2008年 栽培日誌

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2008年3月29日(土)
天気晴朗なれど北風冷たし…

 晴天の良い天気になりましたが、北風が冷たい一日になりました。
 今夜は冷え込みそうです。
 桜が満開間近で、今夜、夜桜花見宴会を計画している人達にはお気の毒な気候です。

 しかし、例年、4月中旬頃までは、一、二度霜が降りるような冷え込みがありますから、このような冷え込みに慣れている桜草達は気にしていないかもしれません。
 桜草のポットは本葉がさらに伸びて、緑が濃くなってきました。(左の写真)つぼみもあちこちの株元から顔を出し、順調な生育です。
 今日は土曜日、恒例の液肥を必要な株のみに散布しました。
 そんな中、つぼみに紅色の色が見えてきた株が二ポット確認出来きました。(真ん中の写真)
 その内、このつぼみは、早咲きの濃色八重咲種です。私の作出種ですが、大きく形の整った気に入った花です。ただ、花茎があまり伸びないのが唯一の欠点ですが、開花間近の状態です。

 右の写真は、絶滅を心配していた、白の八重咲種(ホームページの表紙に掲載)です。こんなに小さな株なのに花芽を付けています。
 このように、本葉が3〜4枚でもつぼみを付ける品種が望ましい品種の一つです。
 本葉が5〜7枚くらい付き、大きく育っても花芽をつけない品種もありますので、こんな小さな株にも花芽が付く品種は大事にしたいと思います。
 絶やさないように、この品種を含めて、今年は大事な品種は積極的な増殖を図りたいと思います。

2008年3月30日(日)
今日は花曇、気温は上がりそうもありません

 今日は日差しが少しありますが、薄曇。予報では、曇りベースで夜間雨。
 桜草の生長は気温の影響が大いにありますから、今日の曇り空では大幅な成長は期待できません。
 しかし、この冷え込みでも、ここまで成長しています。
 左の写真は、3月8日に植え込んだ大鉢の桜草です。ここまで成長しました。ただ、つぼみが見えたのは、僅か一株のみ。
 真ん中は、物置小屋の屋根上にある実生株です。昨年の生育が悪かったので開花は期待していませんでしたが、この写真のように、一部の株は大きく育ち、本葉も4〜5枚になりましたので、ひょっとしたら開花するかもしれません。他にもこのような株が点在していますので、期待しています。
 は、最も成長が早かった株のつぼみです。紅色が濃くなり、花弁のカガリ(花弁の縁がギザギザ)がハッキリ確認できます。
 本年開花第一号になるか。乞うご期待!

2008年3月31日(月)
冷たい雨が降り続いています…

 昨日の午後から降り出した雨は、今朝も冷たく降っています。憂鬱になりますね。
 昨日の午後、深谷方面の植物販売所巡りをしてきました。
 桜草の苗も売り出していましたが、希望の品種は無く、購入してきませんでしたが、驚いたことに、八重咲種が販売されていたのにはビックリ。販売しているのを見たのは初めてです。結構な値段が付けられておりましたが、今後は、八重咲種も普及の速度を速めそうな予感がしてきました。
 桜草界も、新たな需要を呼び起こしそうな嬉しい出来事でした。

 冷たい雨の降る中、室内に取り込んだ桜草が開花しました。取り込んで約1か月です。
 花径は自然に開花したものより小さいですが、一年ぶりの再会です。
 品種名は、札落ち品で、判明しませんが「赤蜻蛉」に似ています。(左)
 真ん中は、冷たい雨の中、ジッと耐えている桜草です。とは言っても、写真の左半分は、軒下部分なので、降雨は当たっておりませんが…
 は、プランターに密植した桜草ですが、置き場所が無く、日陰に置いたので、ひょろひょろと間延びした生育状況です。
 このため、一時、日当たりの良い、足場の上に移動し、日光浴をさせている状況です。

2008年4月1日(火)
今朝は、季節風の暴れる音で強制起床させられました

 午前4時15分ころ、あまりの風の唸る煩さに目を覚まさせられ、その後、桜草が風の被害を受けていないか気になり寝付けず、しょうがなく午前4時50分起床しました。
 幸い、被害が無くホッとしました。
 しかし、強風は日中も衰えることなく、午後に入ると更にその強さを増し、満開の桜の花を小枝ごとちぎって飛ばすほどの威力を発揮しました。
 本当に風は嫌いです。
 夕方帰宅し、被害状況を確認したところ、4株が本葉を折られていました。幸いと言うか、被害の株は花芽を持たない小苗でしたので、あきらめもつきますが、本当にひどい風でした。
 それよりも心配なのは、今夜からの冷え込みです。埼玉県地方に霜注意報が出ました。
 昨年も4月5日に凍結しましたので、やはりこの時期、寒の戻りがあるんですね。
 ただ、防止策は取りません。まだ、苗が小さいので、被害は無いと思いますので。

 日中は晴天でしたので、朝に比べてつぼみが膨らみました。がそのつぼみです。今春の開花第一号を期待しています。
 真ん中は、岩槻区の友人宅の庭に群生していた野生の桜草の鉢植えです。紅色が濃色で、綺麗な桜草なので、10数年前、無理を言って頂いて来たものです。
 は、夕方のポットの乾湿状態です。晴天で、かつ風が強かったので、ポットは全体に乾燥していると思っていましたが、思ったよりは乾燥していませんでした。
 手前の湿潤しているのが日陰部分のポット、上の部分が日当たりの良い部分のポットです。
 風よりも、日当たりが用土の乾湿に影響を与えるのがわかります。

2008年4月2日(水)
思ったほど冷え込まず、一安心

 予報より今朝は冷え込まず、幸い霜は降りませんでした。
 しかし、庭に出るには、まだ厚着をしなければなりませんから、冷え込みは続いています。早く暖かくなって欲しいですね。
 桜草の開花状況を見ると、昨年の今日は既に5〜6株は開花していましたが、今年はまだゼロの状態です。
 今年の寒い冬を証明しているようで、生育の違いを比べてみると、ハッキリします。
 左の写真は、本日の朝の写真です。まだ株が小さく、生育が遅れているのが判ります。
 真ん中の写真は、昨年4月3日の写真です。(今年は閏年ですので、昨年同日比較と考えてもいいと思います。)
 昨年は、大きく育っていたのが判ります。
 この二つの写真を比べてみても、今年の生育の遅れがハッキリ判ると思います。
 右の写真は、昨年既に開花していた「舞紅葉」です。今年はまだ花茎が4cm位しか伸びていません。開花まで、あと一週間位か?

2008年4月3日(木)
穏やかな気候になってきました

 春の嵐も過ぎ去り、穏やかな気候になってきました。もう、冷え込みは御免です。
 日中は、最高気温18度の予報。開花が期待できそうです。
 左の写真のつぼみが、開きかけています。このまま晴天が続けば、夕方には開花するのでは?と期待しています。
 しかし、残念なことに、昨年選別して大事に育成してきた株につぼみが付いていないのです。(真ん中)
 株の大きさや本葉の枚数は規定に達しているのですが、なぜかつぼみが見えないのです。少々がっかりです。
 ただ、遅咲きの場合、これからつぼみが見えてくる場合もありますので、もう少し様子を見ようと思います。
 右の写真は、一株につぼみの花茎が二本見えている株です。
 特に肥培したわけでもないのに、複数の花茎が立つというのは、性質と思いますので、来年も確認してみたいと思います。
 このように、複数の花茎が生じるのは、肥料を多く与え、肥沃な用土で育成した場合、見られる現象ですが、普通に育てて複数の花茎が安定して出るようになれば、八重咲種にとっては、華やかで豪華に開花してくれることから見ごたえがあり、望ましい性質の一つですので、期待が大です。

2008年4月4日(金)
一年振りのご対面です。本日、開花しました!

 大変気を揉ませていましたが、本日、開花第一号・第二号が出ました。
 夕方仕事先から帰宅すると、晴天で気温が上がったせいか、桜草が開花していました。
 一年振りに恋人とのご対面です。どちらが最初に開花したか、定かではありませんが、本当に嬉しいことです。待ちに待った瞬間がついにやって来ました。(左と真ん中の写真)
 早速撮影を開始しましたが、夕方で光が弱く、さらに風もあったのに手持ち撮影したこともあり、ピントも甘くシャープな映像にはなりませんでしたが、ご披露いたします。
 色は何れも紅色ですが、特に左の花は、写真では表現できない綺麗な紅色です。
 他の株も、急速に花茎を伸ばしてきました。今後は、続々と開花が進むことと思います。
 いい季節がやってきました。
 また、右の写真ですが、昨年播種した実生株ですが、こんなに小さくても中心に花芽が見えてきました。(5円玉との比較)
 どんな花が咲くか、本当に楽しみです。

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