2008年 栽培日誌

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2008年4月12日(土)
今日は晴天で風も無く気温が上昇したので、桜草の開花が再開です

 つかの間の晴天となりました。明日は早くも降雨の予報。今日は貴重な晴天です。
 開花がまた歩みを速め出し、ポツポツとあちこちのポットの桜草が開花を再開し始めました。
 殆どは、従来種の開花です。
 は、大輪濃紅色の八重で、写真集のスライドショーにも登場している品種です。
 ことしは、昨年の生育不良のせいか、綺麗な八重咲きになっていません。
 中心の花弁が小さく、整っていません。
 ことしは、早めに花茎を切り取り、肥培・増殖したいと思います。

 真ん中は、細弁の八重咲種で、今年初めて開花した花です。華やかさはありませんが、今後、どんな芸を見せてくれるか楽しみです。
 は、札落ちの八重咲種です。おそらく「桃の舞」と思いますがラベルの付いている同品種と比較鑑定して確認したいと思います。

2008年4月13日(日)
涼しく、小雨が落ちています

 折角の日曜日ですが、天候が良くないです。
 小雨が落ちてきて気温は上がらず、明日にかけてまた雨の模様。
 桜草の生育・開花は、気温に大きく依存するため、今日の開花は…?
 開花してきた桜草は、新花ではありませんが、何れも八重咲種です。(写真)
 新花を期待する実生株は、数株花茎が上がってきた程度でまだまだ開花は大幅に遅れそうです。
 例年どおり実生苗の開花は、来週後半以降になりそうです。

2008年4月14日(月)
不順な天候が続き、生育が芳しくありません

 今朝も雨です。気温も低いです。
 各地で今週末に展示会を予定しているところが多いようですが、桜草の開花は例年に比べて大幅に遅れているようで、開催が危ぶまれているようです。
 我が家の生育状況を比べて見ますと、やはり生育に差があるのがわかります。
 左の写真は、今朝の状況です。写真の真ん中付近が咲き始めたところです。
 真ん中の写真は、2年前(平成18年)の同じ14日の写真です。
 本葉の生育状況を見ますとかなり差が見られ、2年前は花も今年よりは咲き進んでいるのがわかりると思います。(右端のポット群は、実生株なので生育が遅くなっています。)
 右の写真は、優良選別株です。前にも説明しましたが、昨年の栽培の失敗から、株が小さく、つぼみも付かないか、付いても小さなつぼみですが、早咲き種が何とか咲き始めているところです。

2008年4月15日(火)
朝から気持ち良い晴天です 開花を期待しましょう

 朝の気温は少し低めでしたが、朝から気持ちの良い晴天で、日中は気温が上がる予報。
 例年ですと、花盛りになる期間に入りましたが、今年は天候不順の影響で、開花株が少なく寂しい状態です。
 今日の気温上昇で、少しは咲き進んでくれるものと期待しましょう。
 各地で展示会を予定されている方たちも、展示会開催までに満開にならないようで、苦労なさっているようです。本当に困った天候ですね。
 今年の新花と言うか、新しく紹介する花は、白色八重咲の一種のみで、後が続きません。
 今朝の開花株している株を紹介します。
 左の写真の品種は、3年前に誕生した「ナデシコ咲き」の品種です。この品種は、株が小さくても花芽を持ち、丈夫で増殖性もあり、八重も安定して早咲きで、気に入っている品種の一つです。
 増殖対象の一つです。
 真ん中写真の品種は、大輪系で、これといった特徴はありませんが、交配親として残してあります。八重弁が大きく出て欲しい品種の一つです。
 右の写真の品種は、5号プラ鉢植えの購入種です。
 手前が「舞紅葉」、右後方が「振袖」、左後方は、無銘の「赤蜻蛉風一重」です。
 いづれも早咲き種で、咲き進んで見ごろとなってきました。
 早く、他の品種もこのように咲き進んで欲しいものです。

2008年4月16日(水)
今日は薄曇、まだ気温が低いですが、日中はなんとか上がって欲しい…

 気温が上がらないため、桜草の開花はゆっくりです。そのお陰で、写真撮影や記録を付ける時間に余裕はありますが、気持ちとしては、早く咲き誇った全品種の花が見たいですね。
 写真撮影は、平日は早朝と夕方しか出来ませんので、色バランスの調整が難しく、綺麗な写真が撮れません。
 ホワイトバランスの調整をしたりすると、操作を元に戻すのを忘れ、うっかり日中もそのままで撮ってしまい、失敗することもあり、なかなかカメラの操作は面倒くさくて嫌ですね。
 そのためホワイトバランスをオートにして撮影していますので、本来の桜草の色は表現が上手くできません(^_^;)。
 は、今朝のポット群の桜草達です。まだ、本葉の成長だけが目に付く状態です。花で埋め尽くされるのはもっと先になります。
 真ん中は、小輪の中心八重弁の花です。本来の咲き方ではなく、おそらく「有頂天」という品種のようなカガリ弁の咲き方になると考えられます。
 は、一重の花ですが、花形が既存種の『赤蜻蛉』に似ているので、便宜的に「ピンク蜻蛉」と呼んでいますが、やさしい桃色の花で気に入っています。
 中心部分がほんのりと色が抜けて薄くなっているので、遠目にはボンボリが燈っているような雰囲気の優しい花です。

2008年4月17日(木)
今日は曇り、午後から雨の予報、どうも明後日まで降り続きそうです…

 今年の春は雨の日が多いような気がします。
 雨が降れば気温が上がらず、桜草の開花は、さらに遅れることになります。
 また、写真撮影にも大きく影響するのであまり降って欲しくないですね。

 反対に、開花した株は、この涼しい気候で花持ちが良いようですが…
 ようやく、野生種の白花が咲き始めました。
 10号プラ浅鉢植えです。
(左)
 真ん中は、「舞紅葉」風のかがり弁の八重咲種です。
 八重の感じは、舞紅葉より良い感じです。
 カガリ弁で、花弁の表面が白っぽくコントラストが良く、華やかな感じですので、今後さらに肥培して、咲き方の感じを確認したいと思います。

 は、ホンワリ柔らかい感じの八重咲種です。
 花弁の表が白色、裏が薄い紫色の花で、配色も優しい感じで、良い花になりそうな感じです。

2008年4月18日(金)
雨がいい降りをしていますね

 今日も雨、と思うほど今年は降雨が多いように感じましたが、お隣の熊谷市の4月の気象データを調べてみましたら、
  ○今年の4月18日までの降雨日数 7日
  ○同昨年                 9日

と、昨年の方が2日多かったです。
 多いように感じた、ではいけないですね。よく調べてみることが肝心です。

 ところで、桜草の開花が遅れた原因について、やはり、気象庁のデータで、昨年と今年の熊谷市の気温差を調べてみました。
 ★月平均気温差
 1月−1.3度 2月−3.2度 3月+0.3度
で、他のデータ、月最高気温平均・月最低気温平均差においてももちろん、月平均気温と同じ傾向にありましたが、この数字を見ると、昨年に比較し、1月、2月が寒かった、特に2月が昨年と比較して大幅に寒かったことが原因ではないかと、この数字からは感じられました。
 3月は、昨年より少し気温が高く、4月も17日現在では、平均気温は、
 ☆昨年 11.8度 今年12.9度 差+1.1度
と今年の方が高くなっています。
 と言うことは、桜草にとっては、冬の寒さが厳しいと生育が遅れ(芽だしが遅れ)、芽が出てからの春の気温が余程高くなければ、成長速度が上がらない、と考えられるのではないでしょうか?(あくまで私見ですが。)

 今朝は、雨降りで、新しい花の開花も1品種のみでしたので、観察は短時間で終了しました。
 は、雨に打たれうなだれる桜草達です。開花後の降雨は桜草には可哀相です。
  (大きな写真は、ブログを参照して下さい。)
 真ん中は、雨粒を花弁に一杯溜めてうなだれる桜草。雨粒がかなり重いと言えます。
 は、濃紫色の八重咲です。開花が始まったばかりですので、本当の色は出ていませんし、早朝、降雨の薄暗い中の撮影でしたので、さらに色が判りにくいかもしれません。
 機会があれば、また紹介したいと思います。 

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