2007年 さくらそうの生育状況

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2007年5月13日(日)
寒冷紗を張りました

 陽光は、既に真夏の鋭さです。桜草の生育にとって、今の季節は来春の株を作る大事な季節です。野生地においても、桜草の開花後は、桜草の周りの草が生い茂り、陽光を和らげています。
 そんな訳で、庭一杯に寒冷紗を張りました。これで、柔らかな陽光が降り注ぎ、生育に好影響を与えるでしょう。
 桜草の残り花がいくらか咲いています。右の花は、薄い桃色の一重花ですが、まだ咲いています。花期の長いのが特徴のようです。

2007年5月14日(月)
実生花も残り僅か・・・

 五月も中旬、気温はまさに初夏。残り少ない実生花がまだ咲いています。
 良く見ると、中心に僅かな八重弁が見られます。この株にも八重の血が流れています。弱い八重の遺伝子ですが、何か特徴を持った花なら交配用に使えそうですが、残念ながら色が薄い、平凡な花形など・・・今のところ使えそうもないです。
 夏越し用に、隣家との境に植えてある植木と家屋の間の直射日光の強い場所にも寒冷紗を張り、これで桜草夏越準備OKとなりました。

2007年5月15日(火)
交配の成功率は3〜4割?

 今年の交配は、授粉回数が少なかったので、あまり良好とはいえません。
 左は、交配が成功し、果実が膨らんできている株です。誕生する花を思い描いて交配するのですが、思ったように受粉が成功してくれません。成功の秘訣は、授粉回数を多くすることですね。
 右は、授粉を一切しない株ですが、果実が多く見えます。しかし、これらは受粉していないので、全ての果実で種子は出来ていません。桜草を見慣れない人は、すっかり種子が出来ていると勘違いしてしまいますが、残念ながら、間もなく黒っぽく枯れてしまいます。ですから、このような株は、早めに花茎を切り取って、これから育つ来年用の芽に栄養がたくさん行くように育てましょう。

2007年5月16日(水)
順調な生育

 爽やかな五月晴れ!葉が大きく育っています。
 しかし、まだ開花している株があります。左の花は、随分長く咲いています。気温が4月に比べかなり高いのに花期が長い株です。普通、気温が高いと、花期が短くなるのですが、花期が長いということは良い特性だと思います。

2007年5月17日(木)
目まぐるしい天候の移り変わり

 朝は小雨、日中、一時豪雨となりましたが、間もなく止み、夕方は晴れ間と目まぐるしい一日でした。
 降雨のため散水の必要が無く、助かりました。
 桜草の葉は大きくなりました。左の写真手前の一群は交配に使った株達です。種子が幾つも実っています。
 右は、「大朝日」という桜草会認定の一重品種で、残り花です。遅咲き種でしたので、まだ開花していますがもう直ぐ散り終わることでしょう。

2007年5月18日(金)
実生苗の生育状況

 今日は薄曇りで、暑くも寒くも無く快適な気候です。
 写真左は、昨年播種して本年開花した株を選別した八重咲き種の3.5号ポット植えの苗です。生育がまちまちですが順調に育っています。生育の差は、それぞれの個性だと思います。
 桜草の選別条件には、生育が良く、良く増え、作りやすく、丈夫な株が上げられますので、これらの条件に合致する苗を残すことが必要です。
 右の写真は、選別漏れの実生苗を地植したものの現況です。ポット植のものより、生育が良いです。根が広く張れるからでしょうか。上手く夏を越してくれれば良いのですが…

2007年5月19日(土)
午後3時過ぎ、突然の雷雨と降雹

 午後、借りている市民農園へ行って野菜の支柱立てを始めたところ、北西方向に真っ黒な雲の塊を発見、間もなく雷鳴が聞こえてきたので落雷に遭っては大変と一時帰宅し避難。直ぐに猛烈な横殴りの雨と風。そして直径5ミリ程のヒョウが混じって降りびっくり。幸い寒冷紗を張っていたので、桜草には影響なし、一安心。こんなときも寒冷紗は役に立ちます。
 ところで、左の写真の実生苗の桜草、葉に斑(ふ)のような模様が入っているのを発見。暫く観察しましたが、斑なのか生育不良のために縮れて伸びてきたための生育障害なのか、はたまた病気なのか皆目見当が付きませんが、もし斑入りなら嬉しいな。今まで斑入りの桜草は見たことがありませんから。
 右の写真は、殆どの果実が実っている株です。交配した訳ではなく、自然に受精したものです。品種によっては自家受粉の確率が高いものがありますが、これもその内の一つなのでしょう。
 しかし、一般に桜草は自家不和合性種であり、自分の花粉では受精しないものですが、どうしてこのようになるのでしょうか。感受性?が良いのでしょうか?

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