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はじめ通信7−0611

●あのマン島レースで住民を巻き込んだ死亡事故
●百年間で二百人以上死亡の危険を日本に持ち込んでよいのか
●今年、100年記念を迎えるマン島レースで、タイムトライアルレースの最終日6月8日(現地)に出場していたライダーと、巻き込まれた観客がその場で死亡し、もう一人の観客が、搬送された病院で死亡が確認されました。

●事故がおきたのは、シニアクラスコースの最高地点であるスナエフェル山頂2036メートルの高度の地点。他にも二人の観客が怪我を負った模様です。
 これまでの100年の歴史の中で、223人が死亡しているが、観客を巻き込んだ死亡事故は極めて珍しいとのこと。

●島の外周道路37マイルを、時速200マイル近い猛スピードで失踪する上に、カーブでは車体を殆ど寝かせるほどに倒して走行する激しいレースで、その危険性は以前から指摘されてきました。
 昨年は、石原知事がロンドンへのオリンピック視察の後、マン島のレースを視察。その際に、三宅島の村長と八丈島の町長を連れて行ったことが、三宅バイクレースの契機とされていますが、そのレースでも、タイムトライアルの練習中に、出場してい日本人の前田選手が死亡しています。
 石原知事は、それでも三宅島で公道のレースを強行させようとしましたが、プロライダーやバイクメーカーの協力が得られず、公道レースは中止に追い込まれました。

●今度の観客を巻き込んだ事故を契機に、100年続いたマン島レースのあり方にも大きな影響を及ぼしかねないと、現地からは報じられています。
 日本に、100年で223人も死亡事故で犠牲になっている危険なレースを何が何でも持ち込もうとすることが、三宅島の復興はもちろん、日本のオートバイレーサーやバイク愛好者の利益になるとは思えないのは、私ばかりではないでしょう。

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