2007年 さくらそうの生育状況

<<前のページ | 次のページ>>
2007年5月6日(日)
連休最後の日は降雨、しかし、桜草はまだ開花が続いています

 桜草の花は、いまだ一部が開花しています。
 左の写真は、昨日夕方撮影の花ですが、桜草は1茎に数花が車状に咲きますが、この花だけ大輪で花びらも多く綺麗で見ごたえがあります。この花だけが何故?と不思議に思って花を裂いてみてびっくり、何とこの花は、3つの花の集合体だったのです。メシベが3本も並んで着いていました。何らかの影響で帯化したものでしょうが、これが固定してくれれば本当に良い花なのですが、そんなに上手くは行きません。来年もう一度この花が咲くことは100%無いでしょう。
 右の花は、薄紅色の八重です。かなりの遅咲きの花です。特に特徴があるわけではなく、残すかどうか思案中です。

2007年5月7日(月)
昨夜来の雨が、朝まで残りました

 雨粒の重さに、うつむき加減に咲いている遅咲き種です。
 左の花は、一重の花茎の中に、一輪の八重が咲いているものです。左右それぞれ別の茎ですが、八重の弱い品種です。この花に、もう一度八重を交配して行けば、八重が固定してくるでしょう。
 右の花は、一重の薄桃色の花です。柔らかい感じの雰囲気の良い花なので残してありますが、桃色の点々がちりばめられて、綺麗です。咲き始めは、白に近いのですが、次第に桃色が濃くなってくるタイプです。
 桜草は、開花時には色が濃くて、開花が進むと色あせてくるものと、この花のように、咲き進むと色が濃くなってくるものがあります。

2007年5月8日(火)
朝はひんやり、清々しい五月晴れです

 気持ちの良い朝を迎えました。今日の起床は午前4時45分、朝起きは三文の徳と言いますが、朝の清々しい空気は三文以上の値打ちがありますね。
 花も殆ど散り、その後に交配した果実の育っているのが目に付きます。交配した数が多いので、何パーセント交配に成功したのかは確認していませんが、今年もかなりの種子が収穫できそうで、今年もまた実生苗の数が多くなりそうで、置き場所が少ないことからどうしようかと思案投げ首です。
 右の写真は、カガリ弁の八重で、今朝、開花しているのを発見しました。苗の置き場所が家の横の通路側だったのでうっかりしていましたが、大変気に入った色彩と形の花で、大事に残したいと思います。この花の形と色で大輪のものも誕生していますが、大輪のものは来年増殖する予定です。この花の株は、まだかなり小さいので、成株になったときの花の状態を確認する必要がありますが、優秀花の一つです。

2007年5月9日(水)
どんどん花数が少なくなってきました

 さすがに花数がめっきり減ってきて、残り花が寂しく咲いています。
 左の花は、濃紅色の細カガリ八重弁です。花は小型で、「紅葉の秋」に似ています。まだ健在で咲き誇っています。
 右は、一重の底白流れのナデシコ咲です。園芸種のカワラナデシコの石竹に咲き方が似ています。
 増土をしてから、ポットの土の乾きが遅くなり、水道代の節約になっています。肥料は、液体肥料の1,000倍位を1回与えただけですが、葉は良く茂っています。肥料は、あと2〜3回は与えるつもりです。
 また、間もなく日除けに寒冷紗を掛け、来年に向けての立派な株作りを進めたいと思います。

2007年5月10日(木)
プリムラ・オーリキュラっぽい花が咲いていました

 今朝の空は、どんより。昼過ぎから雷雨の予報。桜草は、菜っ葉の畑のような様相を呈しています。
 右の写真がその様子です。葉が元気に茂っています。存分に太陽に当てて、肥料を与え、大きな株にしましょう。
 左の写真は、殆ど開花が無くなったポットケースの中で、咲いていました。花筒が大きく開いて、日本桜草のような感じではなく、西洋のプリムラ風の感じです。一つの花茎に3花咲いていますが、何れもこのように中心部が大きく口を開いています。今年だけの突然変異なのかな?

2007年5月11日(金)
水切れにはご用心!

 昨日の降雨に気を許し、出かけるための準備に忙しくて、桜草の観察を怠ったまま出かけてしまいました。どうせ、水やりしなくても昨日の雨で土は乾いていないだろうと思ってしまったのです。しかし、今日は一日中強風、それに真夏の太陽光、桜草ポットを乾燥させる要件が揃ってしまったのです。午後になって心配になり外出先から、妻が帰宅する頃を見計らって「水やり要望メール」を発信。すると案の定、妻から「カラカラに乾燥していたよ〜!」との返信メール。たっぷりの灌水で一命を取り留めたようですが、こんな栽培管理ではいけませんね。左がしおれから回復中の桜草です。余り乾燥させると、勿論枯れ死しますし、枯れ死を免れても、翌年の花芽の生育に支障をきたしますので、本当に気を付けなければなりませんね。
 右は、二段咲きの桜草です。桜草は咲き進むと、このように二段咲きになることが結構あります。このまま咲かせても二度花を楽しめるので良いのですが、株が疲れて翌年の開花株に育たなくなるので、出来るだけ摘み取った方がいいでしょうね。

2007年5月12日(土)
同じ埼玉でも、秩父方面はまだ桜草が花盛り!

 同じ県でも、標高が少しでも上がると、春は遅くなりますね。秩父地方は桜草が真っ盛りで咲いていました。そういえば、この時期、軽井沢植物園の桜草も開花のシーズンを迎えます。今年は訪問出来そうにありませんが綺麗に咲いていることでしょう。岩手でも桜草が咲き始めたそうです。春は標高によって、また北に行くほど春が遅くなりますので、桜草の見所を追って行くと長い間桜草の開花が楽しめます。
 桜草の綺麗な品種が誕生したら、増殖して品種が絶えないようにしなければなりません。桜草の増殖は、種子繁殖の場合は、親と同じ花は遺伝的に咲きませんので、自然増殖か、「根伏せ」で行うのが普通です。そうすれば、親と遺伝的に全く同じ株を数多く増殖させることが出来ます。
 その方法は、春2月の植替え時期に、根を2〜3センチ位の長さに切り、バーミキュライトと小粒赤玉土と半々に混ぜた用土に植え込み、根が隠れる程度の厚さに土を被せ、水やりを怠らなければ、4月中旬頃から芽が出てきます。
 右の写真がその様子です。購入した1株を失わないために根伏せをしたものです。切った根の一本から通常一芽が出来ますが、数本伏せ込んだ根から小さな葉がいくつも出てきました。本葉が3〜4枚になったら、一芽づつ4号ポットに植えつけて肥料を時々与えて秋まで肥培すれば、来春、開花させることが出来ます。

<<前のページ | 次のページ>>

戻る