注
この話は、少し大人な表現が入っています。
大丈夫!または笑って許せる方のみドウゾ。
え……ちょ……まって…
いやー!大人の階段急上昇!?
夕食後、私は科学班へ呼ばれました。
そこで用事を済ませた私は、神田の部屋へ向かっています。
特に用はないけど、ほら…だって会いたいじゃない///
自分で考えた事に照れながら、神田の部屋のドアを叩いた。
けど………
あれ?返事がないわ。部屋にいないのかしら?
食堂を出た時「部屋にいる」って言ってなのに。
訝しく思いながらドアノブに手をかける。
カチャ
ドアノブは簡単に回り、私はそっとドアを開けた。
果たして神田は………いた!
神田は部屋にいたんだけど…ね。
珍しい事に、机に肘を付いて眠っているのです!!
普段なら誰かが部屋に入ってくると起きるのに、今回その気配はない。
この時期にそんな格好で寝ていたら風邪をひいてしまうわ。
そう考え、神田のコートをそっと彼にかけてあげた。
それでもやっぱり神田は起きない。
これは………チャンスですね!
一度神田の髪を結ってみたかったのですよv
アレンでもやったんだけど、アレンは短いから結える髪型が限定されちゃうもの。
神田なら色々な髪型が出来るわvv
本当は神田に頼むべきなんだろうけど…
以前お願いしたら断られちゃったの。
「絶対駄目だ」って言われたわ。
ふふ。でも、ここで会ったが百年目(違)
神田さん!髪を結わせて貰います☆
えー?起きない神田が悪いのよv
まずはポニーテールを解かなくちゃ。
神田を起こさないように、そっと紐に手をかける。
パサッと髪が流れるように落ちた。
その髪を櫛で丁寧に梳いていく。
長い時間結ってるのに、髪に結い痕がつかないのは羨ましいわ…
さて、準備はOK。
どんな髪型にしようかしら?
ん〜………そうだ!
サイドの髪を残し、残りの髪で1本の三つ編みを作る。
本人より長いけど、エドの出来上がり〜〜♪
しまったなぁ。こんな事ならあらかじめカメラを練成しておけば良かったわ。
そしたら後世にまで残しておけたのに(笑)
なーんて、今思ってもしょうがないわよね。
流石に今の私でも、ここからカメラは練成できないもの。
よし!次にいこう♪
続いて…………
三つ編みを解き、結っていた紐でヘアゴムを練成する。
今度は髪を二つに分け、それぞれ頭の上の方で結った。
はい!リナリーの完成☆
うわっ…神田が知ったら怒りそう(笑)
一人クスクス笑いながら、その髪型も解く。
ホントに楽しくなってきたわ。
次はどうしようかしら?
リザさん…は出来ないかな。
神田じゃ髪が長すぎて留めれないわね。
先生……は時間がかかりすぎる。
そうだわ!大正浪漫風にしてみよう。
こうして私は神田を色々な髪型にして遊んでいたの。
どれくらいやっていたかな?
流石に出来る髪形が無くなった私は、今度は髪の感触を味わった。
本当に綺麗な髪。
エドの髪も綺麗だったけど、神田はそれ以上。
烏の濡れ羽色で、さらさらしてる。
羨ましい。
神田の髪に見蕩れた私は、そっと唇を落とす。
髪に、後頭部に、そして頬に。
好きよ、神田。
ずっとずっと一緒に生きていく、大切な恋人。
「愛してるわ」
小さく呟いてから、再び頬にキスをした。
これ以上寝てる神田を邪魔したら悪いよね。
だから部屋から出て行こうとしたんだけど………
いきなり神田の腕が私を捉えて、引っ張られた。
不意をつかれた私は、バランスさえとれなくて。
気付けば神田の腕の中。
そのまま私を上向かせ、甘いキス。
最初は軽いキスだったんだけど、だんだん深いものに変わっていく。
「ん……ぁ…」
深く長いキスの後、涙目で見上げるとニヒルに笑っている神田と目が合った。
「誘ったのはだぜ?」
神田はそう言うと、私を抱き上げベッドに移動する。
ちょ…ちょっと待って!
これは…もしかして、もしかする展開ですかっ!?
神田は私をベッドに降ろすと、逃げられないように押さえ込む。
いや…あの…その…
「待って!!あの…神田…?」
「待たねぇ。言っただろ?誘ったのはだって」
「や…誘った覚えがないのですが」
「覚えがない…ねぇ。この部屋に来て、俺の髪を触ってただろ?
最初は三つ編み。次はツーテールだったか?」
もしかして…神田さんは起きてたのですかー!?
「あんな事されて起きねぇハズないだろ。ずっと狸寝入りしてたんだよ」
嘘…(汗)じゃあ、その後の事もバッチリ知ってるわけなんですね…?
「その後は、俺の髪にキスしてたな」
「は…はは…何の事かしら?」
頑張れ私!ここで誤魔化さなきゃ、大人の階段急上昇よ!
えっと…えっと…えっと…何て誤魔化そう(汗)
パニックになって言葉が浮かばないわ。
「それから後頭部。頬に2回。あぁ『愛してる』と言ってたか」
全てを当てられ、顔が熱くなる。
確かに事実だけど、言わなくてもいいじゃないー。
神田の顔をまともに見れなくて横を向いた。
でも、それを許してくれる神田じゃないのも判ってたわ(泣)
私の頬に手を添え、上を向かせる。
今度は最初から激しいキス。
私は応えるのが精一杯なのに、神田は余裕綽々で制服のボタンを外す。
首筋を露にされ、今度はそこに唇が触れる。
「ゃ…」
動ける範囲で体を捩ると、神田が不安そうに私を見つめた。
どうしてそんな顔をするの?
「…本当に嫌か?」
「…え?」
「嫌ならこれ以上やらねぇ。お前が嫌がってんなら、これ以上しても意味がない」
私は………私の気持ちは……
自分の気持ちが見つからず、じっと考えてみる。
その様子を否定と思ったのかな?
神田は抑えている私を解放した。
「悪かった。に仕返ししようと思っただけだ」
仕返し……ですか(汗)
でもまぁ、最初に悪戯したのは私なんだけどね。
って、そうじゃないでしょ、私!
しっかり伝えなくちゃ。
伝えなくちゃ伝わらない。
伝えずに後悔するのは嫌だもの。
ベッドから降りようとしている神田を引き止める。
「あの…えっと…嫌じゃないわ。ただね…怖かっただけなの」
「……?」
「私、初めてだから……その…どうして良いか判らなくて///」
俯きながら言う私を、神田は優しく抱きしめてくれた。
服越しに伝わってくる体温が心地良い。
やっぱり、ここが安心できる。
恐怖はあるけど、神田だから大丈夫。
大切な私の恋人。
誰よりも大切だから………
今度こそ神田の想いに応えよう。
後書き
ノリで書いたこの話…
ぶっちゃけて良いですか?
続きが書きたいです!!
書いちゃって良いですかー?
裏…裏ページが出来ちゃうよっ!
キャハ☆ (壊)
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