2007年 さくらそうの生育状況

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2007年5月31日(木)
害虫被害が増しています

 昨夜来の降雨も上がり、桜草はびっしょりと水滴をつけていました。
 害虫の食害は増えています。数種類の害虫が暗躍しているようですが、なかなか見つかりません。
 しかし、我が家に大量に巣食っている「ナメクジ」が花茎に登っているのを発見しました。
 左の写真がその現場です。憎っくきナメクジは、日中は余り姿を見せないで、ポットや鉢・プランターなどの下に潜んでいますが、雨上がりの早朝なので、まだ安心して散歩中だったものと思います。
 勿論直ぐに捕まえ、圧殺の刑に処しました。
  また、桜草のポットに雑草が目に付くようになって来ました。こまめに除草しませんと、桜草ポットが雑草に覆われ、翌春の植替え時期に難儀することになります。まだ雑草が小さい内に退治しましょう。

2007年6月2日(土)
思いがけず、桜草の花が開花

 花茎を残しておいた「昔の夢」が、突然開花しました。色が赤紫色で綺麗な花です。6月に入ってからの開花ですからこの時期花が見られると嬉しい反面、来年の開花が期待できなくなり、複雑な気持ちです。この時期、開花させるようでは、来年の株が育ちようもありませんからね・・・
 右の写真の株は桜草には珍しい自殖性が強い株です。交配したわけではありませんが、自然交配(自殖)で殆どの果実が種子を育んでいます。

2007年6月3日(日)
種子採取、第一号

 今日、果実を確認していたら、種子がこぼれそうな果実を発見、慌てて採取しました。まだ果実の周辺は青々としていますが、種子は完熟しているようです。しかし種子の数は極端に少ないので、上手く育たなかった果実ですね。種子が少なかったので完熟が早まったものと思います。これは例外で、順調に生育している果実は、例年通り、今月中旬以降の採取となることでしょう。
 右は、心配していた、果実と中の種子が何者かに食された果実です。中がすっかりと綺麗に食べられています。しかし何者でしょうか?果実を食べる害虫は?
 幸いこの株は採取予定にない株だったので被害は免れましたが、これが交配した果実だったら被害甚大です。毎日の観察を密にするか、種子の付いている株のみ分離して、被害に遭わないようにするか、対応を迫られています。しかし、分離しようにも、もう株の置き場が無いので、困りました。

2007年6月8日(金)
生育は順調

 果実は成熟に向かっています。
 左の写真は、果実の状態です。丸々と種子を抱えて生育中。左上方の枯れかかった花茎にも果実が見えますが、この果実も実を割って見ますと、数粒の種子が入っています。自家受粉したものと思われます。一応採取し播種してみようと思います。
 右は、青々と生育中の桜草の株です。次第に葉は枯れはじめ、今月末まで葉は半減することでしょう。

2007年6月11日(月)
おっと危ない!種子が完熟しこぼれる寸前

 昨日は強雨のため庭に出られなかったので、桜草の観察が出来なかったのですが、今日の夕方、庭に出てびっくり。種子が完熟し、今にもこぼれそうな状態でした。もしかして昨日の強雨で流れたものもあったのではないかと心配な状況です。
 左の写真の果実は、完全な交配成功の果実ではありませんが、完熟して種子がこぼれそうでしたので、慌てて採取しました。
 右の株(夕方の撮影でブレてしまいました。)も殆どの果実の種子がこぼれそうです。そろそろ、他の株も採取した方が良いようです。まだ果実が緑色をしていても、採取して乾燥させることによって、完熟しますので、その方が安全です。

2007年6月13日(水)
種子の採取を、今朝、完了しました!

 昨年と同じ頃、種子が実りました。弾けて採取不能になる心配もありましたので、今朝、残りの種子を採取しました。昨年より5日早い採取です。
 左が今朝、採取した種子・果実です。まだ青々としていますが、種子はほぼ完熟していますので、発芽には心配ありません。果実が乾燥するまで数日置いてから、種子を取り出し、ジベレリンに浸し播種したいと思います。また忙しくなります。
 右の写真は、虫に食べられた果実です。それにしても何者なのでしょう?種子を食べる虫とは?綺麗にらべられており、数粒、種子が残っているのみです。

2007年6月24日(日)
播種の準備が整いました

 採取した種子の果実を十分に乾燥させ、種子が完熟したので播種の準備をしました。(少し準備が遅れたのは、他の用事…釣りや山登り…があったため…)
 左が今年採取した種子です。2〜300粒位でしょうか?全て発芽はしませんが、7割ぐらいは発芽して欲しいですね。
 桜草の種子は、冬を越さないと発芽しません。そのため、この種子を播種しても、発芽は来年の春なので、開花するのは再来年になります。
 こんなに悠長に待てないため、今年強制的に発芽させ、苗を秋までに十分育て、来年の春に開花させるのが、休眠打破の方法です。
 休眠打破には、ジベレリンというホルモン剤を使用します。濃度50倍の薬液に展着剤を一適入れ、その液に種子を一晩浸して播種します。すると、冬を越さなくても、1週間〜10日程で発芽しますので、この芽を秋まで肥培すると、10月頃には大きさ5ミリ程の花芽が出来るので、翌春、新花が誕生する、と言うことになるのです。
 右の瓶の中に薬液と種子が入っています。明日の朝、早起きして播種をします。

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