マビノギの私記 95
作成日 |
最終更新日 |
マビノギのバージョン(作成時) |
2006年8月25日 |
2006年8月26日 |
65 |
NPC「アレクシーナ」
- 2006年8月25日、早朝、「デザートドラゴン」が出現した。
しかしながら、その姿を直ちに目にすることはできなかった。
集いし者たちは、巨大な翼の影を追い、荒野を駆け抜けた。
デザートドラゴン
ファイアブレス
- その姿が見えたとき、荒野は火の海と化していた。
瞬く間に人が骸と化す悪夢の如き光景なれど、
「ミレシアン」たる我が目には、美しき光景にさえ思えた。
石化ブレス
- デザートドラゴンの猛威は、
地上をのたうつ人間どもなど、塵芥の如しといわんばかりだった。
「強打準備!」
- 「敵が強いから何だというのか。」
「不利な状況だから何だというのか。」
- 「私」の手には、鈍器があった。
-
これまで、「私」は、幾多の不本意な戦闘を繰り返してきた。
-
バオル最終ダンジョンでは、
魔法スキルと「カウンターアタック」に頼り切った戦闘ばかりだった。
-
女神救出の折には、あろうことか、この私が、弓に頼っていた。
あのときの「私」は、逃げ回りながらの屈辱的な攻撃をひたすら繰り返した。
-
思えば、「一発で熊を倒した」の獲得も「ファイアボルト」によるものだった。
- 今、私は、もっと確かな手ごたえを渇望していた。
- 私は、「私」の腕(かいな)のみを信じ、
「二刀流」さえもかなぐり捨てた鈍器による渾身の一撃にすべてをかけた。
-
「私」ごときの攻撃など、
デザートドラゴンにとっては、掠り傷にもならないものであろう。
されども、
忘れかけていた近接攻撃のプライドに心が染まった瞬間だった。
舞い上がるデザートドラゴン
- 敵の「ライフ」は、残り僅か。
戦闘終了
- 「このまま逃しては、死闘も虚しい。」
私が危惧した刹那、誰かが止めを刺した。
戦利品
「あ、貴方様は…」
-
ルエリサーバーで最初の音楽祭以来、
様々なオリジナルの曲を披露なさっている御仁のお姿が至近距離に見えた。
この方は、如何なる敵の前でも楽器を手放すことがないのだろうか。
いつか、この方の「平和の音楽」がデザートドラゴンを地に落とすやも知れぬ。
もしも、その折に、同じ戦場(いくさば)に立つことが叶うならば、
わが身に余る光栄であろう。
例え、「私」が非力であったとしても。
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