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子どもと教育のはた4−1106

石原「教育改革」の狙いは、東京の全ての学校を知的に空っぽにしてから戦争の道具に作り変えること!
○断じて許さぬ決意で都議選に臨みたい

  *憲法学習会での挨拶から*

●11月5日、王子労政会館で、大正大学の金子勝先生を講師に、いまこそ憲法を学び、身に着け、守っていこうという学習会が、北区革新懇話会の主催で行なわれ、80人が参加し、会場いっぱいになりました。
 共産党区議団から八百川区議が、社民党の佐藤区議、新社会党の福田区議、無所属の古沢区議も参加しました。

●「今、国会は自民と民主のともに改憲政党が衆参で9割以上。国民は、7割が、あまり憲法を読んだことがないのを利用して、国民をだまして憲法を改悪しようとしています。しかも改憲派にとって、これから3年は国政選挙がないので憲法改悪しても選挙で負けないゴールデンタイム。
 我々は、ゴールド以上に高価なプラチナ(白金)タイムとして、憲法を大いに活かし守っていきましょう。」という話から始まりました。

●最後は、憲法をどんどん学ぶイベントやシンポジウムなどを大いに開いて、改憲派を打ち破り、国会で護憲派を3分の1以上に増やそうと呼びかけました。
 講演の後、憲法を守ろうと各党の区議が挨拶し、新日本婦人の会の鈴木さん、平和委員会の山口さんなどが発言しました。

●わたしも、次のような挨拶と決意を発言しました。

*今、金子先生の話しを聞きながら、この3年間、つくる会教科書問題以来の文教委員としてのたたかいを振り返っていました。石原知事はご存知のように、憲法改悪の先頭に立っている政治家ですが、彼の改憲策動とたたかいながらそのやり方を見ると、実に見事に、改憲へのセオリー通りの攻撃をかけてきているなと感じます。

 *まず憲法が外国のおしつけであるとか日本語としてなってないと散々けなし、自ら公然とそれを無視して靖国参拝や戦争肯定発言を繰り返し、障害者の人格否定、外国人差別、女性蔑視、男女平等禁止など、憲法の民主主義規定を破っていきます。

 *何よりも、憲法改悪の前に「教育改革」と称してどうしても東京の教育を変質させ、教育基本法を改悪しなければならないことを彼はよく知っています。
 私も文教委員になってから本気で勉強しましたが、教育基本法前文には、現憲法が国民の総意で創られたこと、しかもその目的は教育においてこそ達せられると、明記されているからです。つまり先に憲法を変えてしまえば、この教育基本法の前文が成り立たなくなってしまうので、必ず教育基本法改悪の関門を先に突破する必要があるのです。

 *同時に、石原都政が執拗にあらゆる角度からの攻撃を教育分野にかけるのは、もっと具体の理由があると思います。先ほど金子先生も話されたように、改憲の中心的狙いは第9条の改悪であり、自衛隊の合法化と戦争への道を開くことです。
 それには憲法を変えるだけではなく、実際にアメリカの要請で不正義の戦争に出かけるときにも文句を言わずに従ってくれる青年を育てなければなりません。それはまさに教育によってしかできないからです。

 *全国の1万を越える公立中学校の中でたった3校しか選ばれなかった戦争賛美の「つくる会」教科書を中高一貫校に採用し、「日の丸・君が代」を徹底して学校におしつけるのも、無理やりでも子どもたちに愛国心を植えつけるためです。

 *それに私は、石原と都教委があれほどしつこく教員に職務命令までかけて日の丸・君が代に起立斉唱を迫り、指導を強要するのは、まじめで子ども思いの優れた先生を東京のあらゆる学校から追い出すためではないかと考えています。

 *たとえば都立大学も、ご存知のように法人化されるだけでなく、大学の自治も学問研究の自由もまったくない、教員の人事や研究評価も全て知事の息のかかった連中で牛耳れるようにされようとしています。
 すると当然ながら力のある優秀な研究者も大学院生も学生も、受験生もみんな都立大を敬遠して、どんどんレベルは下がってしまいますが、石原にとってはそれでかまわないんだということです。

 *東京の大学も高校も養護学校も、小中学校まで全ての学校から優れた教員を排除して、知的に空っぽにした上で、石原好みのガラクタを詰め込んでいくほうが、彼の思い通りの教育へと一気に作り変えることができると思っているんじゃないでしょうか。

 *私は、この策動を断じて許せないし負けるわけに行きません。来年の都議選は、おそらく教育基本法改悪案が国会上程され、大論争が起きている中での闘いになるでしょうから、憲法と平和、教育をめぐるかつてない大激戦になります。北区の4議席を改憲派でしめさせるわけには行きません。必ず勝ち抜きたい。

 *もちろん、都議選は地方議会の選挙ですから、福祉やまちづくりなどをどうするかを選んでいただく選挙です。私は東京のまちを、石原知事らによる憲法改悪と教育破壊で戦争に突き進もうとする勢力の拠点から、子どもたちを大事にする子育て・教育・平和と福祉で先頭に立てる拠点へと変えていくたたかいをしたいと思っています。

 *同時に、憲法改悪をねらう乱暴でこわもての攻撃とのたたかいで一番大事なのは、いつも笑いとユーモアを絶やさないことだと、金子先生の面白い話を聞いていて、思いました。
 国会は改憲派が9割を占めているし、石原の人気も高い厳しさはありますが、9条改悪には6割が反対している国民の世論と平和の願いに信頼を寄せながら、皆さんと共に微笑みとユーモアを大切にして進んでゆきたいと思います。

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