トップページへ  はじめ通信目次へ  らぴっどコーナー目次へ   

はじめ通信・05勝利めざして5−514

岩淵小学校での演説会で、私が訴えた内容の原稿です。
 
都議会議員のそねはじめでございます。
本日はお忙しい中、演説会においでいただき、ありがとうございます。選挙告示まであと40日です。
 私は、くらしと福祉を守る都政を取り戻すために、そして憲法改悪と消費税大増税の動きに、都民の審判で歯止めをかけるために全力でたたかい抜き、4期目の議席を必ず獲得する決意です。ご支援をよろしくお願いします。

(1)私は何よりも、東京が最も誇りにしていた全国トップレベルの福祉や医療、教育などが、石原知事の6年間でいまや全国最低レベルに落ち込んで、毎日毎日、都民の痛みと苦しみが増しているのをなんとしても解決し、みなさんの切実な願いを実現できる都政と都議会をつくりたいと思います。

●いま大変なのは、国の7兆円の大増税に連動して、つぎつぎと福祉切り下げの追い討ちがかかる問題です。今年2月の年金通知で、都内の70万人が増税。非課税から課税になった方は20万人です。まだ所得税だけで、来年から都民税・区民税、国保料、介護保険料、シルバーパスと次々値上げされ、多い方は年間20万円ものたいへんな負担増が直撃します。
 これほどの負担増が出るのに都議会で質問したのも、対策を求めたのも共産党だけ。他の党は全くだんまりです。
 しかし年金が下がり増税になった上にシルバーパス千円の人の3割が2万510円に上がってしまうのを、せめて3千円とか5千円におさえるべきじゃないかと訴えると、共産党単独提案ですが、都も「慎重に対処する」と答えました。
 シルバーパスの改定は来年です、都議選で勝ってこそ改善できる。どうか勝たせてください。

●それから5年前、お年寄りや障害者の医療費助成や福祉手当が狙い打ちのようにバッサリ切られました。代わりに充実すると約束した介護施設などの整備は毎年予算を使い残し全国最低47位です。こうして福祉で850億円も削りました。
 日本共産党は、制度打ち切りから5年たち影響はどうか、他の自治体はどうしているかなど調べ、今一番切実な福祉の復活を条例提案しました。
*第1は要介護4,5の重度の方への介護手当てです。都の全額負担でまず月に1万円を支給する提案です。都がやれば区が1万円足して2万円にすることは十分可能です。実現すれば、在宅で3万円ぐらいかかる介護利用料が大幅に助かるはずです。
 
*もう一つは老人医療費助成・マル福です。今受けているのは昨年7月に67歳を過ぎた方だけ。2年後には完全廃止です。
 実はマル福の段階的廃止から3年で、ちょうどマル福の年齢の人だけ病院の患者さんが他の年齢の2倍も減っているんです。
 そこで当面67歳からの制度を維持し、将来65歳をめざす条例を提案しました。どちらも、一番切実な医療と介護の願いに答える最小限の提案ではないでしょうか。
 この条例提案に都議会のほかの政党は「無責任な提案」などといってことごとく反対しました。皆さん、青島知事が福祉を削ろうとしたときは「とんでもない」といって反対しながら、わずか2年後に石原知事が削る時はコロッと賛成に変わった自民、公明、民主のほうがよっぽど無責任じゃないでしょうか。
 この都議会の現状を変えるためには共産党の議席数と発言力を大きくするしかありません。そうすれば必ず事態は劇的に変わります。ぜひ共産党を伸ばしてください。

●都民の痛みとして東京の教育の遅れも深刻です。
 いま教育で急ぐべきは、東京と香川県以外、全ての道府県で始まっている少人数学級・30人学級を東京でも実現し、子どもが毎日過ごす学級を改善するというのが第1ではないでしょうか。最近ではあの文部科学省でさえ、来年から検討していると報道されているじゃありませんか。

 問題なのは、全国殆どの県で共産党はもちろん自民も公明も民主もみんな賛成して少人数学級が進んでいるのに、東京では石原知事と一緒に自民も公明も民主もこぞって反対する。子どもにとってどうかではなく自分たちが石原知事に気に入られるためにどうするかを考える。まさにオール与党の弊害です。
 それだけではありません。今都立高校や養護学校の卒業式では、学校ごとに特色のあった卒業式が、日の丸を正面に掲げ君が代を起立して歌わせる厳しい押しつけで異様な重苦しさに包まれたものになってしまいました。
 日の丸や君が代については、いろいろな考え方や気持ちがあるのが現実です。それを一律に強制して処分までするやり方は、まさに「心の自由」を奪うもので、しかもこれを教育の場で行なうことは許されません。NHKの番組でも取り上げられて全国からも注目され、強制的なやり方を撤回して学校ごとに工夫できるようにしてほしいという声が、生徒や先生、保護者の世論として広がっています。

ところがこれを石原知事や都教委にけしかけてきたのが自民党や、民主、公明の議員でした。悪名高い一昨年10月の卒業式の日の丸・君が代押し付けの通達は、民主党議員の本会議質問に直接答えて出されたものです。しかも生徒に君が代を指導しなかった先生を処分しろといったのは自民党議員です。子どもたちへの強制を競い合っている。こんな都議会の現状を打ち破らないと、東京でまともな教育はできません。私は、戦争への人づくりにつながる教育ではなく、子どもたちが安心して学べる学校づくりに全力をあげる決意です。

●良く言われることですが、財源はどうするんだと・・。全く心配は要りません。大型開発のムダ遣いの見直しによる財源ももちろんですが、それ以外にも今年は3千億円以上も税金が見込みより余分に入ってきます。東京が本社の大企業が上げた史上最高利益の税金ですから都民のために使える財源です。
 いまお話ししたシルバーパス、マル福、介護手当て、30人学級、それに中学生までの医療費無料化を加えても310億円、予算のわずか0・5%です。
 私・そねはじめをはじめ共産党都議団を躍進させていただき、これらの財源で、溜まった借金も返すだけではなく、あまりに異常な東京の福祉・教育を抜本的に充実させるために使わせようではありませんか。

(2)私は、大きな二つ目として、都民の切実な要望を実現すためにも、石原知事の「都市再生」による都心の超高層ビルや高速道路、赤字の臨海開発につぎ込まれる莫大なムダ遣いをくいとめたいと思います。
 石原都政になるまでは、ムダ遣いの大型開発といえば臨海副都心が合言葉でした。ところがその後、汐留、秋葉原、丸の内、六本木、品川、天王洲、大崎と、次から次と超高層ビルが建設され、夏の海からの季節風を遮断する大きな壁のように立ちふさがって、その影響が都心はもちろん北区や足立区にまで及び42・7度という高温が発生しました。
 皆さん、この都市再生の無駄遣いでも、悪いのは石原知事だけじゃないんです。臨海開発は、前の青島知事のときにもう赤字で破綻が明らかになっていましたから、石原知事はその付けを払わされるのが悔しくてしかたがない。そこで共産党が責任を追及すると「俺が来る前からの開発だ」とか「造らなくてよい建物を造らされた」とか「進むも地獄退くも地獄」などと、つい失敗を認める答弁をしてしまう。
 すると、これまで臨海開発を進めてきた自民・公明・民主がよってたかって「いまさら後戻りできない」とか「これを進めることが首都東京の再生につながる」などと懸命に質問して知事に釘をさす。結局知事も「このまちは他に無い優越性があり、魅力を生かした開発で飛躍的な発展を遂げる」などといって、赤字を承知でさらに莫大な財政を投じる。
 その結果、石原知事の前に東京都のお財布から臨海開発に対して出したのは4千億円でしたが、石原知事になってからは土地や財産をどんどん無償提供してやって何と2兆円。黙っていればさらに今後1兆円つぎ込まれていく。この責任は、石原知事はもちろんですが、知事にハッパをかけた自民・公明・民主のオール与党も同罪じゃありませんか。

私は公共事業というならまず都営住宅、福祉や教育施設だと思います。都営住宅ほど経済効果の高い公共事業はありません。高速道路で恩恵を受けるのは運輸その他の大企業ですが、都営住宅は、入居する都民、地元の建設業、電気、設備、たたみ、家具、その他商店街など生活関連中小企業を幅広く潤わせるわけですから。
 北区では飯田幸平さんのときから桐ヶ丘をはじめ団地の建て替え、改善、エレベーター設置など、他より多く都営住宅予算を獲得しています。
 しかし同時に北区は申し込みも非常に多い。石原知事に凍結された都営住宅新規建設を再開させ本格的に進めさせたいと思います。ぜひよろしくお願いします。

●無駄遣いは、都議会にも蔓延しています。

前回の選挙直後、共産党の反対を押し切って都議会の海外視察が復活しました。それも共産党が参加しないので会派ごとに勝手に計画して行けるようにしました。そうしたら、自民・公明・民主が4年間で9回、一人平均150万円。一般の人が行けば20〜30万円ですよ。現地のガイドに払う一日の謝礼がその国の1年分の給料なみだったとか、バスの借り上げ費用が一人ずつベンツに乗ってもおつりが来るぐらいだとか、とんでもない金額設定なんです。
 行く先はアメリカに行けばニューヨークやサンフランシスコの後、ラスベガスで2泊3日。ヨーロッパに行けばモンテカルロなどカジノのある都市のオンパレードです。まさに観光旅行・大名旅行といわれても仕方が無い実態です。
 都議会のこういう無駄遣いは、確かに臨海開発の2兆円に比べれば小さいですが、議会の根本姿勢が問われる問題として直ちにやめるべきだし、やめさせるために私、そねはじめを今度も都議会に必ず送ってください、お願いします。

(3)私は、どうしても4期目に当選して、この北区の未来のために取り組みたい仕事があります。

●まず子どもが安心して成長できる、育てられる北区にしたいということです。
 都議会選挙に向けて、どの政党も候補者も北区を活性化させようと言います。そのためには、何と言っても子どもが増え、人口が増えなければならないので、少子化対策もみんな言います。しかし、なぜ子どもが増えないのか、子育てが難しいのか、どうすれば解決するかを、初めて本格的に提案したのは、昨年12月、私の代表質問だったんです。

 私は少子化対策の課題として、第1に若者が自立できる賃金の仕事の確保、第2に育児と仕事が両立できる労働条件や男女平等の制度の確立を「東京ルール」として提案しました。何しろ東京では就職する青年の半分がフリーターか派遣社員。育児休暇を取る割合が母親と父親とで500対1、全国平均の10分の1です。都庁の職員でさえ男性の育児休暇はごくわずか。この抜本改善を求めました。

 第3に住宅の確保。以前のように公団や公社の住宅さえ今は建設されていません。10万円以下の支払い可能な家賃で住める公共住宅、または家賃補助。第4に、子育て支援策として、乳幼児医療費無料化の拡大、保育の充実などです。

 今年になって、各政党があわてて追いかけるように私と非常によく似た質問をいっせいにしました。まねて結構なんですが、問題は本当にやる気があるかどうかです。

 たとえば、子育ての方に一番喜ばれているのが子どもの医療費無料制度です。わが党が、女性団体の皆さんと粘りにねばって実現にこぎつけました。今、北区では、小中学生の入院患者まで。5千万円予算組みながら実績は400万円。ぜひ通院までひろげたいのです。

主な政党が一致しているのに、なぜ実現しないのか。

 公明党はかつて高齢者福祉は全て自分の成果だ、福祉の党だといっていましたが、今の議会ではこれほど年金や介護の実態が問題になっているのに触れようともしません。かわりに乳幼児医療費助成の充実ばかり叫んでいます。

ところが議会では、共産党の乳幼児医療費の拡充を求める決議提案には理由も言わず反対し、公明党自身の予算重点要望にさえ乳幼児医療費無料化の充実は入っていないんです。自民党も同じです。言ってることと実際の行動が正反対。これは有権者を欺くものじゃありませんか。

 保育でも今まで東京の保育を支えてきた民間や公立の認可保育園をどんどんリストラし、代わりに保育条件が悪い上に保育料の高い認証保育園にばかり力を入れて、結局保育園に入れない待機児もたくさん残されたままです。

私はどうしても4期目の都議会に送り出していただき、若い世代のひとり立ちできる就職や結婚、出産や育児への経済支援、住宅の確保、保育、幼稚園、学校教育など、子育て支援全体の充実に取り組ませていただきたいと思います。
 もうひとつは、福祉と産業を結びつけた北区の活性化です。

かなり以前、私は福祉用具の開発と普及・販売・修理などを北区が取り組み、将来は地域の産業として育てるべきだと提案しましたが、ようやく去年から共産党の提案が生かされ、西が丘の産業技術研究所を活用して都の技術援助による地域の福祉や医療の地場産業づくりのプロジェクトが始まりました。しかし都の財政援助がないので看板倒れに終わる危険がある。何とか本格的に事業化して地域の高齢者や障害者の車椅子など福祉・生活用具は北区で生産から修理まで一貫して行なえば、身近に選んで購入しやすいし、今は大半が輸入品でネジ一本でも修理が難しいのを、自転車屋さんなどで部品をそろえて車椅子の修理ができるようにもなります。北区が福祉用具のメッカになることも夢じゃありません。私は福祉と産業の新しい結びつきをぜひ4期目でめざしたいと思います。

北区の環境を守り、安心して住める町にしていく課題も、ぜひ引き続き取り組みたい。石原知事は、新しい高速道路建設には熱心ですが、できた後の環境問題はほったらかしです。堀船や滝野川の皆さんが、高速道路王子線の排気ガスはもちろん道路の継ぎ目から出る騒音に毎日毎晩苦しめられているのに首都高速公団はまともな対策をとろうとしない。
 高速道路の造りっぱなしを許さずに、きちんと対策を優先させるには、皆さんと一緒に20年間、高速道路王子線の環境破壊とたたかい続けてきた私、そねはじめを都議会に送りだしていただきたいんです。

豊島5丁目団地では、こともあろうに、保育園や公園で基準以上のダイオキシンが見つかりました。特別対策は当然です。しかし、対策が決まるまで長期間、シートで覆って何もできないのでは誰のための対策かわかりません。せめて毎日乳幼児が通う保育園の園庭などは早めに土を入れ替えるなど、子どもや住民の立場を最優先すべきです。

北区は大きな川に面し、地盤も悪くまたそこに住宅密集地域が広がっている災害の危険が多い地域です。まだ7割にとどまっている学校の耐震補強を早く完了させ、葛飾区のように個人住宅の耐震や耐火の補強工事に助成制度を実現したい。これはすべて一貫して言い続けてきた日本共産党が次の都議選で議席を前進させないとできる保障がありません。なんとしても、これらの課題にとり組めるよう、私・そねはじめを都議会に送ってください。

みなさん、国政も憲法改悪、大増税の嵐が迫っていますこれに正面から立ち向かい、都政でも憲法をほんとに生かし守っていく党は、83年間平和と民主主義を貫いてきた日本共産党しかありません。たいへん厳しい政治情勢ですが、共産党の活躍を多くの都民の皆さんが待っているし、奮闘すれば前進の道も必ず開けると確信しています。4つの議席を増税と改憲の勢力で占められてなるものか、の思いで頑張ります。どうか私・そねはじめを勝ち抜かせていただき、オール与党の都議会を都民の真の代表にふさわしく改革するため働かせてください。最後までのご支援を心からお願いします。

トップページへ  はじめ通信目次へ  らぴっどコーナー目次へ