ベラクルス


☆ 6/22 

  《バスターミナル編》   《ルート地説明編》   《ベラクルスの夜編》

☆ 6/23 

  《プランあれこれ編》   《民芸品市場&驚きのナンパ編》   《観光散策編》



 テオティワカンからD.F(メキシコ・シティ)行きのバスに乗り、 来るときと同様N$26(約325円)を払う。
一般の人も乗ってて、いろんなもの(行商用かわかんないけど・・・)も乗ってて、いろんな匂いが 充満してる。ちょっと、ムカムカ・・・気分悪くなりそう。メキシコの匂い?と思ってがまん、がまん。

 北方面バスターミナル(Terminal Central Autobuses del Norte)に 再び戻ってくる。こーゆーことなら、重いバックパックを預けてテオティワカンへ行くんだった。 なんせ思い込みの激しい私・・・テオティワカンから直接パパントラへ行けると信じ込んでた。 誰に聞いたわけでもないんだけどね・・・。
とにかく、ツーリストインフォメーションへ行って、パパントラ行きのバスを聞くことにする。

 ツーリストインフォメーションには、2人のおじさんが座ってた。「英語話せる?」と聞いたら、「話せない」・・・ んー、ここでも"ツーリストインフォメーション"なのに英語が話せないとは・・・。外国人多いはずなんだけど。
で、仕方なくスペイン語でのやりとりになる。
「パパントラへ行きたいんだけど、どこへ行けばいい?」 「パパントラ?」
「そう、エル・タヒンに行きたいの」  「エル・タヒンね。いいとこだよ。しかし、君、スペイン語上手じゃないか!かわいいねぇ〜どこから来たの?」 んー、誉められてうれしいけど、おじさんたちの話がずれていく。 日本とゆーことで、ここでもサッカーの話が持ち上がる。
で、パパントラ・・・。おじさんたちは「 TAPO(東方面バスターミナル;Terminal Oriente)へ行ってベラクルス行きに乗れ」と 言っている。
あれ?ガイドブックによると、パパントラ行きが北方面バスターミナルから出てるはずなんだけど? 確かにパパントラとベラクルスって同じ州にあるけど、そんなに近かったっけ?
もう一度、確認のため「パパントラ行き?」と聞いたけど、「そーだ!」と・・・。 まぁ、私の頭の中ではもともと、パパントラからベラクルスへ行く予定だったんで、じゃぁ、 とにかくベラクルスへ行ってみようと、おじさんたちにお礼を言い、タクシーチケット売り場へ行く。

 タクシーチケット売り場で、TAPOまでのタクシー料金N$35(440円弱)を払い、 チケットをもらう。そして、構内タクシー乗り場へ行き、「TAPOまで」とタクシーに乗る。
流しの怪しいタクシーは、構内に入ってこれないため、安全といえば安全。 構内タクシーは少々高いらしいけど、ボラれることはない・・・と思う。
とにかく、北方面から東方面のバスターミナル間、タクシーの中からだけど、D.Fの街並みを眺めることができた。

 んで、TAPOへ着く頃、タクシーの運転手が、 「ここはとても危険だから、気をつけなさい。荷物盗られないように!」と、何度も念を押される。
そんなに危険なの〜?地元の、それもタクシーの運ちゃんから言われるってよっぽど? 少々ドキドキ。
んで、チケットをあげて、お礼を言って降りる。 と同時に足早に構内へ向かうが、構内までの地下通路が結構長い。
しかし、荷物運びのポーターが何人かいたんで、その人たちの後ろをさりげなく、 だけど、ぴったりと付いて歩く。

 で、ベラクルス行きのカウンターで14:30発のチケットを買う。長距離になるため、ADOの1等バス。座席指定のトイレ付。 N$223(2,800円弱)
待合室ではたくさんの人・人・人。 で、荷物チェックして荷物を預ける。身軽になって、再び待合室のイスに座る。 が、まわりの人やバス搭乗口に並ぶ列の人から、なぜかジロジロ見られてる。
なんか、私って変?日本人って珍しい?・・・んなわけないでしょ。なーんか落ち着かないなぁ〜。

 それから、ベラクルス行きの搭乗の呼びかけがあり、列に並んでやっとバスに乗り込む。 長距離1等と言っても、ふつーのバス座席に、後方にトイレが付いたぐらい。 デラックスと1等ってこんなに違うもの?まぁ、バスによるのだろうけど・・・。
私の隣には、若い女の人が座った。 で、「英語話せる?」と話かけたら、「話せない」・・・まぁ、ここでもスペイン語実習となりそう。
彼女はベラクルス出身でベラクルスへ帰るらしい。そーか、今日は土曜日だった。どーりで人が多かったんだ。
で、外はどんよりした曇り空から、いつの間にか激しい雨が降っていた。 隣の女の人に今時よく雨が降るの?と聞いたら、こういう天気は珍しいそう。
6月は雨季の最中だけど、こちらの雨季は激しいスコールが短時間あるだけですぐ雨があがるそう。 1日中雨が降り続くことはあまりないみたい。

 雨が叩きつける窓の外を眺めながら、いつの間にかウトウト・・・。 ベラクルスまで約5時間のバスの旅。はやく、ベットに就きたいよぉ。

 ベラクルスTOP




 メキシコへ行ったら、まず、テオティワカン遺跡とチチェン・イツァー遺跡をはじめとする遺跡群を巡りたいと ゆーのと、オアハカ、チアパス方面へ行きたいとゆーのがあった。
メキシコと言ったら、ユカタン半島カンクンが 観光地として有名だけど、 リゾートとして栄えているため欧米人が多く、英語が往来して、物価が高い (メキシコ内で)と聞いた。
私としては、メキシコ先住民族が多く住むオアハカ、チアパス の方が断然興味ある。
まぁ、チアパスは世界に名を馳せた武装ゲリラの活動拠点として有名なんだけど、 現在彼らは、武力闘争放棄をしているらしい。しかし、武装解除をしたわけではないんで、 いつ何時何が起こってもおかしくない?それなりに状況把握して行くべし。

 で、1週間程度でバス移動だったら、遺跡巡りも限られてくるし、無駄のないルートで 移動しないとね。
サン・アントニオにいるとき、メキシコ通のTacaからいろいろ話を聞いた。
で、D.Fから北東方面に位置する パパントラ(Papantla)では、ボラドーレス(Voladores) を見ることができる。 ボラドーレスとは、パパントラ近郊に住むトトナカ族の、太陽神に捧げる伝統的儀式。
今までに1度はテレビで見たことがあるはず・・・4人ぐらいの男性が約30mの高さのポールから、逆さ吊りになって くるくる回りながら、地上まで降りてくるアクロバティックなもの。
それに、パパントラはエル・タヒン(El Tajin)遺跡への拠点となる。

 D.Fから東方面、パパントラからはメキシコ湾に沿って南下すれば、 ベラクルス(Veracruz)の町がある。
1760年までは、スペインとの貿易港として唯一メキシコで栄えた港町だったため、 奴隷としてのアフリカ人や、移民としてのキューバ人が多く来た。 よって、音楽も踊りも盛んとなり、 ラ・バンバ、ダンソンなどの発祥の地としても有名となる。
今ではメキシコと言えば、クンビア(コロンビア発祥のダンス)が広く踊られているけど、 メキシコの中でベラクルスはサルサでも有名な町らしい。 1日中、音楽や踊りで楽しめる。
そして、ビーチリゾート地として特にメキシコ人に人気があるらしい。

 とゆーことで、D.Fから直行で南東方面のオアハカへ行くより、D.F → パパントラ → エルタヒン遺跡 → ベラクルスを廻ってオアハカへ行こうということにした。 が、 ツーリストインフォメーションのおじさんにより、D.Fから直行、ベラクルスとなってしまった。
まぁ、なんとかなるでしょ・・・。

 ベラクルスTOP




 ベラクルスに19時半に着く。まだ外は明るい。
バスターミナルのインフォメーションがまだ開いていたんで、そこでホテルを探してもらう。 遅いんで、何かと便利な中心地の アルマス広場(Plaza de Armas)周辺で$30前後の中級ホテルを紹介してもらう。
で、アルマス広場までのタクシーチケット N$21(約260円)を買って、タクシーに乗り込む。 オテル・コロニアルとアルマス広場

 アルマス広場周辺へ来ると、たくさんの人。音楽も流れてお祭りみたいな賑わい。
私が泊まるホテルは、アルマス広場を囲む建物のひとつ、 オテル・コロニアル(Hotel Colonial)(右写真;中央のピンクの建物。ちなみに右の白い建物は観光案内所 等が入っている)。 車が入れないんで、ホテルまではバックパックを担いでアルマス広場を歩いていく。
ホテルのカウンターで、シングルが空いているか聞くと空いていた。 あとで知ったけど、土曜日のアルマス広場周辺のホテルは昼頃で満室になることが多いらしい。 空いていたのはラッキーだった?オフシーズンってこともあるのかな?
で、2種類の値段を提示されたが、別に寝るだけだから・・・と、安いほうにした。 おまけに部屋代10%割引してもらい、1泊税込み(約15%!) N$328.51(4,000円ちょっと)

 建物はもちろんコロニアルとゆーからに古い。古くてドアや家具に味があるのはいいけど、 私の泊まった部屋は小さな窓がひとつだけあって、暗くて狭い。
いい部屋になると、アルマス広場に面したバルコニー付の部屋。少々賑やかかもしれないけど、 広場でのお祭り騒ぎを眺めることができる。
ホテルロビーもそんなに広くないけど、レトロで重厚なソファーなんかが置いてあっていい感じ。 近代的でゴージャスなホテルって落ち着かないけど、レトロでシンプルなホテルってホッとする。 んー、やっぱ私ってコテコテの庶民?

 お腹空いたけど、まず、観光案内所へ行って明日の予定立てないと・・・。 ガイドブックには毎日朝9時から夜9時まで 開いていると書いてあった。まだ間に合う。
アルマス広場沿いにあったと思ったんで、 そこら辺へ行くけど、それらしき案内もない。 うろうろしてたんだけど、結局道端に立ってた警察官に聞いてみると、そこまで案内してくれた。
と、私が泊まるホテルのすぐ側じゃん。しかし、すでに閉まっていた。 「あら、ごめんなさい。もう、閉まっているわ」と女性警察官。仕方ない。 お礼を言って、明朝9時に訪ねることにした。

 じゃぁ、腹ごしらえにと広場周辺をうろつく。 人垣ができてる中央では、女の人たちが踊っている。 もしかして、ダンソンって言われてる踊り?ダンソン発祥の地だからね・・・。
オープンエアーのカフェテリアでは、多くの人が座ってて、テーブルをまわりながら マリアッチが音楽を奏でてる。
メキシコと言えば、メキシコ民族音楽のひとつマリアッチが有名。 ソンブレロ(メキシコ特有のつばの大きな帽子)、チャーロ(ズボンの両脇にメタルボタンを縫い付けた衣装)を 身に付けたおじさんたちが、ギター、トランペット、バイオリン・・・で演奏する。
マリアッチを見ると、"メキシコへ来たんだぁー!"って実感できる・・・かな?

 で、ホテルの隣のオープンエアーのカウンターへ行き、メニューを見せてもらう。
カウンター内には、7〜8人の男性スタッフがいて、うち年配の一人がメニューを持って説明してくれた。 たくさんは食べれないんで、軽いハム入りホットサンドを頼む。んで、お持ち帰りにしてもらう。
食べ物ができるまで、カウンターの側に立って広場のダンスを見ていたら、年配のおじさんが私の隣に 立って話かけてきた。どーやら、この店のオーナーみたい。
日本から来たことを知って、案の定、サッカーの話題になる。んー、やっぱサッカー大国メキシコ。 ちょうど、メキシコチームが負けたあとだったんで、メキシコ負けて残念そうにしてた。

 なんだかんだと話していたら、突然の大雨。広場の人々がみんな一斉に引いて行く。
外に出てたテーブルを中に入れるため、オーナーやスタッフたちが忙しく動き出す。 その日の夜の広場でのイベントは中止になった。残念・・・。 ダンスなんかをゆっくり見たかったし、踊りたかったのに・・・。
で、私のホットサンドができた。お金を払うとき、若いスタッフが日本語で「こんにちは」「ありがとう」・・・ といくつかの日本語を話した。「すごい!上手!」と言ったら、他のスタッフたちも 笑いながら、「おぉ、おまえやるじゃん!」ってな感じで彼を誉めてた。

 部屋に戻って、早速ホットサンドにパクつくが、ハムの量が半端じゃない! ハムが5重6重に重なってパンがこんもりと膨らんでいる。 おいしいけど、ハムの味しかしない。パンの存在もどこへやら・・・って感じ。
それにしても、ホテルの自販機で買ったリンゴジュース(N$7・・・85円ぐらい)、 "Manzana LiFT"はちょーウマかった。 今までに飲んだリンゴジュースの中でNo.1かなぁ〜?
とゆーことで、メキシコにいる間、このリンゴジュースはよく買って飲んだ。

 夜はテレビをつけたまま、本を読んでたんだけど、このテレビ、番組がほとんど見れない。 唯一、きれいに映った番組があったんで、そのままつけてたら、11時をまわったころだろうか? なんか、悩ましい声が聞こえてきた。
テレビの方を見てみると、「おぉ!」もろSexシーン。それもモザイクなし! シ・シゲキ的〜!こんなん時間から、ふつーのチャンネルで、こんな刺激的な番組があっていいもん?
あまりにも堂々とやってるんで、かえっていやらしさを感じないけど・・・聞こえてくる声が これだけだもんだから、な〜んか恥ずかしい。

 とゆーことで、テレビを切って静かになったとこで、2日ぶりのベッドでゆっくり休む。
しかーし、14時間半のバス移動、1時間のバス移動、4時間歩き続け(登り下りも)、1時間のバス移動、 5時間のバス移動というゆっくり腰の落ち着けない1日(?)だった・・・。さすがに疲れた・・・。


 
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