再びイーストシティの探検です☆




始まりは突然 4




「探検発見ボクの街〜♪」

「ご機嫌だね、




 アルが私の隣で言う。

 大佐の仕事も一段落し(脅威のスピードで終わらせた)
今はエルリック兄弟とロイにイーストシティを案内して貰っている。




「そりゃそうよ〜。憧れていた世界に来たんだもん☆」




 るんるん気分で答えた。

 何故なら!私は何を隠そう(隠してないけど)鋼の錬金術師が大好きだ!

 某サイト様方の夢小説を読んでは、ハガレンの世界に行けたらな〜って思っていた!

 それが!今!

 本当にハガレンの世界に居るのですヨ。

 これを喜ばずして、何を喜べと…!?

 


「なぁ、その事だけど」

「なぁに?エド」

は異世界から来たのに、どうしてオレ達の事を知っていたんだ?」

「どういう事だ?」




 エドの質問に、ロイが訝しんでいる。

 あ〜…しまったなぁ。

 異世界から来たのにエド達の事を知っているって、かなり不自然な状況だよね?




は兄さんの事を『鋼の錬金術師』だって知っていたよね」




 アル!余計な事を言わなくていい!




「ほう…そこの所を詳しく聞きたいものだな」

「え…黙秘権を行使…」

「出来るものなら使ってみると良い」




 ろ…ロイさんが迫ってきます〜(汗)

 嫌な予感がするのは私だけでショウカ……


 

 私が一歩下がる度に、ロイは一歩近づく。

 だけど、もともと道路の端を歩いていた為、すぐに壁にぶつかってしまった。

 ひ〜…ロイが迫ってくる(泣)

 嫌ではないんだけど、ロイはかっこ良すぎるから心臓に悪いんだよ〜。

 お願いだから顔を近づけないで下さい〜〜。




…話した方が身の為だと思うが…?」

「ちょ…ロイ!?」

「ん?何だね?」


 だーかーらー!耳元で囁くな〜!

 この人、絶対に私の反応を見て楽しんでるだろ(怒)

 純粋(?)な私を苛めるなぁ!!

 ロイの体を押し返したいけれど、力が入らないよ〜。




「っんのエロ大佐〜!」

から離れて下さい!」




 エルリック兄弟が大佐を引き離してくれました。

 再びナイス(親指グ☆)

 エドとアルは私を背に庇いながらロイに抗議してくれている。

 っあ〜…こんな事が続くのなら、エド達と一緒に旅に出た方が良いかなぁ?

 ロイの近くにいると、心臓が持たないヨ…








 ま、その事は置いといて。

 そろそろ三人を止めないとネ。

 街の人達が「一体何事だ?」と言わんばかりに、私達を見てくる。

 流石に恥ずかしくなってきた(汗)

 第一、ロイはこの東部の司令官?だし、エルリック兄弟は有名だし。

 


「三人とも〜。そろそろ終えて下さいよ〜。周りが注目してますよ〜」

「ん?あぁ、そうだな。ここで不毛な争いをしていても仕方ない」

「大佐が『あんな事』しなければ、争わずに済んだんだ!!」

「そうですよ!あんまりを苛めないで下さい!」

「やっぱりロイの苛めだったんだ〜。酷いよ〜ロイ〜」

「だよな〜。を苛める大佐なんか無視して、オレ達と行こうぜ」

「うん。ロイなんて知らないもん〜」




 そう言って、エドとアルの手を取り、街中を歩いていく。

 いきなり手を握られた所為か、エドは顔を赤くしていた。

 いや、そんなに照れる事でもないでしょう(笑)

 後ろからロイが




「待ちたまえ!」

 


 なんて言っているけど、私には聞こえません〜。










 あの後、近くにあったカフェに入り、コーヒーを飲みながら話をした。

 どうして異世界から来た私が、エド達の事を知っていたのかをネ。

 でも、まさか




「『鋼の錬金術師』って言う漫画がありました〜」




なんて言えないから、錬金術の本があって、そこで名前を見たと言う、苦しい言い訳をしたのです。




いや〜。あの説明は私的にも一杯一杯だったな(苦笑)

三人とも腑に落ちないって顔をしていたし。

でも確認する術なんて無いのだから、気にしない〜。

そう言えば…私がここに来る直前まで読んでいた本に、練成陣が描かれていたような…

何でそんな本を持ってきたのだろう?

図書館へは調べ物をする為に言ったはずなのに。

その辺りの記憶があやふやだなぁ。

 もしかしたら、この世界に来る時の衝撃か何かで忘れてしまったのかな?










 コーヒーを飲んだ後は再び探検〜♪

 大通りに面するお店を中心に教えて貰いました。




、あまり裏通りに行かない方が良い」

「何でですか?」

「この辺りはあまり治安が良くない。人気が少ない裏通りでは、危ない奴も居るかもしれない」

「判りました〜。私も危険な目に会いたくないですので、気をつけます」




 君子、危うきに近寄らず。

 ロイの忠告はしっかり聞き入れよう。

 折角ハガレンの世界にいるんだから、もっと色んな人に会いたいもの。

 ヒューズ中佐の親バカトークも聞きたいし(笑)




 さてさて、次は何処に案内してくれるのかな〜。

 ワクワクしながら着いていくと、エドが急に立ち止まった。




後書き
あれ?あの人が出てこなかったYO!
出すつもりで居たのに、出せなかったです。
次は必ず出ますよ〜。
話の展開的に、次が最終話です。



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