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はじめ通信・子どもと教育のはた4−1027

文教委員会を離れてもコーナーを続けます
たたかいはどこまでも広がっていると実感


●昨年7月の民主党土屋議員の性教育非難の質問と、都教委の調査と処分の発表以来、1年4ヶ月にわたって続けてきた子どもと教育のはたシリーズは、今後も続けて行きたいと思います。
 前回都議選後、たまたま夏休みをとっている人が多くて手うすのときに、「つくる会」教科書の都教委による採択が強行される動きが強まりました。
 私自身は、それまでの1週間ほど都議団の窓口として、事実上この問題にかかりっきりになって、都教委当日もわが党都議らとともに、都教委会場に抗議に駆けつけるなどしているうちに文教委員になることになってしまいました。

●以来3年間、文教委員会での論戦を全力で行なってきましたが、ちょうどその年に石原都政の「教育改革」、つまり石原の特異な政治思想の持込みによる東京の教育破壊が大規模に始まったといっても過言ではありません。

 2001年秋には、教科書採択めぐる都民運動への攻撃、年末には学校の新しい管理職である主幹制度の導入計画、2002年には教職員給与の4%削減、教員の自主研修や教育研究集会への攻撃、秋にはながら条例廃止。
 一方、6月には都立高校統廃合の新配置計画案の発表、10月には定時制高校の半減などを含む乱暴な高校統廃合計画や、「ヒト・モノ・金」で格差をつける高校「改革」が決定されました。自己PRカードの導入、学力テストの決定もこの時期です。
 2002年くれには特別支援教育の最終報告で、現在の心身障害学級の廃止が打ち出されました。
 2003年には異動要綱改悪、東京教師塾(学生の青田刈り)につづいて、7月には民主党土屋都議の性教育攻撃質問と一連の都教委による調査・尋問・処分。そして8月には都立の大学「改革」の知事による横暴な変更。
 10月の、日の丸君が代押し付けの実施指針とその後の混乱が始まりました。2004年春の卒業式・入学式での大量処分と、さらには生徒が不起立の場合も「厳重注意」などの処分が行なわれ、処分者の事実上の解雇に当る再任用拒否、夏の研修などが強行されています。
 8月末には、来春開校予定の白鴎中高一貫校に「つくる会」教科書が採択されました。一方で、9月3日に文部科学省の少人数学級容認の教員加配を決定。全国の取り組み(見込みも含め)県は、44になりました。
 こうした攻撃と平行して、都立高校は次々廃校となり、都立図書館のリストラ、青年の家の閉鎖などが強行されました。良いことも、悪いことも、20年分ぐらいの動きが一気に起きたような気がします。

●もちろん都民の教育運動も攻撃の激しさに呼応して、既存の運動をも超えて大きく広がりました。

*私学助成を守る私学協会、私教連、父母の会の運動。
*30人学級を求める3千万署名、新婦人、教組の運動。
*身障学級を守りたいという父母・教員の運動。
*養護学校統廃合の見直しを訴える、ろう学校父母の7万人の署名、寄宿舎存続、校外施設存続の運動。
*都立高校統廃合見直しを求める、各学校の守る会、地域住民、定時制生徒の会、OB会、PTAなど粘り強い運動。
*都立大学などの自治と、学問を守る教員・学生・院生・教職員組合・卒業生など大学人の運動。
*「つくる会」教科書採択を阻止するネットワーク運動。
*日の丸・君が代押し付けに反対する「学校に自由の風を」求める運動。
*男女差別容認の立場からの攻撃から性教育を守る運動。
*職務命令違反などによる不当処分撤回を求めるたたかい。
*青少年の自主活動の場である青年の家を守る運動。
*東京都交響楽団の演奏レベルを守るために有期雇用の導入に反対する運動。
*夜間中学と日本語学級の充実めざす運動。
*都立図書館の蔵書や都民サービスを維持・充実めざす運動。
*学校牛乳のびん包装を守る運動。
*私立学校経営の不正疑惑を正し、生徒・教職員の権利を守るたたかい。
*ほかにも、数多くの運動が新たな参加者を広げながら続いています。
 これらはもちろん歴史も担い手もさまざまですが、憲法と教育基本法を守り、教育を二度と戦争の道具にさせてはならないという思いで共通した広がりを見せているのです。

●今もこれらの方々から、毎日のように激励や応援、要請の訪問や連絡をひっきりなしにいただいています。
 これらの激励にこたえるためにも、「子どもと教育のはた」のコーナーは引き続き維持しながら、今後はさまざまな観点でこの分野の情報や、私なりの視点や主張を打ち出して行きたいと思います。
 今後とも、どうぞよろしくお願いします。

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