はじめ通信10−0823
神谷東十条王子地域後援会の納涼の集いでの報告
2010・8・21 そねはじめ
きょうは地域の後援会全体として、参議院選挙の活動から色々な教訓を学んで、地方選挙をはじめ新たなたたかいにいかしていくため、暑い中、納涼を兼ねてお集まりいただき、ありがとうございました。
<参院選の奮闘に感謝し、後退の教訓に深く学んで前進の糧に>
まず参院選で全力のご奮闘、ほんとうにありがとうございました。
小池あきら候補や初当選を勝ち取った田村智子候補を先頭に、私たちも力いっぱいたたかいましたが、小池候補の貴重な議席を守れず、共産党全体も北区でも選挙区は前回並みの得票にとどまり、比例代表選挙は悔しいことに大きく後退してしまいました。
その中でも北区では小池候補が4位の当選圏内にはいり、わが党の得票の中では比例・選挙区ともに23区トップでした。北区の後援会の皆さんに、厳しい中でも懸命に支えていただいたことに心から感謝します。
■後退をまねいた教訓と北区のたたかい
ここで今回の後退要因についてみなさんと考えてみたいと思います。
◇最大の争点であった消費税めぐる論戦の弱点については8月3日の志位委員長の記念講演で詳しく話されました。
共産党は、増税を掲げた民主・自民に有権者が審判を下す増税反対世論の盛りあげに貢献したことは確信すべきでしょう。
しかし消費税に代わる財源をふくめた分かりやすく説得力ある対案を浸透させられませんでした。
問題はこれから、いったん下火になりつつくすぶっている増税の火種を粉砕するため、この北区でも増税ストップの運動を広く呼びかけ、共産党が先頭に立つことで、有権者の信頼をかちとる事だと思います。そのなかで財政問題はじっくりていねいに解明していくことが必要だと思います。
◇政策論争では共産党ががんばってきた他の政策が消費税に隠れてかすんでしまいました。
たとえば小池候補の医療・介護など国会質問や実績・政策で、医師会との懇談を実現させた経験など十分生かせませんでした。
最近国会や地元で粘り強く取組んできた若者の雇用、貧困、社会保障などもうきぼりにしきれませんでした。
ただ北区では社会保険病院問題、介護認定問題などを独自に訴え、消費税問題で意見が異なる方にも支持していただいた経験もうまれました。
◇選挙のたたかい方にも初挑戦の弱点がありました。
東京では、比例現職の小池あきらさんの選挙区への変更という初経験のなかで「小池さんなら大丈夫でしょう」という声に厳しい情勢をお伝えしきれず、楽観論をふっきれませんでした。
“国政選挙は比例を軸に”という方針を生かしきれず「共産党」票が大幅に減ってしまったことも痛恨の結果でした。
わが北区では、昨年都議選で私自身が一人はみ出しの少数激戦と「都議団の政策調査委員長だからまさか」という楽観論で苦汁をなめた教訓を訴え、小池さんは4位に浮上しましたが、さらに数百票で3位にできたはずで、もう一つねばりが足りませんでした。
みなさんからゴウゴウたる批判の出た、宣伝物や選挙のイロハでのミスも目立ちました。
◇最大の力不足は若い世代への浸透不足だと思います。
派遣法見直し反対のみんなの党が、がんばれば勝ち組になれるような幻想をふりまき、民主に失望し自民にも戻れない若い世代の支持を集めました。
私たちは率直に、今若い世代との接点を広げることに苦労しています。
でも北区では池内さおり候補のたたかいの経験から、訴える方法をかなり工夫することで、同じ社会の矛盾で苦しむ若者の心を捉える力は必ず発揮できることに確信を持ちたいとおもいます。
■参院選の前向きの教訓に注目しよう
◇2大政党のたくらみが早くも破綻しています。どちらも同じ体質だから、政権交代すると「政治とカネ」「官僚言いなり」「多数のゴリ押し」など、野党時代に追及した同じ論理で足をすくわれる姿は本当に情けない限りです。
◇そして有権者は民主党政権にも失望し模索を続けながらも自民党政治に後もどりしたいとは考えていないはずです。
つぎのたたかいで、私たちの奮闘が試されます。
◇消費税増税、議員定数削減に歯止めをかけるために当面の一致点で大胆に協力を呼びかけ、私たちが汗を流して行動することが、いまこそ大切です。
<地方選挙勝利めざして>
来年春の地方選挙は、くらしをまもるたたかいとともに、共産党の巻き返しの第1歩にしなければなりません。
◇参院選の教訓と地方政治の利点を生かしていく決意です。
まず国政に比べての利点は、北区の選挙戦にはマスコミがこないので、区民にいかに深く広く浸透するか、実力で勝負できることです。
しかもみなさんの要望実現の先頭に立ち、実績も上げている区議団9人の活躍をもっともっと知らせるとともに、現状に甘んじないでさらに区民要望にそった運動を広げたいと考えています。
◇北区がかかえている区民にとっての問題点は何でしょうか。
まず都内でいちばんの高齢社会にもかかわらず、子育て支援に比べて高齢者には、国や都と一緒になって冷たい仕打ちが目立つことです。
そして史上最高のためこみがありながら、区民の切実な要望に活用しようとしないで、区民に十分知らせぬまま将来の区庁舎移転建て替えなど大型開発に使うことを企んでいることです。
◇そんな北区からぬけだして何をめざすのか。政策は、知恵を集めて分かりやすくリアルな提案をこころがけたい。
質・量ともに東京でトップの区民サービスを目指す、共産党ならではの政策をともに考えていきましょう。
@介護認定改悪のトップから、逆に、利用しやすい介護サービスや庶民の入れる特養ホームの整備で全都トップへ
いわゆる「多床室型」特養ホームの整備を実現させた力をさらに伸ばして、多機能型や個室に近いタイプでも利用料を低く抑える工夫を。
訪問介護もヘルパーやOT・PTの待遇改善でゆきとどいた介護・リハビリを。
A保育園の入園待ちのこどもゼロをトップで実現。
未認可保育園の共同による認可園づくりなど、保育事業者の努力を支援し、安心できる保育環境のもとで待機児ゼロを実現させましょう。
B周産期・小児救急・子どもの医療を都内トップに。
社会保険病院を公的存続させ、周産期医療や子どもの医療ベッドを中心に100床増設を全面的に応援し、城北の子ども医療の最高最大拠点に押し上げましょう。
C大型店おさえ、商店街の活用をトップに。
北区は都内のほかの地区より多くの商店街が活動しています。大型店のこれ以上の進出を抑えながら、高齢者にも働き盛りにも子どもにも喜ばれる商店街がいつまでもがんばれるよう商店街独自の活性化の企画に全力で応援しましょう。
Dみじかな図書館のある自治体のトップに。
およそ1キロ圏内・歩いて15分ほどのところに必ず図書館のある北区・・。ネットワークをさらに広げ、雑誌なども最新号が借りられるなど充実を。区民参加で中央図書館を実現させた取り組みを今後の運営やゆき過ぎた民間委託の改善に発展させましょう。
E誰もが使えるスポーツ施設の整備面積トップに。
国立競技場の建て替えで、オリンピック級の選手専用をねらった国を区民運動で一般利用をかちとりました。西が丘の各施設もさらに区民に開放させましょう。
F障害者の住みやすい街のトップに。
20年前に私と三橋区議が求めた音無橋のエレベータが実現し王子駅から車椅子で区役所に行くのが楽になりました。障害者に住みよい街のトップになれるようバリアフリー、障害者向け都営住宅整備・改善、通所施設や親なき後の生活保障、重い障害ほど負担の重い自立支援法廃止を。
(このほかにも頑張れば北区がトップになれそうな政策がもっとあるはず)
◇地方選準備のなかで若い世代を仲間に迎え、政治を変えるたたかいをしっかり伝えながら頑張りましょう。
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