【小ネタコレクション File049】
プール・バス
その日予定のハンティング(このサイトで紹介しているような物件を見物することを、勝手にハンティングと名付けることにしました。まあ、たぶん恥ずかしいので今後使うことはないと思いますけど……)を終え、それなりの充実感とともに家路を急いでいたところ、薮の中にバスが捨てられているのを発見!
すでに陽は山の陰に隠れてしまっていましたが、まだわずかに明るさが残っていたので、ちょっとのぞいてみることにしました。
車を降りて薮の中に分け入ってみると、奥にもう1台捨てられていることに気づきました。
ルーフのランプがオシャレですね。
よく見ると鉄板はすでに錆によって穴があいています。錆マニアの私にとっては、たまらない色になっていますが、バスマニアにとっては別の意味でたまらないでしょう。
ボディ側面を見てみるとプール・バスとあります。プールへの送迎バスだったのでしょうか。しかし「バス」のスペル、英検5級の私(ウソ)でも間違っていることがわかりますよ。
単純にこのバスが三菱重工製ということを謳っているのか、三菱重工に関連した施設で使われていたのかは不明です。
開いていたドアから身体を滑り込ませ、車内を見てビックリ! なんと車内がプールになってるじゃないですか!!
ということは「BATH」は間違いではなく風呂という意味!? (細かいことを言えば「BATH」には水泳場という意味もありますね)
どうやら昔、プールがないような所へ行って、子供たちに水遊びをさせた移動プールバスのようです。私の世代だとギリギリ移動図書館バスは知っているのですが、プールバスというのは初めて見ました(もしかすると、キャンプ場などに据え置かれて、プールや風呂の小屋的な役割を果たしていただけかもしれません)。
と、写真を撮っていると近くから何か音がします。
明らかに生き物、それも虫やヘビなどとは違う種類の音です。若干ビビリながら、周囲を見回していると……
入口のところに小さなネコが現れました。
ホッとしつつ外に出ようとしたところ、なぜか激しく威嚇してきます。地球上すべての生き物を愛する心優しい私(!?)がこのような仕打ちを受けるとは、考えられる理由は一つしかありません。
やっぱり、ドアの陰に生まれたての子ネコがいました。その後、親ネコを説得(?)して、なんとか無事車外に脱出したのでした。驚いて親ネコが子ネコを殺したりしていないといいのですが……。
※ちなみにもう1台のバスは座席がついた普通のものでした。
栃木県塩谷町
色々な意味でびっくり度:★★★
END
(2007.5)
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