カウンターのスタッフは4、5人いるけど、次から次へと来る客の対応で皆忙しそう。
しばらく待って、一人のスタッフがあいたところへすかさず行って、「すみませーん」と声をかける。
スタッフの彼が顔を上げて私を見ると同時に彼は「ワァオー!」と叫んだ。
へ?な・なに?と思ったら、「なんてかわいいんだ!」・・・。
何を言われるかと思ったら・・・普通、ホテルのレセプションにいるスタッフってこんなこと言わないよね?
やっぱここは"ラテン"だ・・・。
想像だにしなかった言葉にびっくりしたけど、単純に喜ぶ私・・・。「ありがとう!」とニコッと笑う。
欲を言えば、「なんて美しいんだ!」って言って欲しかったなぁ〜。って、言われっこないか・・・。
彼はカウンターから身を乗り出し、「なぁに?」てな感じでニコニコしながら話し掛ける。
なーんか、さっきまでの客の対応と違うんでないかい?まぁ、いいけどぉ。
ちょっと雑談したあと、本題に入る・・・
「マナティ・パークへ行きたいけど、どうやって行けばいい?」
ホテルからは、マナティ・パーク行きのシャトルバス(無料)が定期的に出ていて、
レセプション前のベンチで待ってればいいと言われた。タクシーで行かなくてもよかったんで、一安心。
木漏れ日が心地いい中、しばらくベンチでバスを待つ。
空港へ向かうバス、ツアーバス、ホテル内を循環するバス・・・と、カラフルでオモチャみたいな形のバスが来た。
"manati park"と書いてある。(右写真;帰りに撮った)
運転手と、傍に客なのかスタッフなのか女の人が一人。と、この時間利用客が少ないのか、客は私一人。
めいっぱい風が当たりそうな一番後ろの席に座る。貸切だぁ!
ババロのホテルを巡り、別荘地やコテージの間を走り抜け、木々の中を通り抜け、のんびりと走るバス。
時折、土ほこりを浴びながらも、んー、気持ちいい。
このパークの広さは80kuで、150種以上の動物や植物(花)がある。
エントランス入ってすぐのファーストフード店みたいなところで、フライドポテトとドリンクを昼食代わりに食べたあと、
散策に出発。
広場をぐるりとまわって、左の写真を撮るため、木陰の木で作られたベンチの傍に立っていたら、
おもむろに木のベンチが動いた!?「へ?」とびっくりしたら、ベンチで休んでいたタイノ族に扮したスタッフだった。
木の色と同化していて気付かなかった・・・。起き上がった彼は、私が驚いているのを見て笑いながら、
「なんて名前なの?どこから来たの?」といろいろと話しかけてきた。
道を引き返し、歩いて行くと、私が大好きな動物のエリアがあった。
とりあえず、イグアナたちの写真です。望遠じゃないんで、アップの顔が撮れなかった・・・。
それから、人の流れと共に行けば、馬のショーが見れたかもしれないけど、なぜか人とはずれ、
亀やワニや鳥なんかを見てブラブラ。
他にも、タイノ族の住居風の建物が所々あって、ココナッツジュースが売ってあったり、なぜか南の島独特の色鮮やかな
風景画や人物画が所狭しと並べて売ってあったり・・・。
見ごたえ十分って感じの公園じゃないけど、ただのんびり散策したい人にとっては、いいかも?
人少ないし、緑があって、動物がちょこちょこと飼育されていて・・・。
しかし、この公園に来て思った・・・。
プンタ・カナTOP
30分ぐらい(あまり覚えていないけど)で、マナティ・パークへ到着。
エントランス(左写真)で、
US$21(約2.500円)を払う。
高いと思うかもしれないけど、動物や植物のために使われるんだったら、許せるかな?
文頭でも書いたように、マナティ・パークのテーマは「自然を育て、増やすこと」。
動物や草花を絶滅から保護するため、園内で育てて自然に返すという試みを実践している。
とは言え、この値段、地元の人が気軽に来れるような値段じゃないよね?
やっぱり、リゾートで来る人(お金持ち?)目当ての施設だよね?
イルカとアシカ、オウム、馬、タイノ族等のショーがあり、一番の呼び物と言えば、なんといっても
"イルカと一緒に泳げる"。しかし、イルカと一緒に泳ぐにはエントランスで予約しないといけないし、
US$65(約8.000円)別途料金を払わないといけない。
イルカと一緒に泳げるなんてそうそう機会があるわけではない。
泳げないけど、イルカと一緒なら泳げるかも?・・・と、本来は無謀にも即、申し込んだかもしれないけど、
なんといっても体調不調。万全で望みたい、楽しみたい・・・んー、かなり悩んだけど、今回は断念した。
細い道沿いに歩くと、かわった植物や蘭の花が咲いているエリアへ出た。
そのまま歩いていくと、木と藁で作られた建物と石で囲まれた広場が出現。(左写真)
タイノ族(コロンブスが訪れる以前から住んでいた原住民族)の集落を
復元したエリアで、いちばん、でかい建物の
内部には、タイノ族が使っていた土器や道具、発掘された骨も展示していた。(右写真は建物内部の天井)
広場の周りにはタイノ族の住居があり、タイノ族に扮した人たちが、木で作ったカゴや手彫りのものを売っていた。
午前10:30と午後3:30にタイノ族のショーがあるらしいが、時間的に見れなかった。
タイノ族の男性は、前と後ろに麻みたいな短めの布をたらしているだけ。ほとんど素っ裸状態。
一応、中に目立たないパンツを履いていたけど。パッと見た目、フンドシみたい・・・かな?
女の人も同じ格好だったけど、とりあえず、同じような布で胸当てはしていた。
「イグアナ」・・・なんか、イグアナやカメレオン系統は、かわいくて仕方ない。のぼーっとしたところと、
のっそりした歩き方、グロテスクな顔のわりに小さくてかわいらしいつぶらな瞳。
私の夢のひとつに、ガラパゴスへ行って、イグアナたちと共に太陽へ向かってぼーっとすること・・・ってなのがある。
(私って変かなぁ?) 実はこの夢、ラッキーなことに今年の秋に実現するかも??楽しみだなぁ〜。
ガイドブックには、"イグアナの住むオリの中には、見物客が入って自由に歩くことができる"って書いてあった
けど、それはウソ?歩道橋みたいな石橋が架かってあって、その上から眺めるだけだった・・・。
もうちょっと、近くまで行けたらなぁ〜と思いつつ、写真を撮っていたら、
鐘の音とともに何か声が聞こえてきた。そちらへ向かって歩くと、どーやらオウムのショーが始まるらしい。
オウムのショーは、12:45と5:15の2回。
西部劇っぽくしたショーだったけど、スタッフだけがやたらと盛り上がっていたなぁ〜って感じ。
私としては、シンガポール動物園でみたオウムショーだったか、ハワイの動物園でみたオウムショーだったか忘れたけど、
観客参加型ショーのほうが楽しかったりして・・・。
で、それから馬のショーがあっている方向へ歩いていたら、
人の流れがどどっと押し寄せてきた。私ひとり逆方向へ歩いてるんで、みなジロジロみてる・・・。
馬のショーが終わったばかりみたい・・・遅かったか・・・。
ちなみにこのダンシング・ホース・ショーは、
1:15からの1日1回だけだった。
パンフもあって、ショーの時間も書いてあるのに、時計を見てなかった私・・・ほんと、ボーっとしてた・・・。
なにげに近くのトイレへ入る。
出店でミネラルウォーターを買い、再びブラブラ。池の向うにフラミンゴたちが羽根を休めてる。(右写真)
鮮やかな色の中に灰色のフラミンゴが1羽。まだ子供なんだろう。と、1羽のフラミンゴがその子供に
ちょっかいを出していた。
子供のフラミンゴは逃げるようにして移動。1羽のアヒルの傍へ行く。
「ねぇ、あそぼーよ!」と言わんばかりに・・・。(右写真左)
でも、アヒルも知らん顔して去って行く。ひとり・・・いや、1羽たたずむ子供のフラミンゴ・・・。(右写真右)
などと、ドラマ仕立てにしたりなんかして・・・。
それから、でっかい亀(ウミガメ?)たちが泳ぐ池へと行く。
人懐っこいのか、傍によってきた。(左写真)
ボーっとしてのんびりしてる亀も大好きな動物。だいたい、私の好きそうな動物ってわかるでしょ?
と、向う岸にくちばしがなが〜くて、足ひれがでかい、大きな鳥発見。
よーく見ると、カクッカクッと頭が上下してる。目が開いたり閉じたり、ウトウトしているのがわかる。
起きていたいんだけど、睡魔に襲われて・・・って戦っている状態かな〜ってな感じでかわいいかった。(右写真)
イルカと一緒に泳げなくても、イルカとアシカのショーが午前11:15と午後4:15の2回ある。
ちなみにイルカと一緒に泳げるのは、午前9:00と午後2:00、5:00の3回。
事前にチェックしとかないと、私みたいに出足が遅いと中途半端に見れないことがある。
イルカとアシカのショー見たかったけど、今2時過ぎ。4時までここで時間つぶすのは、ちとつらいな〜。
あと30分早く出てれば、午前のショーに間に合ったのに・・・と思いながら、しぶしぶ帰る。
最後にこの看板。園内にさりげなく立ててあった。
WE REQUEST THEY NUISANCES
WE ARE BUILDING THE NEW DOLPHINARIUM OF MANATI PARK
"WE REQEST THEY NUISANCES"が、上手く訳しきれない。とゆーか、どういう風な意味あいに
訳していいもんだろうか?
ちなみにスペイン語だと、"ROGAMOS DISCULPEN LAS MOLESTIAS"
動物や植物を育てて、自然に帰すためには、資金が必要。
その資金を集めるために、募金だけではやっていけない。
となると、資金集めに人を呼び寄せないといけない。
人を呼び寄せるためには、なにかショーや催し物がないと来ないだろう。
結局は、ショーや催し物をするために、動物たちを調教しないといけない。
調教された動物たちにとっては、自然へと帰ることが難しくなるだろう・・・。