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はじめ通信9−1202

第57回北区生活と健康を守る会総会での挨拶
北区や都政のムダ遣いをやめさせないと区民の福祉暮らしは守れない

●11月29日、北区の生活と健康を守る会の総会に参加し、目標を達成して意気あがる参加者に、地元都区政に絞って、以下のような連帯の挨拶をおこないました。

 北区の守る会総会、おめでとうございます。
 今、荒川の代表の方が述べたように、北区の守る会が世帯数の1%を超えるチャンスだと思います。それは守る会こそが日本の貧困と格差社会を抜け出すたたかいの主人公だからです。

 ちょうど4年前、05年の今頃、私は、おそらく地方議会で初めて、東京の貧困・格差の深刻な実態を石原知事に問いましたが、知事は「東京にはさしたる貧困も格差も無い」という答弁でした。しかしその1ヵ月後にはマスコミの「格差」キャンペーンが噴き出し、政府も知事も事実として認めざるをえなくなりました。

 今日ではその貧困・格差を、どうやって脱け出していくのかが具体的に問われています。その答えを持っているのが、政党では日本共産党であり、民主団体では何よりも守る会の創立以来の取り組みだと確信しています。

 ちょうど今、臨時国会と共に都議会・区議会が開かれている中で、中心問題がまさにこの点です。
 北区議会では、さがらとしこ区議が代表質問で4つの重要問題を追及しました。

 第一は、社会問題の“貧困ビジネス”が4ヶ所もある温床に、北区が何故なったのか・・。その背景には、本人に渡すべき生活保護費を4箇所・170人全てについて最初から施設経営者に一括払いしてきた区の甘い対応があったこと、そこから施設側が9割近くもピンはねし、本人はまともな食事もとれず気力も体力も萎えて長期に搾取され続けるしくみがあったことを区も認め、今ようやく是正が始まりました。

 第2は、駅前放置自転車整理に当たる労働者が区の委託企業の倒産で2ヶ月も賃金未払いなのに区が責任を持たない問題です。もともと時給が700円台という、実質最低賃金以下の待遇だったことを含めて、行政が事実上ワーキングプアをつくり出している実態を追及し、一人前の給与を契約条件に盛り込む「公契約条例」を求めています。

 第3は、北区が老朽化した区立保育園を「指定管理者」制度で、民間マル投げしたうえ、修理や改修は請け負った福祉法人に自己負担でやらせるという、あまりのケチケチ保育行政を追及しました。

 そして第4に一方のムダ遣いは区庁舎建て替えを区民に十分知らせず、建物だけで150億円、土地も移転して数百億円の構想を勝手に進めている態度です。

 都政では石原知事が2020年オリンピック再立候補で、四千億円の基金を、オリンピックを口実に高速道路などに温存させようとたくらんでいます。
 これらのムダ遣いをストップさせないと、都立小児病院はじめ都民の福祉や都営住宅の新規建設・制度改良の予算は確保できません。

 皆さんと共に日本共産党も、来年の参院選、再来年の地元の地方選で必ず躍進し、私も議席を奪還できるよう、力を伸ばしたいと決意しています。どうかともども、よろしくお願いします。

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