荷物を預けて、本日目指すは、
ミラドール・デル・エステ(Mirador del Este)公園。
ここには、西側にコロンブスが眠る(遺骨が置かれている)
コロンブス記念灯台(El Faro a Colon)と、
東側に先住インディヘナたちが住んでいた洞窟ロス・トレス・オホス・デ・アグア(Los Tres Ojos de Agua)がある。
旧市街から、徒歩で行けないわけでもないが、ちと遠い。で、タクシーを使うことにした。
ここで番外編。
このホテルの出入り口前には、タクシーで来た客を出迎えるボーイらしき人(普段着なんでよくわからない)が、
いつも外のイスに座っていた。
私がこのホテルに初めて来たとき、彼と目が合い「Hola!(やぁ!)」とあいさつしたのが、事の始まりでして・・・。
それ以来、私がホテルを出たり入ったりする時、彼は必ず私に声かけてきた。
私はニコッて笑って「Hola!」か「Chao!(バイバイ!)」しか言わなかったのに、彼の言葉は会うたびにエスカレート。
何がどうエスカレートかって?
最初の頃は、あんまし気にかけてなかったんで、覚えてないんだけど、
「君は僕のこころだ!」
と言われた時、"なぬ?"
その後、
「君は僕の太陽だ!」とも言ったなぁ。
んで、この日もホテルを出て、彼は私を見るなり叫んだ。
「愛してるよぉ!」
この言葉が、彼からかけられた最後の言葉だった。
だって、このあと、ホテルへ帰ってきたとき、彼はいなかったから・・・。
んでも、この続き聞きたかったなぁ〜。だって、これ以上の言葉って、どんなん?
それにしても、やっぱ、"ラテンのノリだぁー!"
というのが、おもろかったりして・・・。
とゆーことで、番外編終わり。
ホテルを出て、すぐそこにいたタクシーの運転手に声をかけた。
すると、彼は、1台後ろのタクシー運転手のおじさんを紹介してくれた。
"なぜ?"と思いつつ、そのおじさんのタクシーに乗ってみて、わかった。
そのおじさん、日本人好きだったから。
「君はスズキ知ってるか?サトウは?」
そんなん、どこのスズキさん?サトウさん?
日本には、山といすぎて・・・わ・わかるわけないだろぉー!!と言いたいところだったけど、
ひとまず「さぁ・・・」ってな感じに言葉を濁す。
彼は以前、日本人経営の会社にいたらしく、すごくお世話になったらしい。
彼ら(日本人)を知っていることが、彼の"誇り"みたいに話していた。
そして彼は、前日、私がガイド
の人といっしょに歩いているのを目撃(?)して、私を覚えていたらしく、
「お金を取られなかったか?」と聞いてきた。
「いや。」と答えたが、おじさん、
「彼らには気をつけないと、あとでたくさんのお金を取るから。」
と忠告してくれた。やっぱり、そうなの?ってゆーことは、私はなにげに逃げきったってことかしら?
なにはともあれ、ラッキー!とゆーことで。
それから、おじさんにコロンブス記念灯台へ行きたいと言って金額を聞く。RD$60〜70ぐらいだったと思う。
そのあと、ロス・トレス・オホス・デ・アグアまで、歩いて行くつもりだった・・・が、おじさんは「とんでもない!」
ってな感じで言った。
コロンブス記念灯台から、ロス・トレス・オホス・デ・アグアまで、同じ公園内だけど、その間は、人がほとんどいないらしい。
その脇を走る道路も、車は多くないし、歩いている人もほとんどいないらしい。
よって、物取りに襲われる確率大!格好の標的らしい。
そこで、おじさん、ホテル〜コロンブス記念灯台〜ロス・トレス・オホス・デ・アグア〜ホテル
で、時間制限なしで、
RD$300(約2.200円)で連れて行ってあげると言った。
果たして、それでRD$300が高いのか安いのかわかんないけど、手持ちの通貨からなんとか払える範囲
(実はRD$400も持ってなかった・・・)だったので、OKした。
私のおぼろげな記憶によると、建物の左側にコロンブスの新大陸発見の歴史が、
時代順だと思うけど、各々ブースになっていた。
すべてスペイン語と英語で記されていて、コロンブス直筆の書類なんかも展示されていた。
しかし、この写真撮る前のエピソードが・・・。
サント・ドミンゴ(旧市街)TOP
コロンブス記念灯台(El Faro a Colon)前へ着く。
タクシーのおじさんは、「ここで待ってるから、ゆっくり見ておいで。」ってな感じで言って、
私を見送ってくれた。
建物まで、結構な距離があるぞ・・・(左写真)。
この白亜の建物(右写真)、1992年にコロンブス新大陸上陸500周年記念に建てられたもの。
上空からみると、十字架の形をしているそう。ライトアップすると、
曇った日の夜には、空に巨大な十字架が浮かび上がるそう。ただし、ライトアップは金・土・日だけらしい。
それまで、大聖堂(Cathedral Primada de America)に安置されてたコロンブスの遺骨は、完成と同時に
ここへ移された。
一歩建物の中へ入ると、左写真の如く、真中に通路があり、空が見えてる。
街角の路地に入ったって感じかしら?
中へ入ってすぐの窓口で、入場料RD$20(約150円)払う。
そして、左側の手前の部屋から行くように言われた。
そこには、何があったか覚えてないが、一人の男の人が英語で話し掛けてきた。
専属のガイドらしいが、んー、ガイド代いくらかわかんないけど、もうこれ以上お金が払えない・・・。
もうちょっと、お金を余分に下ろしておくべきだったかな?・・・とにかく断る。
そして、コロンブスと言えば「黄金の国ジパング」
!これがなかったら、新大陸発見に至らなかったわけで、
もちろん、日本のブースも広々ととってあり、展示物もかなりあった。
右側の建物は、世界各国のパビリオンになっていて、おみやげ屋さんもあった
。
この建物(通路)の突き当たりにコロンブスの遺骨が安置されている塔がある
(右写真)。
ここには、4方向すべてに衛兵が立っていて、遺骨を守っていた。
写真は、正面から撮ったもの。
まず、この塔に来て、正面から眺める・・・と、そこで、正面に立つ衛兵と目が合う。
それから、ぐるりと1周しようと思って、右方向へ塔を眺めながら、歩く。
と、微動だにしない正面の衛兵の目だけが、私を追ってるのがわかる。ちょっと怖い。
昔、TVだったか映画だったかわかんないけど、肖像画なのに、目だけが動いてるってのがあった。
そんな雰囲気かな?
んで、ぐるりと1周してきて、左側から正面へ入るが、また、彼の目が私を追ってる。
とりあえず、写真撮りたいんだけど、撮っていいのかどうかわからなかったんで、
誰かに聞きたかった・・・けど、辺りを見回しても聞けそうな人がいない。
で、衛兵に声をかけていいものかどうかわかんないけど、とりあえず、目が合ってるし、その衛兵に
声をかけてみた。
「Perdon(ペルドン)・・・。(すみませんが・・・)」
と、恐る恐る声かけると同時に、なんと彼は、私に向かって"ウィンク"した。
ひょぇ〜!・・・やっぱ、ラテンだぁ〜。微動だにしない衛兵が、普通ウィンクするかぁ〜?
まぁ、とにかく、彼に聞いてもしゃべれないんだろう・・・と、理解・・・?(なんでかわかんないけど・・・)
塔からちょっと離れたところにいた衛兵(非番中?)に聞いたら、OKとの返事。
それで、この写真撮ったんだけど、私を見続ける彼の視線が怖かった。
(拡大できるけど、彼の目までは見れない。視線感じるとは思うけど?)
左写真は、建物から出てすぐの正面側を撮った。市街が一望できる。
タクシーのおじさんは、中央に見える
ちっこい国旗(見えるかな?)のそのまた向う側で待ってる。駐車場から、結構な距離あるでしょ?
右写真は建物の後方側の景色。このずーっと先に次に目指す
洞窟、ロス・トレス・オホス・デ・アグアがある。ほんと、掃除の人たちしか見当たらない・・・。
左写真は、建物の真横側を撮った景色。カリブ海が一望できる。
右写真は、建物から見た斜め前ぐらいの景色。公園もきれいに管理されてるけど、やっぱ、
人いない・・・。
再び、タクシーのおじさんのところへ帰る。と、お兄さんが近づいてきて、
ドミニカ共和国の観光写真がアルバムみたいになっているものを「どうだ?」と見せた。
おじさんも、「どうだ?」と薦めてる。結構いいな・・・と思ったけど、値段聞いてびっくり。
RD$50(約370円)。日本円で聞くと安いけど、向うの金銭感覚(私の中での)から言えば、
結構高く感じたし、そんな余分な金持ってない。
「ごめんなさい。私お金持ってない。」と、断る。貧しく感じたひととき・・・。