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はじめ通信・子どもと教育のはた5−0125

青少年の恋愛に「まじめさ」を強要する資格があるのか
「淫行処罰規定」導入求める答申を青少年協議会が決定

○1月24日午後2時から、東京都青少年問題協議会の総会が開かれ、昨年11月2日に諮問された、@青少年のインターネット被害の防止、A性行動への規制、B家族の育て方の規制の3つの課題についての緊急答申を決定しました。
 この中で、@とBは関係者に努力義務が提起されるにとどまりましたが、ゆいいつ、性行動については、大人による未成年者との「淫らな」性交渉を処罰する、淫行処罰規定の導入が盛り込まれました。

○淫行処罰規定は、他の道府県で長野を除いてほとんどが導入され、東京都でも7年ほど前に、導入の動きがありましたが、「子どもの性行動に対する内申の自由をしばる危険があり、青少年の健全育成と、自立を促すことに主眼を置く、青少年条例にはふさわしくない」ということで、当時の青少年協議会では、導入を見送りました。

○今回、竹花副知事のつよい要請を受け、加藤諦三部会長や前田起草委員を先頭に都民の中で話題になる前にわずか2ヶ月余りで導入の答申を押し切ってしまいました。
昨年もこのコーナーで書きましたが、昨年1月に、同じように短期間で不健全図書の規制が導入されたときと同じパターンで、しかも昨年は、専門員の中で反対が強かった「包括指定(本の中にある割合以上、猥褻な写真などが入っていれば販売禁止するというもの)」ができなかった教訓からか、当時反対した委員は全て交代させられて、今回は、最終的に淫行処罰規定に反対したのは専門委員で一人だけ、総会では私一人が反対意見を述べるにとどまり、決定が押し切られてしまいました。7年前に、約1年かけて議論している間に、都民からの慎重論が広がりこれが審議に反映されていった経過を見ても、今度の矢継ぎ早のやり方がいかに密室的なものかがわかります。

○おそらく第1回定例会に、都議選前のどさくさにまぎれて、青少年の恋愛にまじめさを強要する、石原都政らしい条例改悪が出てくるでしょう。

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