今年の生育状況

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2006年5月4日(木)
実生苗を親戚に配りました

寒かった4月が終わったとたん、暖かな行楽日和となりました。
桜草達は、名残惜しそうに、まだ多くの花を付けているので、目を楽しませて頂いています。
右が実生の一重の花たちです。変わり映えの無い花ですので、本来このようは花は、愛好家の人たちは処分してしまうそうですが、私は、処分するのに気が引け、どうしようかと思案していたところ、妻が、親戚に配ろう、という提案があり、早速今日、小鹿野まで配りに行ってきました。
良い天気で、渋滞も余り無く(ゆっくり9時半ごろで掛けたため?)昼前には到着。昼食の蕎麦を頂き、その後親戚に配りました。
その数、約200ポット。しかし、まだ庭には、左の写真の数が残りました。
6月以降、また実生の苗、数百株が加わりますので、ホント、どうしようかと悩んでいます。
副産物としては、採りたてのタケノコや椎茸など色々頂いたこと、有意義な一日でした。

2006年5月5日(金)
実生の新花と交配株の果実について

 昨年播種した実生株の八重咲種は3〜4株だけでしたが、その内の一つがこの花です。白の八重咲ですが、まだ写真で見るより花は小さいです。株が十分充実しないと本来の花は咲かないので、来年もう一度開花させて見て、どんな性質の花が咲くか確認します。
 さて、右の写真は交配し受粉が成功した果実です。しかし、5個全部、受粉が成功したのではありません。何故かと言いますと、桜草は、ほとんど人工的に交配させないと、受粉が成功せず、種子は出来ません。(例外的に自家受粉する品種もありますが、ほとんど無いに等しい)
 ところが、花が散ったあと、そのままにしておいても小さな果実は付いているので、知らない人は種子が出来ているものと勘違いてしまうのですが、実はシイナといって、種子が入っていないのです。
 この写真の果実の下部の二個が人工的に受粉させたもので受粉が成功しましたが、上部の三個は交配しませんでしたので果実が膨らんでいません。受粉が出来ていないので種子が入っていないのです。一応参考にして下さい。

2006年5月8日(月)
残り花が開花しています

 続々と、交配した花の果実が実ってきています。余り実っても、播種するスペースが少ないので困ってしまいますが、交配が失敗して果実が少ないのも困りますので、嬉しい悲鳴を上げている、というところでしょうか。
 一昨年の交配株の八重咲株がここに来てようやく開花しました。随分遅い開花ですね。しかし、選別しておいた株だけあり、綺麗な花です。
 右の写真は、昨年播種の実生株です。右のカガリ弁は、「赤とんぼ」という品種に似た花の形をしていますが、色が薄いピンクなのです。(写真では青っぽく写っていますが…)このような形の花に、真っ白の「白トンボ」と言う品種もありますが、ピンクの花は無いのではないかと思いますので、来年もう一度確認してみたいと思います。もし、ピンクの花もあるよ、と知っている方は、ご教示願います。

2006年5月9日(火)
残り花が庭を飾っています

 1200ポットほどあった桜草の株や苗も、桜草を愛する里親の方々の元に約300ポットほどが旅立ちました。庭のスペースがかなり開くかと思いましたが、成長した株の葉に埋もれて、相変わらず足の踏み場も無い状態です。
 これから実生苗を育てなければなりませんので、空きスペースを確保するため、庭にある桜草以外の花々の配置を考えなければなりません。
 しかし、7月に入ると桜草の本葉が枯れてくるので、その頃になれば太陽に当てなくても良くなるので、何とかスペースは確保できると思います。
 左の写真は、離弁大輪紫色の八重咲です。中心に僅かに小さな花弁がありますので、一応八重咲と認められます。
 右の株も中心に小さな花弁が見える、菊で言えば丁字咲き(ちょうじざき)の花で、八重とはいっても八重の花弁が小さいのですが、離れてみると、これが結構見ごたえがある花に見えます。(親馬鹿かな?)

2006年5月10日(水)
二段咲きの花が咲き誇っています

 桜草は、普通、一つの株から一つの花茎を伸ばし花を付けますが、時に、一つの花茎から、二段につぼみを付ける株が出てきます。丁度、九輪草のような感じです。写真左がその花で、雨に濡れています。
 桜草を、翌年も綺麗に立派に咲かせたい場合は、花の最盛期が過ぎたら、まだ3〜4割咲いていても花を摘み取り、翌年の株(根茎)を育てる作業に入るのが普通のようですが、私は花を長く見たいので、摘まないで咲かせているので、このような二段つぼみの花を見ることが出来ます。
 また、桜草の種子は、ほとんど人工的に交配させてあげないと、受粉しないのですが、右の写真の株は、ほとんどの花の果実が受粉に成功し、果実が膨らんで種子が出来ているのが判ります。おそらく自家受粉したのだと考えられます。

2006年5月12日(金)
すっかり庭は寂しくなってしまいました

 全盛を誇った桜草の開花も、まばらな状態です。また来年の春まで、せっせと水やり・肥料の散布などの管理をして、来春に備えましょう。
 右の株は花が終わった株です。花の基部の果実が、一見、実っているように見えますが、これら全部の果実には種子が入っていません。
 そのため、この果実を残すことなく、手で花茎を折り取って、株の生育に栄養を振り向けるようにしましょう。そうすれば、この株は、来年、2〜3株に増え、花もたくさん開花するでしょう。
 なお、肥料は基本的には不要ですが、株を丈夫にしたい、と思った方は、ハイポネックス、花工場などの液体肥料を、500〜1,000倍に薄めて、1週間から10日に一回、計2〜3回施せば良いでしょう。
 ところで、明日からの連休を利用して、軽井沢植物園に桜草の写真を撮りに行こうと思っていましたが、あいにくの雨になりそうですね。今年は天候に付いていません。
 ご存知の方も多いでしょうが、軽井沢植物園には、数十種の桜草が地植えされており、本当に見事です。例年今が丁度見ごろの時期だと思います。私は行くかどうか現在思案中…

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