【小ネタコレクション File004】
サインポールロボット・その1
文京区にある理髪店「ニューアポロ」。この店の入り口に「いらっしゃいませ」としゃべるロボットがいるというので見に行ってみることにしました。
実は何年か前まで、この近くに仕事の関係でしょっちゅう来ていたのですが、まったく気づかなかったというのは、私の目がいかに節穴かという証拠ですね。
近づいてみると……いました!
懐かしさを感じさせるようなデザイン。なかなか気に入りましたよ。
片目しかランプが点灯していません。左右交互に点滅するのかと思って、しばらく待ってみましたが、どうやら右目はたんに球切れのようです。
さらに、近づいてみてもまったく何もしゃべりません。どんな声なのか聞けない、となると、なんとしても聞いてみたいと思うのが人情じゃあないですか。
ドアを開け、店内に入らないとダメなのかと思い、わざわざ髪が伸びるまで待って、後日再び訪れることにしたのです。
……ところが! 散髪してもらうために(カットという小じゃれた表現はこの店に似合いません)店内に入って判明したのは、なんともう壊れていて、ごくたま〜にしか声が出ないんだそうです。
しかもこのロボット、店の親父さんがエレクトロニクス好きで、適当に自作したものかと思ったら、十数年前に大阪の会社が販売していたのを購入したとのこと。
なんでもアイディア賞かなにかをとったものの、あまり売れず、その後その会社はなくなってしまったという話。つまり全国を探せば、数は少ないながらも彼(ロボット)の兄弟がいる可能性があるということですね。
このロボットがオンリーワンでなかったことがわかり、若干がっかりしたのですが、逆にうまくみつければ、どんな声でしゃべるのか聞くことができると思い直し、帰ってから、さっそくインターネットで検索してみました。
その結果、(ニューアポロのご主人は、東京に2台ぐらいあるような話をしていたのですが)神奈川県の鶴見の方に同じサインポール・ロボがいるのを発見! とりあえず髪の毛はまだ短く、これ以上切ることは難しい状態なので、外の様子だけ見に行ってみることにしたのです……(この続きはネットで!)。
※このロボットの目玉に使っている電球は特殊なもので、普通の電気屋さんには置いていないため、球切れのままなんだとか。また、製造・販売していた会社がなくなってしまったため、修理ができず困っているそうです。まあ、それほど切実そうではありませんでしたが。
東京都文京区小石川3-27-11
「ニューアポロ」
謎が謎呼ぶ度:★★★★★
END
(2009.1)
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