今年の生育状況

<<前のページ | 次のページ>>
2006年4月1日(土)
待ちに待った四月、桜草の季節到来!早く咲け〜!

 連日の寒波もようやく抜けつつあり、本格的な桜草の季節となりました。待ちに待った季節です。
 昨年6月に播種した実生の生育状況が芳しくなかったので、つぼみが出来るか、本当に心配しましたが、本日朝、つぼみが確認できました。
 本当に嬉しい!大げさですが、世界で一つしかない花が開花するのです。  (しかし、優秀な花は、1000〜2000株に1本位しか出ないそうですが…)
 左の写真がその株です。50円玉と比較すると、その大きさ(小ささ)が判ると思います。中心に花芽がありますが、写真では良く見えないですね。
 右の写真は一昨年の株です。大きさの比較が出来ると思います。

2006年4月2日(日)
実生苗の開花は、まだまだ先ですが、既存種は開花間近!

 昨日紹介した実生苗(昨年播種)のつぼみは、左の写真です。しっかりと確認が出来ます。こんなに小さな苗までつぼみが付くとはすごいですね。
 右の写真は、一昨年以前に播種し育成している名無しの苗ですが、つぼみが開き掛けています。今日、明日中に開花するかもしれません。いよいよシーズン到来です。

2006年4月3日(月)
ようやく公式開花宣言!

 待ちに待った初花が開花しました。品種名は不明です。おそらく一昨年以前に蒔いた株だと思います。昨年は開花せず、今年初めてつぼみをつけたものが開花したものと思われます。
 八重咲ですが、残念ながら花の色や形には、特別変わった特徴は出ていません。もう一年育成すると、特徴が出てきて、変化するかもしれません。
 桜草の開花時期について、4年前・3年前の資料を見ると、今年の桜草の開花は遅くなっています。3月になってから寒さがぶり返したせいかな?とも思いましたが、桜の開花が早いことを見ると、そうともいえないですね。原因不明?
 その他の株は、3〜4株が開花間近ですが、それ以外の他の株は、あと1週間か10日は掛かる状態です。
 昨年の実生株は、さらに開花が遅れます。何しろつぼみが殆ど見えていないからです。まあ、ここまできたら気長に待つしかないですね。
 右の写真は、開花を待つポット植の桜草群。後方は、鉢植えの水仙が咲き誇っているのですが、良く見えないです…残念。
 また、今日の日中は、強風が吹き荒れ、葉が折れて痛んだ株もあり、本当に春の強風は桜草にとっても私にとっても迷惑なものです。

2006年4月4日(火)
他の桜草も咲き始めました

 このところの暖かさを感じて、別な品種の桜草も咲き始めました。
 左の写真は、白色の八重咲種です。一昨年に播種した株と思います。白花の八重咲種は種類が多くないので、良く見極めたいと思います。
 右の写真は、既存種(加茂荘作出)の『
舞紅葉』です。この品種は、早咲き種で、毎年、真っ先に咲き始めます。性質は良く、毎年良く増え、丈夫で小さな株にもつぼみを付けるなど理想的な品種です。また、一株に複数の花茎を付けることが良くありますので、今後の品種改良に多く使いたい、良い親品種です。

2006年4月5日(水)
次々に花茎が伸びて来ています

 毎朝、庭に出てみると、花茎が続々と頭をもたげて来ているのが判ります。 もうすぐ、毎朝、出勤前の写真撮影が間に合わなくなるような状態が来るのではないかと嬉しい心配をしています。
 左の写真は、開花した加茂花菖蒲園作出の『歌くらべ』です。花色が濃く、八重の出方も安定している品種です。
 一方、右の写真は、一株に花茎が二本出ている複数花茎の株です。他にも数鉢このような株を確認できますが、このように複数の花茎が出てくると、その株は花数が多くなり、にぎやかに咲いてくれるので、大変見ごたえがあります。
 このような性質が安定的に出てくれば、園芸的にも価値が高まると思いますので、安定的に、理想的としては、三茎程度安定的に出て欲しいと念願して品種改良に取り組んでいます。

2006年4月6日(木)
一株三花茎が3株も見つかった!

 昨日、一株に複数の花茎が伸びるのは珍しいことで、日本桜草にとっては、改良の一つの目的でもあります、と記載しましたが、今朝、良く観察したところ、なんと3ポットも三花茎株を発見してしまいました。
 肥料を多く与え、充実した株を育てればこのような多花茎が出来ることもある、と知っていましたが、確かに2株は大きく育った充実した株ですので、そのような特徴が出たのかなあ、と思いましたが、1株は、普通の生育状況で、大きな株ではありませんが、三花茎になっているのです。
 この株は、昨年始めて開花した株で、二株に増えておりましたので、別なポットにわけておきましたので、その株を確認したところ、その分けた株も二花茎だったのです。
と言うことは、複数茎になる形質が固定しつつあるのではないかと、非常に嬉しく思っています。来年、もう一度確認したいと思います。
 なお、まだつぼみが小さいので良く写真に写っておりませんが、黄色の矢印で示しておきました。もう少しはっきりと確認できるようになりましたら、また紹介したいと思います。
 また、開花した白花種も、なかなか感じの良い花になってきました。ただ輝くような純白ではなく、白?と言った感じです。

2006年4月7日(金)
また新花が開花直前

 左の花は、かがり弁(花びらの縁がギザギザしている)の八重咲種が開花間近の状態です。くすんだ白に薄く紫が混じっている花色です。残念ながらきれいな色ではないですね。開花して数日してくると本来の色になってくるもの、色が濃くなってくるもの、など色々の花がありますので、もう少し様子を見ることにします。
 右の写真は、つぼみが大きく膨らんでいる株の一団です。開花すると華やかになりますが、あと数日掛かりますね。

2006年4月8日(土)
二株開花

 今日は休みなので、日中に撮影が出来ました。しかし、天候は定まらず、曇りから急な雷雨、停電、すぐに晴天になりましたが、曇ったり、風が吹いたりと、何時もの春とは異なり、落ち着かなく寒い春ですね。
 今日は二株・二輪の開花です。左の濃紅八重は、昨年選別しておいた株で、写真よりも紅色が濃く綺麗な品種です。三〜四輪咲き進むと、本来の咲き方をするので、楽しみに待っています。
 右は、今年初めて開花したものです。株が小さいため、少し変形した花が咲きましたので、他のつぼみの開花状況を見て選別したいと思います。

2006年4月9日(日)
今日は晴天でしたが、風が強く、気温も上がりません

 気温があまり上がらないので開花が進みません。今日は、5株ほど開花しました。
 八重咲は、この二種を含めて三種開花しました。左の品種は、昨年選別しておいたもので、濃紫色の八重咲です。つぼみが三個くらい咲けば、本来の性質が出てくると思いますが、まあまあ感じのよい品種です。
 右のものは、今年はじめて開花したものです。どんな性質を示すか楽しみです。
 ところで、他の桜草は、ゆっくりしています。今週末辺りから、どんどん開花するのかな?と言う状況です。

2006年4月10日(月)
今日は曇りで、昼から小雨がぱらつき始めました

 左の写真の株は、昨年から育成してきた株の開花状況です。かがり弁の八重咲です。淡いピンク色です。
 ここに来て、他の株は開花が少しストップ、大半が右の写真のような状況です。つぼみは上がってきていますが開花は足踏みしています。
 今夜から本格的な雨降りとなるようで、開花してきた桜草の花も雨には弱いので、天候には本当に泣かされます。
 明日の朝の写真は撮れるかどうか判りません。開花したら、何とか撮影したいと思います。

2006年4月11日(火)
開花がゆっくり進んでいます

 今年の春の歩みはゆっくりで、天候も極端に悪いですね。今日も午後から強い雨になるという天気予報なので、開花が進んでいる株は花の保護のため、軒下に雨宿りのため移動させました。
 雨が降ると、八重咲種は特に花が重くなり下を向いてしまいます。右の写真がそうです。今日の未明に雨が降ったらしく,水滴がつき下を向いています。  この花は、4月4日に紹介した「舞紅葉」ですが、特に花の色が濃いもので、『濃色舞紅葉』と便宜的に名づけました。芽変わりという遺伝的な現象かもしれません。性質は、舞紅葉と同じです。
 左の写真は、4月8日に紹介した品種(管理番号0507)です。咲き進むほど見ごたえがよくなってきました。
 この花の特徴は、花茎に殆ど産毛が無いことです。普通、桜草には葉にも茎にも細かな産毛がたくさん密生しているものですが、珍しいです。      また、背が低いのも特徴です。もう少し伸びてくれればバランスがよくなるのですが、今後の品種改良の課題です。

<<前のページ | 次のページ>>

日記のトップに戻る

トップに戻る