アレナル火山国立公園&タバコンリゾート


☆ 5/23 

   《サルチー&サルセロ編》   《タバコンリゾート編》



サン・ホセ 22日からつづく

 朝7時ごろに目覚める。朝食付きなので、せっかくだから食べに行かないとね。 ホテルにはレストランはないけど、24hバースペースがある。 ホテル入口のカウンター向かいに4〜5個のテーブル、鉄格子沿いのテラスにもテーブルが一つ置いてある。 ルームサービスがあるということで、軽食程度の食事はできる。
まぁ、朝食と言ってもコンチネンタル・ブレックファースト。トースト2枚とコーヒーのみなんだけど、私にはそれで十分。 ちなみにアメリカン・ブレックファースト(卵、シリアルなども付く)になると、US$3 加算されるそう。

 タバコンで温泉に入るということで、水着も準備万端!予定時間通り8:55にツアーバスがホテルへと迎えに来た。 ミニバスであちこちのホテルへ寄りながらツアー予約客を拾っていく。
サン・ホセ近郊あたりで、他のミニバスで拾われてきた客とともに30〜40人乗りぐらいのバスへと乗り換えた。 結構、ツアー客が多かったのね・・・。もちろん、日本人は私一人だったけど。

 ツアーでは、ガイドの男性がスペイン語と英語とで案内。 このとき、このHPのタイトルともなった言葉「 Pura Vida !! 」に出会う。
ガイドの彼曰く、コスタ・リカでは「どう?元気?」「どうだった?」などなどの質問のあと、 「元気だよ!」「すごくよかったよ!」なんて答えるときはすべて「 Pura Vida !! 」の一言でO.Kとのこと。 コスタ・リカではとってもポピュラーな言葉だそうで、確かにコスタ・リカにいる間、 あちこちでこの文字を目にしたし、実際現地の人に使って喜ばれた。
なにはともあれ「 Pura Vida !! 」と答えられる国民性がすごく気に入ってしまった。ステキな言葉。 私も「 Pura Vida !! 」とすべてに答えられる日々を過ごせたらいいなぁ〜って願望もあり、 帰国してからのこの旅行記独立のときのHPタイトルは、即決!って感じだったかな?

 バスはサン・ホセから北西に20kmほど行った アラフエラ(Alajuela)の街を走る。 アラフエラは昨日降り立った国際空港から約2kmのところにあり、コスタ・リカ第二の都市だそう。 昔ながらの街並みって感じで雰囲気がよかった。

 結局アラフエラには降りることはなく、そのまま走り抜けること1時間半。 山間の狭い道路を下りていくと、峡谷の村 サルチー(Sarchi)へと到着。
サルチーは伝統的な牛車カレータの製造で有名。 カレータは植民地時代にスペイン人がコーヒー運搬のために持ち込んだもの。 それを地元の人たちが車輪などに色鮮やかな模様を刻んだもので、コスタ・リカの象徴的存在だそう。
写真に撮ってなかったけど、カラフルでキレイで、使うのがもったいない感じ。 今は民芸品として小さいものから大きいものまでいろいろ売られているけど、まだ現役でも活躍しているそう。

 サルチーでは、倉庫のような巨大スペースのお土産屋さんに寄った。 カレータをはじめ木製や紙製の民芸品、コーヒー、アルコールなどなど、一日中見てても飽きないくらいいろいろなものが、山のように 売られていた。
小さな木のパーツで作られた鍋敷が気に入り、2種類購入。スモールサイズのコーヒー豆もお土産用にいくつか購入。 バナナの皮、コーヒー豆などそれぞれを練りこんだ紙で出来たメモ帳は、メモ帳を開くとそれぞれの香りがほのかにし、 表紙はコスタ・リカの昆虫類が手書き風に描かれていて、サイズも5cm四方でかなり気に入ってしまい、 5個入りを2セット買ってしまった。他に木細工のパーツが付いた髪ゴムなどなど、あまり荷物にならないものをちょこちょこ購入。

 気に入ったとはいえ、最初からこんなに買ってしまっていいものだろうか?などと思いつつ、 バスに揺られ、次の町 サルセロ(Zarcero)へと向かう。 サルセロはサン・ホセから北西に70kmにある「中米のスイス」と言われるぐらい静かな高原の小さな町。
ここにはトッピアリーという装飾的に刈り込まれた庭木で有名になった広場があり、そこでバスを降りる。
木のアーチ 教会 教会内
広場の正面から続く緑の木々のアーチ。この先にはお城のような教会がそびえる。 アーチを抜け、螺旋のような石段を登ると薄ピンクの小さな教会。なんかメルヘンチック? 教会内も明るくてかわいらしい雰囲気。
トッピアリー
教会から見た広場。緑の木々のアーチがユニーク。と思ったら、広場内の庭木の形はもっとユニークだった。 いろいろな格好をした動物や人など見るだけでも面白い。もともと公園の水道管理のため雇われたブランコ氏が、 花壇や植木をアレンジし始め、イトスギを植えてからは創造力を発揮。30年以上この庭を守ってきている。

 自分がアレンジしてきた庭木を世界中の人が見に来てくれるなんて、ブランコ氏もうれしいだろうなぁなんて思いながら、 再びバスに乗り込み、しばし走ったところの道路沿いにポツンとあった大きなレストランで昼食となった。
長くて大きなテーブルに座り、サラダ、マメ料理、肉料理などと大皿に盛られた料理が次から次へと運ばれ、 それぞれ好きなだけ自分の皿に取って食べる感じ。 みんなでワイワイ言いながら、あれ取ってそれ取ってと皿をまわしながらで忙しい。
飲み物は酪農盛んなためか牛乳がピッチャーで出てきて、とりあえず味見で飲み、最後はやっぱコスタ・リカのコーヒーで締める。 なんか、まわりの人たちとおしゃべりしながらのにぎやかな昼食となって面白かった。

 昼食後トイレ行って、外へ出たら大雨。雨季だからスコールなんだろうけど・・・。とりあえず、 バス停車場までの間に小さなお店があったのでそこまで走り、寄ったついでにガムを買い、そこからバスまで走って行く。 結構みんなびしょ濡れ状態。
辺りはいつの間にか、霧に包まれ幻想的な雰囲気になっていた。




 サルセロから、タバコンリゾートまでの約2時間ほどは車窓の旅。
アレナル火山 アレナル火山 車窓から
コスタ・リカで最も活動の激しいと言われる アレナル火山(Volcan Arenal)。 ちょうど、火山を挟んで反対側にタバコンリゾートがある。 ぐるりと回りながらアレナル火山に近づいてきた。今のところ噴煙も上がってないように見えるけど・・・? ちなみにアレナル火山の標高は1633m。 高原地帯を走っているのか?雲が下の方に見える。 車窓から見えるのは放牧された牛か農地ぐらい?のどかで気持ちいい。

 アレナル火山国立公園の観光拠点となるのがフォルトゥーナ(Fortuna)の町。 手頃な料金のホテルやレストランが多いとのこと。
アレナル火山近くのトレイル、火山麓にあるアレナル湖でのウィンドサーフィンやフィッシング、タバコンリゾートでの温泉などなど アクティビティが楽しめ、人気が高い観光地となっている。

 フォルトゥーナの町を過ぎて約20分でタバコンリゾートの敷地内に到着。 ここで、アレナル火山トレイル希望の人は別行動となる。15時に出発して約3時間の行程だそう。 行きたい気もあったんだけど、夕食が18時半と言うことは温泉に入る時間がなくなってしまう・・・これはパス。
入場の際に手首にベルトを巻かれる。ちなみにタバコンリゾートの入場料金はツアー代に入っているため、はっきりとはわからないけど だいたいUS$17?
着替えのロッカーへ案内される前にタオルの貸し出しがあり、受け取る。 タオルの貸し出しについては、システムがあったんだけど?よく覚えてない。ちゃんと返却をするために何かしたはずなんだけど・・・。
湯煙
ロッカー前から撮った写真。生い茂る草木の間から湯煙が立ち込める。 散策しながらひと通り温泉に浸かり、そのあとカメラ持参で再び散策。
温泉川 アレナル火山 温泉川
ちょうどいい湯加減の川が、ジャングルの中を流れているなんてスゴイことだよね? 川を挟んであちこちに庭園があった。ちょうどこの庭園からはアレナル火山が望める。 かなり敷地が広いためか、川が人で埋まるということはなく、場所によっては 一人のんびり浸かれる。

打たせ湯 夕日のアレナル火山 夕焼け
これは人工的に作った滝だと思うけど、日本で言う「打たせ湯」。 湯量と言うか湯幅がスゴイ打たせ湯ってとこ。痛くもなくほどよく気持ちいい。いつも人がいて賑わっていた。 レストランの向こうには夕日に染まるアレナル火山。 レストラン手前には温泉プールが広がり、プール中ほどにバーがあった(手前の緑の屋根)。 温泉プールに浸かったイスに座り、お酒を頂く・・・これぞプールバー? 夕食前30分には服に着替え、プールサイドのデッキチェアに寝っ転がり、 夕焼けに染まる空をボケッと眺めていた。キレイ。


 時間になり、レストランへ向かう。レストランはビュッフェ形式。 ツアーバスに乗ってから、結構仲良くなって一緒に行動したりしていた40代ぐらいのイギリス人女性(名前忘れた)と 昼食時同様、隣同士に座る。一人旅同士って集まって共に行動してしまうんだよね。 おまけに彼女はスペイン語が少し話せるんで、英会話じゃないのがいい。
テーブル向かいには、体格のいいアメリカ人男性とコスタ・リカ人女性カップルが座った。 アメリカ人男性はほとんどスペイン語は話せないみたい。で、2人を見てピンッときてしまった。

 中南米の裏事情に詳しい(?)友達から、ちらって聞いたことがあったんだよね・・・。 コスタ・リカでは、アメリカ人男性がコスタ・リカ人女性を買うってゆーかなんてゆーか・・・ 売春とはちょっと意味合いが違うと思うんだけど? お金を出して付き合ってもらうってゆーかそんな感じ?のことがあるって。 もちろん売春宿もちゃんと(?)あって、売春婦は一種の職業として国から認められているとも?!
とにかく彼らはどう見ても恋人同士や夫婦って感じじゃなかったかな・・・。 彼女は彼に対して従順って感じで控えめで大人しい感じだったんだけど、 私がスペイン語が少しわかると知ると、彼女は水を得た魚のように生き生きとスペイン語で話してきた。ちょっとビックリ。 そのとき、彼はちょっと怪訝な顔してたけど、フルーツの話しとか他愛もない内容だったし、別に差し障りのあるものじゃないからねぇ・・・。 アレナル火山噴火

 辺りも暗くなり、食事も終わり、そういえば闇夜を赤く染めるアレナル火山の溶岩噴出を仰ぎ見れるとのことだったんだけど? レストランからアレナル火山があったような方向を見るんだけど、ほんとに暗闇で何も見えない。 今日は見れないのかな・・・ってガイドに話していたら、赤いものがちらちらと闇夜に光った。
おおっ?その方向をじーっと見ていたら、時折赤いものが闇夜に光る。 ドッカンと溶岩噴出するほど活発ではないけど、確かに小噴火を起こして溶岩小噴出はしているみたい。 「見れるよ!見れるよ!」と私の声に他のツアー客も窓側に来てみんなで見ていた。 (ちなみに左写真は、ポストカード;運よければ?こういうふうに見れる)

 19時半にタバコンリゾートを出発。途中、フォルトゥーナの町のホテルを予約していた人たちが数人降りていく。 例のアメリカ人男性とコスタ・リカ人女性カップルも降りていった。
手を振る彼女を見ていたら、なんかキュンって悲しい感じになった。 家が貧しいのかわかんないけど、お金のために好きでもない男性といっしょに日夜行動を共にするなんて、可愛そうな気がする・・・ って、彼らのことはあくまで私の憶測だけど、動物的感(?)って言うものがもろ働いたもので・・・。

 サン・ホセには約3時間半で着いた。ホテルへ帰ったときは23時。 約14時間の日帰りツアーは、ホテル送り迎え付バス代(ガイド付)+昼食代+タバコンリゾート代(温泉+夕食)でUS$75だった。 日本でも旅行会社の観光ツアーなるものに個人的に参加したことがないからよくわからないけど、私としては 久々、修学旅行気分を味わった感じ?
とにかくアレナル火山国立公園をゆっくり楽しみたいなら、フォルトゥーナの町に滞在すべし。 お金に十分余裕があるって人は、タバコンリゾートのホテルに宿泊すればいいかも。 (HP⇒
Tabacon;英語/スペイン語)

サン・ホセ 24日へつづく


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