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はじめ通信8−0110
1月6日、福島区議地域新春のつどい挨拶
池内さおりさんの姿は、圧倒的多数のまじめな有権者が共産党に接近する大きな展望を示している

●昨年は選挙の年。区議選での福島6選、都知事選での吉田万三さん、区長選での庄司昌夫さんへのご支援ありがとうございました。

●参議院選挙でも皆さんと共に奮闘した結果、十八回もの強行採決で改憲と社会保障破壊・国民への負担増をおしすすめた安倍首相は惨めな敗北と自滅の道を辿りました。
 また田村智子さんを、北区では四位に押し上げる奮闘をいただきました。惜しくも議席に届かなかったものの、すでに二年後の参院選東京選挙区の予定候補としての活動に入っています。

●いま「ねじれ国会」といいますが、実は、衆議院で自民・公明が三分の二、参議院で民主が多数というねじれよりも、国民の意志とねじれたままの二大政党の思惑を、国民世論が押さえ込んでいるというのが実態です。
 二大政党のどちらも、憲法改定や自衛隊海外派兵にしても消費税増税にしても、できれば推進すべきという立場ですが、しかし今はどちらもなかなか押しすすめられない。それは国民世論がそれを許さないことをよく知っているからです。
 参院選とその後の政治の激動の最大の意味は、国民の審判によって、国民の意志に反する悪法、悪政は国会を通らない事態がつくられたということではないでしょうか。

●このこう着状態は、長く続くとは思えません。自民党は非難を浴びても自衛隊のインド洋での給油再開の法案を衆議院に戻して強行するつもりです。
 消費税も二年後には増税だとマスコミも含めて大合唱です。今後の展開は、まさに世論の動向にかかっています。
 私たち共産党の役割は、国民の真に利益となる情報を伝えながら世論を喚起する力を、はやく身につけることでしょう。そして、きたるべき総選挙で、一歩でも二歩でも前進を勝ち取ることです。

●今回、十二区に池内さおりさんという、初めての女性で二十五歳の清新な衆議員候補を得たことは、偶然とは言え、これほどタイムリーなことはないと思います。
 そして先日、池内さんと対談させていただいた(池内さおりホームページ収録)私の個人的な感想ですが、池内さんの入党にいたる過程とその後の濃密な活動、そしてそれをご両親ふくめ家族に率直に語り、家族もまた我が党の熱心な支援者に変わって行った、その中にこそ共産党の未来の可能性が示されているのではないかと思いました。

●実は、池内さんの家族一同、共産党とは縁もゆかりもありませんでした。池内さんが育った愛媛県の行政は、全国で2箇所だけ都教委とともに「つくる会」教科書を選んだほどの保守的な風土であり、松山市にわが党の議員は一人、愛媛県全体でも数名の現状で、池内さんが党の姿にじかに触れる機会は事実上なかったのです。

●しかし、弁護士めざして中央大の法科に進んだ正義漢ある彼女は、アフガン戦争の悲惨とそれに手を貸している日本政府の役割、それを知らずにいた自らに気づいたことをきっかけに急速に共産党に接近し、活動に飛び込みました。
 どんな政治環境にいる青年でも、真実を知れば、私たちの仲間になれる、そういうまじめさを多くの青年はもっていることを、池内さんの入党し成長してきた事実が示しているのではないでしょうか。

●ご両親も立派です。我が子の決意にこたえて自らの生き方を変えたのですから。
 しかし私は、ご家族にも共産党を知ればもっと早くから支援者になっていたであろう条件は満ち満ちていたと感じています。
 ご両親は松山市の繁華街で名の通った洋食レストランを経営されていましたが、何人もの人を使いながら一番下働きをする両親を見て不思議に思い、たずねたさおりさんに、お母さんは「使う側こそ人一倍働かないと人は着いてきてくれない」と諭したそうです。すばらしい方です。私は対談の中で、彼女の正義観はお母さん譲りだと思いました。

●そのレストランも大手チェーン店の進出や、何よりも地方で暮らす人々の生活が疲弊と衰退を続ける中で、経営の転換を迫られていると聞きました。
 さおりさんの入党を「アカになるのか」と驚いたご両親が、逆に熱心な支援者となったのは、さおりさんの熱意のせいだけでなく、ご両親もまた自らの経験から共産党の役割を十分理解できる地点に立っていたということではないでしょうか。
 私は、東京のような大都市とか、保守の強い地方とか関係なく、全国どこでも、まじめに暮らしている圧倒的多数の国民が、きっかけさえあれば私たちの強い味方になれる、その可能性を池内さんのご家族の姿が示していると思います。

●共産党が当面めざすのは、比例代表での議席増です。前進の最大のネックは「主張は正しいが、議席が少なすぎて頼りにできない」という有権者の思いをどう吹っ切っていただくかです。
 だからこそ私は、共産党の政策と共に、池内さおりさんという候補者の、共産党員としてまた人間として成長する姿を丸ごと見てもらう中で、共産党こそまじめに生きている国民のもっとも身近な党であり、この党を応援し伸ばしてこそ、ねじれとこう着状態の国政を国民の側から打開できるということを理解してもらえるのではないかと確信しています。
 そして近い将来、私たちは池内さんが国会で仕事をしている姿を見るチャンスも十分にあると直感しています。私も皆さんとともに勝利めざし全力をつくします。

●都政の現状について、簡潔にお話します。
 昨年の知事選挙は大きな財産を残しました。中学までの医療費助成は必ず早期に実施させます。
 都民減税の公約を石原知事は撤回しましたが、知事の決断で可能だと証明されたのですから私たちは早く石原都政を終わらせて減税を実現したい。代りに出してきた低所得対策も、不十分ですが失業者に役立つものに拡充していきたい。

●知事選で追及した知事の私物化とトップダウンがいよいよ破綻して、石原知事の終わりの時を一気に繰り上げさせるチャンスが生まれつつあります。
 大方が無理だと感じているオリンピック招致の敗北が決まる来年の秋、新銀行の1000億円の出資が消滅するのはもっと早いでしょう。築地市場の豊洲移転も風前の灯です。チャンスはたくさんあります。
 石原都政が長びけば、それだけ都民被害が広がっていきます。都営住宅からの追い出しも、介護・医療難民も、都立病院への営利企業進出も、取り返しがつかなくなる前にはやく都政を切り替えたい、その思いで今年の予算議会でも奮闘します。
 ぜひ傍聴やご支援をお願いします。

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