2008年 栽培日誌

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2008年4月5日(土)
春本番の暖かさになりました。桜草の生育も昨年に近づきつつあります

 今日は暖かな一日になりました。歩くと汗がにじむような暖かさです。
 本日午後の桜草の状態です。午後の西日を浴びて元気に生育しています。
 しかし、夏の西日と違って、この時期の西日は、桜草にとっては恵みの陽光です。
(左の写真)
 真ん中は、昨日開花した株の二輪目が開花したものです。細かがり弁の八重咲種で、3年前に誕生した花です。
 他の株の開花は、残念ながら見られませんでしたが、もう直ぐ開花する株のつぼみが、あちこちに見られます。(右の写真)

2008年4月6日(日)
気温が20度を超え、汗ばむ陽気でした

 今日は朝から気温が高く、桜草も延び延びと生育しています。
 開花株は一品種でしたが、開花第3号の「濃色舞紅葉」が開花してくれました。
 この品種は早咲き種で、毎年真っ先に開花するのですが、今年は開花が遅れてしまい、本日、ようやく開花してくれました。(左)
 この花は、小さな株でも花芽を付け、早咲きでよく増える品種で、花も細かがり八重咲種で賑やかに咲いてくれ、大好きな品種の一つです。
 真ん中は、昨日開花した花と同一品種のもので、別植のポット株ですが、開花しました。
 早咲きの性質は、同じと言うことが判ります。去年、生育不良であったため、前年のような豪華な咲き方はしていませんが、開花してくれただけで満足です。
 今年は、肥培し、増殖したいと思います。
 その増殖ですが、桜草の増殖は、素人では株分けか根伏せしか方法はありません。
 その根伏せをしたその根から、小さな芽がたくさん芽吹いてきました。10芽以上出ています。(右)
 この芽を肥培すれば、来年花を咲かせてくれます。考えてみれば、桜草は生命力が強い、丈夫な花なのですね。

2008年4月7日(月)
午後から雨となりました。明日は強風も加わるとのこと、風は被害が出るのでいやですね

 天気予報どおり、午後から降雨となりました。
 今の時期の雨は桜草にとっては大歓迎です。
 桜草の生育には、水分を十分に与えなければ、ノビノビと生育しませんからね。
 しかし、桜草が満開の頃の雨は、花を傷め、開花時期を縮めるので歓迎はできませんが…
 明日はさらに強風も加わるようなので、また被害が出るのではないかと心配です。
 さて、今朝の開花状況ですが、一重の桜草が一輪開花したのみです。
 本格的な開花は、来週からになりそうです。
(左)
 真ん中は、二茎株の花茎の状態です。一本が大きく伸び、右下の二番目の花茎が伸び始めている状態です。
 この性質が固定してくれれば本当に嬉しいのですが…
 は庭植の桜草株です。庭木のツゲの下に植え込んだものですが、やはり日陰になり、陽光不足ですので、葉も薄黄緑色で、ヒョロヒョロと弱々しい生育状況です。
 花芽は見えませんので、花芽は付いていないのかもしれません。

2008年4月8日(火)
雨の朝を迎えました

 今日は昨晩からの雨が降り続き、朝も強い雨。
 風は今のところ在りませんが、雨の日の観察は辛いです。

 今日の開花は、加茂花菖蒲園から購入の「振袖」です。八重咲の華やかな咲き方が大変気に入っている品種です。
 多弁の花ですが、早咲き種で、他のポットに植え込んだ同じ品種株も、もうじき開花するところです。

 八重咲種の欠点は、花びらが多いため雨に弱いところです。
 雨粒が花びらに付くと、花が重くなり、コウベを垂れてしまいます。
真ん中の写真がその様子です。申し訳なさそうに下を向いています。
 八重咲種でもつぼみのうちはしゃきっと立って元気ですが…右の写真
 八重咲種は、開花したら雨の当たらないところで、花を楽しんでください。

2008年4月9日(水)
今日は晴れましたが、風が少し冷たかったです。桜草の開花が進んでいます。

 生育が遅れていた桜草も、その後順調に遅れを取り戻し、例年通り、この時期、開花ラッシュになって来ました。
 今日は天候も回復し、庭に出るのがワクワクです。今朝はどの株が咲いてくれているかと。
 そして庭へ。今日は、一重も含めて5種類開花しています。
 は、白の八重咲です。花弁が多く花の形が良いですね。色は、純白ではなくて、薄〜く、灰色っぽい感じの白色です。純白なら申し分ないのですが。
 真ん中は、小輪の底白流れの八重咲種です。残念ながら、良い特徴がありませんね。株が小さいので、大株になって本来の花を見てから、残すか判断することとします。
 は、昨年選別の実生花です。この株も生育が悪く、小さな花で、八重の出方も良くありません。これも、もう少し大株にして判断することとします。
 明日も幾つか開花しそうですが、雨の予報。春に三日の晴れ無し!の格言どおりです…(気が重い)

2008年4月10日(木)
朝から冷たい雨では、開花ラッシュに冷や水です…

 朝から冷たい雨が降り続き気温が上がらず、開花ラッシュにブレーキが掛かりました。
 そんな冷たい雨の中、昨日開花した「白色八重種」は、雨にも負けず、シャキっと立っています。
 花茎と花筒部分が丈夫なんですね。品種により、強弱が出ますが、この花は雨に強い品種といえます。
 今までの桜草界では、柔らかな咲き方で、少しうつむいて咲く品種の評価が高いようですが、八重咲種に限って言えば、華やかで、豪華で、丈夫な品種が良いのではないかと私は思います。
 が、雨の中、しっかりと立ち上がり、毅然と開花している白花八重咲種です。
 雨に強い品種は、地植にも向くので大歓迎です。

 加茂花菖蒲園で購入した「舞紅葉」が、我が家で濃い色に芽変わりましたと、以前、紹介しましたが、今朝、両方の花が開花しているので比較の写真を載せてみました。真ん中右の写真です
 真ん中が、加茂荘オリジナル品、が我が家で芽変わりして誕生した「濃紅色花」です。
 朝の薄暗いときの撮影ですので、ハッキリとした変化が判りづらいと思いますが、オリジナル品は、花弁の表の紅色が薄く、八重弁も小さく花弁が少ないですが、我が家の品種は、花弁の表も紅色が乗り、花弁が多く華やかです。
 機会があれば、もっとハッキリと撮れた写真を紹介します。

2008年4月11日(金)
朝まで雨が残っていましたが、日中は20度を越える良い天気になりました。

 朝まで雨が残っていたので、庭は薄暗く、また雨粒で桜草がコウベを垂れていたので、朝の写真撮影はほんの数ショットで止め、夕方に撮ることにして出勤。
 天気は急速に回復し、気温も20度を超える良い天気になりました。
 しかし、春特有の風が強くなってきて、桜草に影響が出ないか少し心配しましたが被害無しです。
 帰宅すると、新たに数株開花していましたが、一重が多く、紹介するほどの良い花はありませんでした。
 その中で、一昨日開花し、昨日も紹介した白の八重咲種が、思いのほか良くなってきました。
 の写真がその品種です。夕方の手持ちの撮影で、良くは撮れていませんが、昨日のコメントで、「純白ではなく薄い灰色系統?」と紹介しましたが、白と言っていい色になってきました。
 八重の花びらの感じも重ねがバランス良く、花弁も多く、葉とのバランスにも優れ、柔らかい感じの大変気に入った花となりました。
 昨年、どんな花だったか記憶に(記録にも)ありませんが、早咲き種の良い花に恵まれました。大事にしたいと思います。
 改めて写真撮影し、ホームベージの他、ブログでも大きな写真を紹介したいと思います。
 真ん中は、加茂花菖蒲園作出の「里桜」です。
 この花も白色で形の良い花で気に入っています。  私の作出種の左のものより、やや花弁が硬い感じの花ですが、綺麗な花です。
 は、本日開花したオリジナルの花です。白色に真ん中の花弁が紅色のアクセントになっている花です。
 こんな八重咲種も変わっていて良いのではないでしょうか?

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