「大佐…ヤバイ奴に会っちまった…みたいだ」




始まりは突然 5




「ヤバイ奴とは?」

「え?え?誰の事?」




 エドが向いている方を見てみると…




「どうして奴が東部に!?」




 ロイが驚いている。

 っていうか、私も吃驚デスよ!!

 何故なら、『あの人』が歩いていたからです。

 『あの人』とは誰かって?

 そりゃ〜もちろん………




「待て!何故貴様がここに居る!?」




 ロイが発火布を嵌めながら『あの人』を睨む。

 『あの人』はロイとエドの姿を見ると、怒りを露にした。

 でもそんな事はどうでも良いのです(マテ)

 だって!!『あの人』ですヨ!




「神の意思に背きし者達…!今ここで破壊する!」




 っきゃ〜!初めてスカー様の生声を聞いてしまいました!

 カッコイイ〜!

 テレビで聞いていた時もカッコイイって思ってたけど、本物はもっとカッコイイ!!

 素敵です〜(うっとり)あの手○ヴォイス(悦)




「ふ…スカーよ、私に勝てると思っているのか?」

「あの時は負けちまったが、今度はやられねぇ!」

、よく聞いて。アイツは危険なんだ。だから司令部へ行くんだ」




 アルが私を諭すように言う。

 あの人が危険な事くらい知っているよ。

 だけどね…それ以上に彼に萌えている会ってみたかったのですよ!




「貴様らは我が右手「スカー様ですよね!!」




 スカー様の声を遮って叫んだ。

 そして、スカー様の元へ走って行き、むりやり手を握る。




「私はと申します〜。スカー様にお会いできるなんて、幸せです〜vv




 ぶんぶんと両手を上下させ、一気にまくし立てた。

 そんな私に、スカー様は呆然としている。




「貴様は「想像してた以上にカッコいいんですね!うわ〜。良い体してる〜

「いや「スカー様、目を見せて貰っても良いですか?」

「え「本当に赤いんだ〜。あ!写真を撮らせて貰っても良いでしょうか?」




 鞄からデジカメを取り出し、スカー様を撮っていく。

 ん〜…憧れていたスカー様にお会いできたんだし…

 この際、一緒に写真を撮りたいっス(切実)




「エド〜。お願いがあるの。スカー様と一緒に写真を……ってエド?」




 エドワードさん、固まっていますが…?

 よくよく見ると、エドだけではなくアルやロイも固まっていた。

 ロイ、指パッチンの状態で固まらないで下さい。

 その格好、かなり笑えますよ?

 ついでに撮っておこう。




 っていうか、どうしたのよ、みんなー。




。スカーと知り合いなのか?」

「そんな訳無いでしょ。私はこの世界に来たばかりだって」

「ならば、奴の事も『本』に書いてあったのか?」

「そうですよー。私、彼の大ファンで。凄く会いたかったんです〜v

「俺よりも好きなのか!?」




 また一人称が『俺』になってるって(笑)

 ロイとスカー様かぁ。どっちって言われても…

 同じくらい好きだし〜。




「俺の方であろう?」

「ううん。はボクに一番会いたかったんだよね?」

「違うよな!オレだよな!?」




 こらそこ!エルリック兄弟!あんた達まで便乗しない!

 私にとって今一番重要なのは、スカー様との写真なんだから!




そんな事はどうでも良いの!

それよりも!エド、スカー様と一緒に写真を撮りたいから、シャッターをお願いね。

ピントは自動で合わせてくれるから、液晶画面を見ながらここをを押してくれるだけで良いから」




デジカメをエドに押し付けて、スカー様の元へ走った。




「済みません、お待たせしました。もう少しだけ写真を撮らせて下さい」




 お願いすると、スカー様はじっと私を見てきた。

 いやん。見つめられているv(違)

 どうしよう〜。本当にカッコ良いよ〜。

 襲っちゃっても良いデスカー(マテ)

 あ〜もう!嬉しすぎてテンションが変だよぅ!




「貴様は何者だ?」

「へ?私ですか?何で?」

「さっき『この世界に来たばかり』と言っていた。あれはどういう事だ?」

「それはですねー…」




 そうして、私はスカー様に全てを話した。

 スカー様もエド達と同様に最初は信じてくれなかったけど、デジカメを見せたら納得したみたい。




「それでは、は国家錬金術師でも軍人でもないんだな」

「はい。でもそれが何か?」

「いや、気にするな。それと、己れに『様』は要らない」

「え!?じゃぁスカーとお呼びしても良いのでしょうか?」

「構わない。それと写真を撮るのだろう?」

 


 と言って、スカーは私の頭をぽんぽんと撫でてくれた。




 何 て 善 き 日 な ん だ!!




 今日は私の人生の中で最高の日だ〜。

 ハガレンの世界に来れて、みんなに出会えた。

 そしてスカーにも会えた〜。

 おまけに、スカーと一緒に写真ですヨ!

 幸せっス!!




「ほら〜!エド〜!早く写真を撮って〜」

「あ…あぁ」




 パシャパシャと、何枚もエドに撮って貰い、その画像を確認した。

 いい感じで写ってる〜。

 エドってば、意外とカメラワークが良いんじゃない?

 余は満足じゃ〜(笑)




 デジカメの画像確認に夢中になっていた私は、気付かなかった。

 エドとアルとロイ、そしてスカーが私について言い争っていた事に…










…変わった女だ。気に入った」

「貴様…のお気に入りだからって良い気になるな。彼女は俺のものだ!」

「大佐のものじゃねぇだろ!はオレのだ!!あんた等に渡さねぇ。」

「兄さんのものでもないでしょ。それにボクだってが好きなんだから!」

「やはり鋼の達もか…ではなく!スカーよ、今は手を引け」

「何故だ。今ここで貴様らを神の元へ導いてくれよう」

「我々が今ここで戦ったら、を巻き込んでしまう」

「そうだな。あんな幸せそうなの顔を見たら、戦えないよな〜」

「だね。今は和解と言う事で、この決着はいずれつけよう?」

「うむ。ではここは己れが引こう。くれぐれもに手を出すな…!」














「あれ?スカーは?」

「さっき帰ったよ」




 え〜…スカー、帰っちゃったのか…

 って何処に!?




 色々と疑問も残りつつも、三人にイーストシティの案内の続きをして貰いました。




後書き
はい、異世界トリップ編の終了です。
このヒロインは書いていて楽しかったです(笑)
機会があったら、また書こうと思っているのですが、どうでしょうか?
ハボさん達も登場させてみたいですね〜。

最後まで読んで頂き、有難う御座いました。
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