2007年 さくらそうの生育状況

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2007年4月22日(日)
久しぶりの実生苗に八重が開花しました

 今日も良い天気、気温は25度を超え、本当に良い季節になりました。
 今日は、苗の選別整理を行ないました。数が多くて大変です。また、どれを残そうかと悩みます。
 3年ほど前から桜草にカブレ出し、素手では触れなくなりました。このため、カブレ防止のため軍手をして行ないましたが、暑かったため、腕まくりをして行なったため、腕の部分が赤くカブレ出し痒くなってきました。早速、医者から貰ってある軟膏を塗りましたが、効果はあるか?
 カブレ防止で軍手では目が粗くてカブレ防止にはならないし、ビニール手袋では手が蒸れて気持ち悪いし、どうしたものか…妙案はありません…
 久しぶりに実生苗に八重の花が咲きました。
 左は、中心部分に薄い紅色が入るタイプです。「吹上桜」の交配種と思われます。今までに無い八重種ですので大事にしたいと思います。
 右は、裏弁が薄紫、表が白の細カガリ弁八重です。清潔感のある花形で気に入ってます。

2007年4月23日(月)
桜草の生育も峠を過ぎました

 桜草の開花が始まって、早3週間が経過しました。桜草は、開花のピークを過ぎ、これから開花する花は、従来種が殆どですので、紹介するような桜草は少なくなってきました。
 そんな中、交配して誕生した一重の桜草も開花しています。後に他の品種に交配しようと残してあるものですが、綺麗に咲いています。
 左は、赤蜻蛉系統の目流れ種です。赤蜻蛉に比べて色が薄いですが、中心に白の目が入っています。
 右は、丸弁の花で、開花姿が気に入っています。
 このように、一度播種すると、数百株も誕生しますので、出来れば広大な栽培場が欲しいですね。そうすれば色々な花が残せると思いますが叶わぬ夢です。

2007年4月24日(火)
曇り空で気温も上がらず、開花情報も無し、憂鬱な日…

 今日は降雨こそありませんでしたが、曇りで気温もあまり上がりませんでした。桜草にとっては、生育にとても良い気候だと思いますが、人間には一寸涼しくていやですね。
 今朝は曇りで出勤前の庭は暗く、帰宅時の庭も同様暗くて、写真撮影にはとても不向きでしたが、気に入っている桜草の咲き進んだ状態を撮りたいと思い、無理して撮影したのがこの写真です。
 光量不足で手振れの上、露出状態が良くありません。
 左は、大輪のカガリ弁の八重です。裏面が紅色、表面が白で、草丈の割には大輪で、とても気に入っています。交配に使うには株が小さいので、増殖し、しっかりした株になってから交配に使いたいと思います。
 右も気に入った花で、中心の花弁が束になった状態で丁字咲きのような花です。中心の花弁がこのようにぎっしりと密集しているため、花を裂いてメシベを見ようとしましたが、花弁に同化して、メシベが確認できませんでした。ということは交配不能?ということです。どうしたもんか…   ところで、本日、静岡にお住まいで、同じく桜草の交配をなさっている「夢忠庵」さんから手のカブレを心配したメールを頂きました。早めの措置(病院から処方の軟膏を塗りこむ)により、大事には至りませんでした。その、「夢忠庵」さんの交配についての掲示板をご紹介しますので、ご覧下さい。「夢忠庵」さんは、雪割草を専門に栽培され、また交配も手がけられておりますので、交配の知識は豊富な方です。  ★こちらをクリック※掲示板は、「ココenter」から入り、「contents-01」→『画像掲示板』です。

2007年4月25日(水)
朝から雨、雨の日は何にも作業が出来ません

 朝から雨。雨の日は写真も撮れないし、交配作業も出来ない、選別作業もできない(やりたくない?)。雨は困りもの。
 しかし、将来、広大な敷地を手に入れたら?地植をしたい、と思う私は、やはり降雨に強い、降雨でも花が垂れないような強靭な桜草が希望なのです。
 今日のような日は、その状態を観察できる絶好の日でもあります。
 左の写真が夕方、降雨が上がった直後の桜草の状態です。殆どの株が下を向いています。勿論、八重ですから一重株より花が重いので、雨粒が付くと当然のようにコウベを垂れます。しかし、花柱が強いと凛として咲いていますので、このような株を残すのも大事です。
 さらに、花に雨が当たると開花期が短くなるものですが、これも失格です。雨が当たろうが、しっかりと10日以上開花していないと失格です。
 右の写真は、6年前、一番最初に手に入れた「吹上浜」です。手を抜いていたので本来の開花はここ数年見られませんでしたが、本当に久しぶりに本格的な開花をしました。株の生育もそれほどではなかったのですが、しっかりと咲いてくれました。
 一般に、八重咲種は肥料を多めに与え、株を大きくすることによって、八重咲に咲いてくれます。肥料が少なく、さらに日照が少ないと、一重になってしまいますので、しっかりと肥料を与え、6月までは日に良く当てることが大切です。これが従来種と異なるところです。

2007年4月26日(木)
久しぶりに実生の八重が開花しました

 一重の花が多かった実生苗でしたが、久しぶりに3株の八重を見つけました。完全な八重ではなく、また、従来の花形を超えるものではありませんが、嬉しいです。
 左は、表白色の細カガリ弁の八重で、裏が薄紅色のため、中心部の八重部分が薄っすらと薄紅色が付いています。
 また右の写真は、クリーム色っぽい白の八重で、完全に開花して見なければ、どのような花形か判りません。
 全実生株のうち、つぼみを持った株は約6割位で、その内八重は10株程度でした。八重率は悪かったのですが、一重にも八重の遺伝子が内蔵され、また、濃色紅が数株、芸のあるものが数株ありますので、翌年の交配に使えそうです。

2007年4月27日(金)
桜草の開花最盛期は過ぎてしまいました…

 2月中旬の植替えから、早2ヶ月が経過し、桜草の開花は最盛期を過ぎました。遅咲き種がちらほら開花していますが、殆どは花が散り始めています。
 開花まで本当に待ちどうしかった毎日でしたが、開花が始まってからの開花期間はあっという間、短いですね。
 あすから3連休で、平日出来なかった作業が目白押しですので忙しくなります。
 第二回目の交配、実生苗の選別植え替え、在来種の花茎の折り取り、選別・増す土などです。
 桜草の植替えは、関東では晩秋から2月中旬ですが、今の時期も株分けなど、可能です。
 というのは、桜草は、花が終わった後、株元が膨らんできて来年の株になる芽が延びてきます。このため芽となる部分に土を1cm位被せ、成長を促すのです。桜草に対して一番大切な作業かもしれません。
 このような性質があるため、込み入っている株や、一つの鉢に異なった品種があった場合は、芽が伸びる始める前のこの時期に株分けが可能です。
 土を被せた後、良く日に当て、薄い液肥を2回程度与え、葉が無くなる6月中旬頃まで育てれば、被せた土の中に立派な来年の株の出来上がり、と言うことになります。花が終わったこれからの1か月半が生育の大事な時期になります。

2007年4月28日(土)
午前中は絶好の気候、午後は突然の雷雨、強風

 午前中は、第二回目の交配、八重の実生株の選別・植替えなどを行いました。そのため写真撮影まで手が回りませんでした。
 実生の八重苗は9株残すことにしました。
 午後は野暮用で桜草の面倒を見ることは出来ませんでした。
 夕方雨が止み、薄暗くなったころ、再び確認すると、さらに3株の八重を見つけました。
 左の写真がそれです。特に特徴のあるものではありませんが、明日もう一度確認し、残すかどうか決めたいと思います。
 右の写真は、嵐の後の桜草です。思ったほどダメージを受けていません。もう少し花を楽しめそうです。

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