学すると、揃って多くの品種が開花しているますが、どのように開花調整しているのが不思議で、また、その技術は素晴らしいと感じます。
 今後、我が家の八重咲種も、展示会に出せるようになれば、桜草達も喜ぶとは思いますが、開花時期の問題をクリアしなければなりませんね。
 
 今朝の我が家の庭を鳥瞰してみました。(左の写真)
 写真の右上方向が南方になり、この太陽の光が差し込む右方向に繁った樹木があるため、日照が妨げられています。
 夏になると、日陰になるこの樹木の下に桜草を移動して夏越しをするので、樹木があるのは助かりますが、今の時期の樹木の日陰は、狭い庭ですので桜草の生育にはちょっと困ってしまいます。
 真ん中は、今春開花2番目の八重咲実生花です。やはり、既存種にそっくりです。
 今後の交配品種を選定するのを少し変えなければならないと感じています。
 は、今月9日に開花した「白色八重咲優良品種」株ですが、この品種は開花期間も長く、開花から15日経った昨日、やっと2輪が枯れ始めました。
 まだまだ十分鑑賞できるのですが、来年のために株を充実させようと、泣く泣く花茎を折り取りました。
 
 八重咲種の多くは、短花柱花が多いのですが、この白咲き種は、長花柱花と判断されましたので、交配用としても価値があると思います。

2008年4月25日(金)
早咲き種は散り始め、遅れている品種は咲き始め

 今年は、早咲き種と遅咲き種の開花時期が極端に離れている気がします。
 早咲き種は、散り始めています。
 一方遅咲き種や生育遅れの普通種は間もなく開花する状態。こんなに違う年も珍しい。
 散り始めた早咲き種は、来年の株の充実を図るため、可哀相ですが花を摘み取りました。勿体無いですが…
 の品種は、野生種の大鉢植です。車咲きの咲き方です。色は濃色紅色で綺麗な花です。
 真ん中は、通称ナデシコ咲き(カガリ弁)の中輪花で、花弁の表が白、裏面が紅色のすっきりした花で、花弁も厚く、コントラストが綺麗な品種で、私は大変気に入っている花の一つです。
 は、紫色(青っぽく見える)の八重咲種です。
 色が他の品種の紅色と違って紫色なので、ちょっと雰囲気の変わった良い花だと感じています。

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