【小ネタコレクション File014】

ホテル・ニュージャパン

ホテル・ニュージャパン

東京都千代田区永田町にあった鉄筋コンクリート造10階建(地下2階)、客室数513室、収容人員2946人という大規模ホテルです。

1982年(昭和57年)2月8日、発生した火災によって死者33名・重軽傷者34名という被害を出し、その跡地は14年間も廃墟の状態のまま残っていました。
この火災で被害を大きくしたのは、経営者(有名な横井英樹)による利益優先主義で、避難誘導すべき従業員数も足りず、スプリンクラーの数も不足、防火扉は作動せず、自動火災報知器はスイッチが切られていて作動せず、非常放送設備は故障していて使用できないという状況だったことが後に明らかになります。これをきっかけに消防法の規制が厳しくなり、適合できず廃業する旅館もありました。

さて、このホテルのその後ですが、1996年、千代田生命が38階建ての高層ビルを建築しようとして取り壊しを行いますが、2000年に千代田生命が破綻。その後、アメリカの生命保険大手のプルデンシャルと森ビルに買い取られ、2002年12月に「プルデンシャルタワー」という高層ビルが完成しています。

例によってこの頃は、あまり写真を撮ることに関心がなかったため、外観のワンカットしか写真が残っていませんでした。今から考えるともっとちゃんと撮っておけばよかったなあ……。


東京都千代田区永田町

もったいない度:★★★★★

END
(1988.4)


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