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はじめ通信・04秋から冬へ1025
荒川スーパー堤防の崩落問題
直ちに国土交通省に対策と説明を要請
修復工事と説明会が実現

●先日のはじめ通信でお知らせしたように、国が進めてきたスーパー堤防でおそらくはじめての、降雨による一部崩落が、浮間1丁目で起こりました。しかもこの場所は、近く北区の防災ステーションとして上に建物を立てる計画だった場所です。スーパー堤防は、通常の堤防よりバックグラウンドを広げて堤防を強化すると同時に、その上にも、これまで認められなかった建物が建設できるように計画されたものですから、事態は深刻です。

●私と中川、さがら両区議とで崩落した9日の翌朝、現場へ駆けつけ、近所の方に様子を伺うと共に、説明会を開かせるよう努力すると約束してきました。
 堤防からほんの20メートルの場所の民家の主婦は、「9日、夕方ごろ、音もせずに崩れてきた。表面の芝土が流れてきて下水の入り口に詰まり、土砂降りの中ですぐに水がたまり始めたので、あわててスコップで、泥や芝を掻きのぞいた。あとは、暗いし恐ろしいので、崩落の様子は見ておらず、今朝起きてみて、あまりに大規模なのでびっくりした」などと、当時の恐怖を語ってくれました。

●3人で、上に上がってみたところ、崩れた場所から、さらに億のほうまで、はっきりと目に見える亀裂が走っており、さらに雨が降れば、崩落が続いておきかねないことが分りました。事態は急を要することから、国土交通省への要請を行なうことを決めました。
 写真は、そのとき地元の町会長や近隣住民の方に、当時の様子を聞いているところです。あとから、町会長にお電話をいただき、町会の役員会で、共産党が良く現場を調べて対策を要望してくれていると話してくれたことを連絡していただきました。

●ついで14日早朝に、国土交通省荒川河川事務所をたずね、中川、さがら、谷口区議と共に、以下のような文書を提出して、要請しました。
 岡村副所長が対応し、担当者も呼んで、直ちに調査をし、復旧工事を行ないたいこと、その前に、必ず住民説明を行なうことを約束しました。

    要請書

              東京都議会議員そねはじめ事務所

              北区東十条2−12−9

              日本共産党北区議員団

              北区王子本町1−15−22

 さる10月9日、台風22号の接近にともない大雨が降りました。

 この日、午後7時20分ごろ、浮間1丁目の北赤羽河川防災ステーションのスーパー堤防のほぼ中央部分の南側で、大きな崩落がありました。

 また、私たちの調査によりましても、崩落部分の上手にも大きな亀裂が数箇所にわたって発見され、さらに崩落の危険があると思われました。

 言うまでもなく、河川防災ステーションは、河川管理施設の保全や緊急整備を行なう一大拠点であり、平常時には、オープンスペースとして住民が利用できるもっとも安全な場所でなければなりません。

 このほどスーパー堤防として完成し、今後は資機材置き場などの建物が建設されることになっていただけに、周辺住民に及ぼした衝撃はきわめて大きいものがあります。

 つきましては、緊急に、左記の点について要請いたしますので、誠意を持って対処されるようお願いいたします。

                     記

1.今回の崩落の原因を明らかにし、その分析・結果を直ちに住民に公開してください。

2.北赤羽河川防災ステーションのスーパー堤防の全体の構造上の総点検を行い、安全性を確認してください。
 その際、資材として置かれているテトラポット、砕石などの加重による安全性を明確にしてください。

3.今回の教訓を踏まえ、今後、どのような安全性の高いものにつくりかえるのか、その方針や計画を示してください。

4.周辺住民や関係機関等に、現状について早急に説明(中間的にも)を行なってください。
2004年10月14日

 国土交通省殿
 国土交通省荒川河川工事事務所殿

                         以上

●すると、すぐ翌日に、工事事務所は下記のような図面を発表し、崩落が360立方メートルにおよび、上部の亀裂は、40メートルと2メートルの2箇所あったことも分りました。
 15日には直近の住民と町会には個別に説明があり、16日には修復工事が始まりました。継ぎの台風が近づいていたため、工事を急いだようです。
 同時に、25日には、区民向けに浮間区民センターでの説明会がセットされました。
 写真は、10月22日午前中に、修復工事中の現場を調べているところです。

















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