今年の生育状況

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2006年5月14日(日)
種子が順調に育っています

 庭の日当たりの良い場所にところ狭しと並んでいる桜草達です。ほとんどの開花が終わり、来年の芽を育てるため太陽の光を葉いっぱいに浴びようと頑張っています。
 例年ですと、日当たりが良すぎて、ポット株は水切れとなり、萎びて生育に支障を生じるほどで、このころから寒冷紗を張り、日照を50パーセント位遮蔽するのですが、今年は、曇りや雨の日が多く、日照時間が短くて、そんな心配も要りませんが、それよりも太陽がもっともっと顔を多く出て欲しいですね。
 5月中は、桜草にはとにかく太陽に良く当てて、丈夫な来年開花する芽を育てることが大切です。
 6月に入り、本葉が枯れてきてからは日陰に移してもいいですが、今月いっぱいは、太陽光を大いに浴びせましょう。
 右の果実は大きく膨らんで、種子が育っているのが確認できます。この種子の中の遺伝子が、どういう花を咲かせようかと設計図をせっせと作っているのでしょうね。早くその設計図が見たいです。もしかすると、もう既に花の設計図を完成させているかもしれませんが、それを確認出来るのが来年の4月ですので、待ち遠しいですね。6月中旬には種子が実り、それを播種するのがこれからの楽しみになります。

2006年5月15日(月)
花茎を切り取った株の生育状況

 優良選別している桜草は、来年も良い花芽が付くように、早めに花茎を切り取りました。左の写真がその状態です。この株の根元には来年の根茎が成長しているはずです。
 右の写真は、花期の長い株です。選別の条件の一つとして、花期の長いことも優良花として重要でので、この性質も受け継いで行かなければなりません。

2006年5月16日(火)
冷蔵苗の花です

 冷蔵苗が開花を始めて見ごろになってきました。桜草は、開花して6〜7分咲き位になった頃が姿かたちが美しく、また花の色も瑞々しくて撮影に適しますね。
 今の時期は、普通生育の桜草の株は、葉ばかり茂っていますが、そんな中で、また桜草の新鮮な開花が見られるのは、なんとも楽しいことです。冷蔵庫の余裕があれば、本格的に大量の冷蔵苗を貯蔵し、一ヶ月以上に亘って桜草を楽しみたいな、とも思います。芽だけを保存するため、スペースも余り取らないので、大量の株が冷蔵庫に保管できます。
 左の花は「磯牡丹」、右は原種系(さいたま市岩槻区の庭でかなり昔から咲いていたものを頂いてきた)の桜草です。
 冷蔵苗の生育状況のところで詳細にご紹介したように、冷蔵庫から出したときは、貧弱な芽でしたが、今ではしっかりとした、立派な桜草に育ちました。

2006年5月18日(木)
今朝も雨が降ったようです

 今朝も、空は曇っていましたが、夜半の雨で桜草はしっとりと濡れています。相変わらずの悪天候のため、いやになってしまいます。桜草の生長に影響ないことを祈るばかりです。
 しかし、曇り空が続くので寒冷紗を張ることもないので、手間はかかりません。
 左は冷蔵苗の「歌くらべ」です。綺麗に咲いています。
 右は、原種系の冷蔵桜草です。満開に近くなっています。左側にある咲き終わった株は同種の桜草です。方や咲き終わり、方や満開、対照的な状態です。

2006年5月20日(土)
昨年の実生株がひっそりと開花していました

 今年の桜草は、その開花をとっくに終了し、右の写真のように、種子を育てています。
 ところが、昨年播種した苗が、こんな時期(5月の下旬)になって、一輪だけ開花していました。生い茂る葉の中でしたので、気が付きませんでしたが、写真撮影していて気が付き、花を持ち上げてみると、八重咲の桜草でした。
 写真は、マクロ撮影ですので、大きく見えますが、草丈は6センチ位と小ぶりで、花の直径も2.5センチ位と小さな花です。間もなく植え替えて育て、来年もう一度開花させて花の確認をする予定です。
 冷蔵苗は、綺麗に咲いています。曇り空の元で見ると、ぼんぼりのような色彩で、それはそれは惚れ惚れするような色で咲き誇っており、感激を新たにしています。

2006年5月21日(日)
軽井沢は桜草の花盛りでした

 5月に入ってから初めての五月晴れの絶好の天気ではなかったか、と思えるような抜けるような晴天。計画していた先週から一週間遅れで「軽井沢植物園」に桜草、九輪草のビデオ撮影に行ってきました。気温は16度と爽やか。また昨年よりも一週間以上遅れての訪問でしたが、今年の春が寒かったせいで、幸いなことに桜草は満開の状態でした。
 桜草の花数は一昨年以降、かなり減少しており少しがっかりでしたが、今まさに満開。綺麗に咲いていました。期待していた九輪草が少なくて、園長さん?の博士にお尋ねしたところ、町からの要請があり移植した等の説明がありましたが、植物園からどこに移植したのでしょう?折角楽しみにしてくる人ががっかりしないような運営をして欲しいと思いました。
 九輪草はこれから本格的に開花する状態。桜草は、満開を少し過ぎた状態でしたので、まだ少しの間は楽しめそうです。
 それから、野生の桜草を昨年見つけ、見に行ってきたら4株に増えていました。嬉しかったですね。その後、軽井沢歴史博物館に行きましたら、なんと、雑木林に野生の桜草が点在しているではありませんか。係員に尋ねたら、桜草は、あちこちに生えていますよ、との答え。本当に軽井沢は自然の宝庫ですね。ますます気に入りました。

2006年5月25日(木)
桜草の現況です

 今年の5月は、梅雨の前倒しか、というような天気でしたね。日照時間が短かったので桜草の生育に支障を来たしているかと心配ですが、ご覧のように株の生育は大変順調です。
 ただ心配なのは、葉は良く茂っていますが、果たして花芽が付くのかどうかです。
 来年の植替え時に、芽は丸々と太っていて喜んだのもつかの間、4月に入って花芽が出てこない、では悲惨なことになりますが…
 まあそんなことはないと思いますが。
 種子も順調に育っています。あと二週間もすれば、採取出来るのかな?

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