2007年 さくらそうの生育状況

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2007年4月29日(日)
連休2日目は、絶好の行楽日和

 朝から抜けるような青空。今日は、深谷市の「オープンガーデン」を訪問するため、出かけました。
 早速、お目当てのbU1山田邸へまっしぐら。山田さんは庭一杯に桜草を栽培されていました。右の写真です。桜草会認定種の殆どのほか、野生種、そして八重咲き種など約600鉢ほど咲き誇っていました。
 全て特注の栽培鉢で育てられており、本当に見事でした。色々と栽培の苦労話などを聞かせていただき、楽しい時間を過ごして来ました。明日もオープンしますので、興味のある方は、ぜひ訪問してください。桜草も無料で配っております。
 左の写真は、遅咲きの紫色の細かがり弁の八重です。花は小径花です。
 我が家の庭も、新たな開花は見られなくなりました。毎日の情報発信も終了に近づいてまいりました。

2007年4月30日(月)
実生苗の処分をしました…

 今日も良い天気。畑の仕事や生垣の剪定もあり、休みとはいえ大忙しの一日でした。
 その合間に、桜草の実生苗を処分しました。8ケース約700株の大量処分。広い敷地があるとこんなことしなくても良いのでしょうが、今年交配した種子を播種すると、今年の実生苗を育てる場所がなくなるため、泣く泣く八重以外の株を殆ど処分しました。
 妻が可愛そうだと30株ほど猫のひたいほどの庭に植えましたが、環境面から言って来春まで育つか、大いに疑問ですが…
 実生をしていると、この処分が悲しいですね。しかし、狭い敷地では避けられない問題です。
 その実生苗の中で、新たに数株の八重を発見しました。八重咲は遅咲きに多いですね。これらの花に、特に変わった特徴はありませんが、来春、再度咲かせてみて選別したいと思います。

2007年5月1日(火)
実生苗について

 昨日、実生苗を処分したことで、勿体無いとのご意見を頂きました。本当に勿体無いですね。交配をしている人にとって本当に難しい問題ですね。
 そのため、右の写真のように、一部の苗を猫のひたいほどの敷地に植え込みました。来年、立派な花が咲いてくれるでしょうか?
 左は、選別した苗です。来年に備えて、早めに花茎を切り取りました。充実した株を作るための措置です。あとは、日に良く当て、液体肥料の1,000倍位の薄いものを数回施して、秋まで立派な株を作りましょう。

2007年5月2日(水)
この時期に開花してくる桜草もあります!

 桜草の開花期も終了に近づき、寂しくなってくる今日この頃ですが、今を盛りに、或いは開花が始まった株もあります。早咲きから超遅咲きまで、桜草全体を見ると開花時期は長いですね。
 左は、紫色の細カガリ八重弁ですが、今を盛りに咲いています。まだ2花茎のつぼみが開きかけていますので、あつ1週間ぐらいは楽しめそうです。
 右は、数年前に誕生した一重です。ちょっと変わった色彩の花なので残してありますが、この花も花期は長いです。
 桜草は、一つの株の開花期間(見ごろの期間と言った方が良いのかな)は10日前後と思いますが、極端に短いものから、2週間位元気に開花しているのも見られます。交配の目的の一つとして、花期の長いものを残すようにしたいと思います。

2007年5月3日(木)
増土を開始しました

 桜草の株元には、来年の株に成る芽が伸び始めてきました。左の写真がその芽です。桜草の栽培には重要な作業である「増土」を開始しなければなりません。この芽を6月いっぱいまでに大きく育てることにより、充実した株が出来て、来年の開花が保障されるので、必ずしなければなりません。これをしないと、芽が最悪枯れてしまいます。
 増土に使用する土は、普通、春の植替えに使用したものと同じ土を使いますが、私のところでは、追加購入した腐葉土の質が悪かったので、腐葉土は入れないで、赤玉土の小粒と、芝用の「芝の目土」(赤玉の微小粒)を等量混ぜ、それに3割のバーミキュライト(湿度を保つため)を混ぜたものを使いました。肥料は入れません(入れる場合は、小粒のマグアンプKを少量混ぜます)。私は薄い液体肥料を数回、施肥して育てます。
 右の写真は、その土を株元に増土した様子です。約1〜2cm位株を覆うように被せます。この後、たっぷり灌水して土を落ち着かせて完了です。
 今日は、午前中と夕方実施しましたが、ポット数が余りにも多くて、全ポット完了できませんでした。残りは明日以降実施します。

2007年5月4日(金)
暑い中、増土が終了しました。新花も開花です。

 暑かったですね。気温29度。夏一歩手前です。陽光が強くて、桜草も暑そうです。そろそろ遮光の寒冷紗を掛けなければなりませんが、今日は増土をするため手が回りませんでした。
 少なくなった用土を購入に、近くのホームセンターへ。ゴールデンウィークで混雑していましたが、赤玉土の小粒を6袋、芝の目土1袋、牛糞1袋を購入。今日の増土の配合は、赤玉土6.0、芝の目土2.0、牛糞1.0、バーミキュライト1.0の割合にしました。あくまで勘です
 暑い中、脱水症状に気をつけて残りのポット全部の増土が終了しました。これで一安心。液体肥料も与え、来月までしっかりした株に仕上げることが来春の良好な開花を促しますから、手を抜けません。
 左の写真は、実生株の花です。本日開花です。かなりの遅咲き。中心部が底白流れの八重咲です。
 右は、増土が終了し旺盛な成長を見せる親株たちです。夏のような陽光に照らされ、少し暑がっています。そろそろ寒冷紗の出番です。

2007年5月5日(土)
受粉が成功した果実は、大きく膨らんできました

 受粉が成功した果実は大きく膨らんで、種子が実っているのが判ります。左がその状態です。来年の新花の卵がぎっしりと詰まっています。
 受粉は色々と試みましたが、今のところ確率は低いようです。今後を期待しましょう。
 右の写真は、八重咲種の株ですが、普通、八重咲種はオシベが花弁に変化して開花するので、オシベがありません。と言うことは、花粉が出来ないのです。このため、八重咲種の交配を進めようにも花粉が無いので交配することが出来ないので、品種改良はストップしてしまいます。 しかし、この写真のように、八重咲種の花でも、開花が進むと一重が咲くことがあり、この一重の花粉を使って交配を進めることができるので、八重咲種の品種改良を進めることが出来るのです。                    この一重の花粉にも八重の遺伝子がしっかりと受け継がれているのです。

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