はじめ通信5−10−10 都立学校支部大会での挨拶 「知事部局でも教育でも都庁支配層に広がる矛盾と亀裂 確信もってたたかえば必ず突破口が開かれる」 ●皆様の日ごろの奮闘に心から敬意を表します。 学校事務や栄養士など皆さんの職場は、小泉政権や石原都政による「構造改革」と言う名の地方自治法の破壊、そして「教育改革」の名による教育基本法の破壊という、最終的には憲法改定までをにらんでの2つの大きな攻撃が集中している、最も過酷な職場です。 その現場で働く皆さんが、文字通り体を張ってふんばっておられることは、いかに多くの同じ公務員労働者の仲間や学校で学ぶ子供たちを守り励ましていることか・・一番励まされてきた私自身が身にしみて痛感しているところです。是非そのことに自信を持ってください。 ●とりわけ今年は都議会議員選挙でも、続く総選挙でも私たち日本共産党に多くの組合員の方々から熱い応援をいただき、ありがとうございました。 先ほども「ホームページに都立学校のこと書いてるのを見ています」と声をかけていただきました。私のホームページを相当くまなく探さないと出てこないと思います。感謝感激です。 ●忘れられないのは、今年の新年旗開きの際、私が切羽つまって30人学級の署名をその場でお願いしたところ、お祝いの席にもかかわらず、会場に参加した殆どの方が自分と家族の名前を書いてくださり、200筆近い署名をいただいたことです。 何しろ選挙前の署名で共産党は成功したためしがなくて、2月中旬の提出日までに何としても署名数を増やすため、候補者自身が1万人集めるんだという目標でがんばりまして、最終的に私と北区の後援会で1万人近い署名を集め、全都で7万人ほどの中でダントツトップを占めました。この場を借りてご協力に感謝したいと思います。 ●共産党都議団は2人減の13人になりましたが、開会中の第3回定例会では前期を上回る奮闘を始めておりまして、都議会の雰囲気も少しずつ変わって来ています。知事が国連憲章を「バカ」呼ばわりした発言にも以前なら私達しかものを言えなかったのが、曲がりなりにも民主やネットなど自民公明以外の党は抗議や声明を出すようになりました。 ●強そうに見えても、都庁の支配勢力の内部にもまちがいなく矛盾と亀裂が広がりつつあります。春の百条委員会をきっかけに、石原知事が週2〜3日のアルバイト状態だとばれてマスコミも批判的な報道が書けるようになり、一方で石原独裁体制の都庁内での象徴だった浜渦副知事と、教育での独裁の象徴だった横山教育長が(横山氏は栄転ではありますが)ともにその象徴的なポストを離れることになりました。これも微妙に各分野に影響しています。 ●教育の関係で最近の変化を申し上げれば、横山氏が10月中旬、「日の丸・君が代」強制の違法を訴えた裁判で証言台に立つ予定です。NHKクローズアップ現代でも出演して都教委のやり方がまさに強制であることが明々白々になりましたが、今度の証言でも彼がいわば”正直な暴言者”としての本領を発揮してくれれば、たたかいに大きく役立つでしょう。 30人学級めざす課題もかなりこじ開けてきて、先日の代表質問への答弁で新教育長は少人数学級をやりませんとは言えなくなりました。これは個人的観測ですが、近い将来これまでさんざん30人学級を非難してきた政党が、言葉を濁しながらも学級定数改善を口にしなければならないときが来ると思います。 ●なにしろ最近ほかの県の教育運動スローガンが「教育の東京化を許すな」というのだと「子ども白書」で知って私もショックでしたが、必ず遠からずこれが「東京のたたかいに学べ」に変わる時が来ます。東京での反動的「教育改革」の手法は今全国に広がっていて、例えばかつて東京に人事考課を導入した立役者が高知県で人事制度改悪で悪名を馳せています。 ●石原「教育改革」と厳しいたたかいの先頭に立つ学校支部の皆さんには必ずたたかいに勝ち抜いて全国を励ましていただきたい。 私は今年から財政委員会で、ともすれば無味乾燥な印象もありますが、お金の問題の背景には都民の大事な福祉や教育が貧しい予算で我慢させられている苦しみがあることを思い起こし、引き続き皆さんから学びつつそれを議会に生かしてがんばって行きたいです。今後ともご指導ご鞭撻をお願いします。 |