はじめ通信10−0824 ■政治の激しいながれの中で ・昨年総選挙で「派遣労働の規制」「最低賃金時給千円」など労働者要望に応える公約掲げた民主党が大勝し政権交代実現。国鉄闘争、B型肝炎、母子加算復活、被爆者の原爆症裁判など世論と運動が実る。 ・新政権の派遣法改正は“ザル法”との厳しい批判。最賃引き上げも小幅、後期高齢者医療、普天間基地など公約先送り・放棄が続き有権者の失望広がる。 ・鳩山総理が小沢を道連れに辞職し民主党が支持をV字回復したのもつかの間、菅政権が財界の意を受け消費税増税で自民に相乗りしたため公約違反への国民の不満が爆発し参院選で惨敗。 ・民主批判票はみんなの党が吸収。「増税の前にやることがある。公務員と議員を減らせ」が分かりやすいと共感。 ・消費税反対・普天間撤去を訴えた共産党は後退を喫したが、北区では比例・選挙区ともに23区内で最大の得票獲得し、小池候補が4位の当選圏内。 ■参院選の教訓と北区のたたかい ◇消費税めぐる論戦での弱点(志位講演で解明) ・増税掲げた民主・自民の減票・反対世論の盛りあげに貢献。 ・しかし財源ふくめ対案に共感広がらず。 ・北区で増税ストップの運動広げよう。財政問題はじっくり解明が必要。 ◇消費税に隠れて他の政策・争点がかすんでしまった ・若者の雇用、貧困、社会保障や介護などの争点もうきぼりにならず。 ・小池候補の医療・介護などの政策で医師会とのパイプ生かせず。 ・北区では社会保険病院問題、介護問題など独自に訴え支持を広げた経験も。 ◇選挙のしくみの難しさと、たたかい方の弱点 ・「非拘束名簿式比例代表制」の複雑さと、少数政党封じ込めのしくみ。 ◇最大の問題は若い世代・現役世代への革新運動の浸透不足 ・社保病院売却のみんなの党が勝ち組の幻想ふりまき若い世代の支持を獲得。 ・昨年の池内さおり候補の選挙経験から北区でも訴え方を工夫すれば政治悪に苦しむ若者の心を捉える力あるはず。 ■前向きの教訓を確信に ◇有権者は模索を続けているが、政治の後退を許してはいない。 ◇2大政党のたくらみが早くも破綻に。 「金権」「財政」「普天間」など政権を追及してきた野党が与党になると同じ論理で足をすくわれる。 ◇当面の一致点で大胆に協力すれば、消費税増税、議員定数削減に歯止め可能に。 ■都政と区政の今後の展望 ◇石原都政はゆきづまり状態。知事選が都政転換の大きなチャンス。 ・地方消費税構想で「税率も地方に任せろ」という橋下大阪知事に同調。 ・浪費の典型・外環高速道路の着工に躍起。都議会第1党の民主が、自民公明とともに巨大開発を支える。 ・五輪再立候補は断念させうる可能性。目的失った基金4千億円活用が焦点に。 ・新銀行は石原引退後に“何らかの処理”確実。 ・福祉・教育予算を削りに削った「石原改革」のツケが回り、介護施設は全国最低、都立学校不足深刻化、都心の都営団地が限界集落に。 ・「地球環境先進都市」宣伝の一方都市再生の矛盾が大気汚染、ヒートアイランド、都市型豪雨と水害引き起こす。 ・ 都政転換めざし「反貧困・憲法9条とくらしを守る都政」を掲げ知事選へ。 ・ 都政変れば福祉・教育で先進の役割、百万人の雇用確保が可能。 ◇北区でも世論の力で子育て・高齢者応援の先進都市めざすたたかい ・3期目をねらう花川区長は、子育て支援や社保病院存続などでの成果を宣伝。弱点は、利権疑惑がらみの区庁舎建替え問題、産業・雇用・まちづくりの無策。高齢者に冷たく、いまだに介護サービスの切り下げ続く。 ・ 区民運動として社保病院、印刷局、都立駒込など公的病院存続・拡充運動。水害対策求め住民運動。桐ヶ丘など都営住宅建替え計画改善。介護保険改善。 ・ 区民アンケートで1位が高齢者対策、2位が景気雇用対策。 ・ 政策は知恵を集めリアルな提案を。 |