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為替総論 〜十年後・二十年後に世界レベルの金持ちを目指すために〜


『為替』はさまざまな形で我々の生活に関わっております。

食料品、ガソリン、海外旅行、外貨預金、ブランド品の価格などなど。。

しかし、我々が『為替』について一番身近となる瞬間は、何と言っても海外旅行の時ですよね?


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海外に行くたびに、「もっと円高ならいいのに。。」な〜んて、思ったりする方は多いでしょう。(笑)

また、外国株に投資されている投資家の方であれば、『為替』はとても身近ですね♪

でも、それ以外の時ってあまり『為替』について気にすること場面はないですよね?

ニュースキャスターがカッコよく、

「現在の外国為替市場では、1ドル○○○円で推移しております」と言っているのを聞くぐらいだと思います。

おっさんも最近までは、『為替』について特に重要視しておりませんでした。

しかし、日本経済について勉強したり、中国株に投資しているうちに、

『為替』について幅広い知識を知ることが我々投資家にとって、

また、21世紀の資本主義経済の世の中を生きるすべての現代人にとって、必要不可欠であることがわかってきました♪

突き詰めていけば、

その時々の『為替レート』を覚えておくことが重要なわけではなく、一番大切なのは我々が持つ『資産の配分』です。

資産の配分と言っても、株に○%、預貯金に○%、不動産に○%、、、といったものではなく、

もう一つ大きなカゴで見て、『我々が保有する金融資産がどの通貨建てのものなのか?』ということです。

つまり、「株式投資(日本株)においてどの銘柄に投資すればいいのか?」というのは、

『円建て資産』の中の『株式(日本株)』の話であって、『資産配分』における『各論』の部分となるのです。

資本主義経済の歴史においては、『円建ての資産』をどんなに増やしても『日本円』の価値が暴落してしまったら、

それまでに築き上げてきた資産がパアになってしまう出来事が発生しているのです。(アルゼンチン、ロシアなどなど)

おっさんの個人的意見としては、我々日本人は今までの資産運用・資産の配分を見直さなくてはならない、

改革しなければならない必要性に迫られていると思います。


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今まで我々日本人が、『円建て資産』だけを保有してきたことが『正解』であったのは、

日本経済が右肩上がりで成長し、

経済大国の地位を築き上げたという『結果』による『正解』なのであって、将来を保証しているわけではないのです。

つまり、カジノのルーレットにおいて、

ずっと『黒』に賭けつづけてきたことで儲けてこれたからといって、

次に、またその次に『黒』が正解であるとは限らないということです。

日本円を含めたすべての国際通貨の価値は、長期的には『その国の総合的な国力』に左右されていくのですから。。

果たして、十年後・二十年後の日本、日本円にはどのような国際的評価が下されているのでしょうか?

また、我々日本人、投資家は将来に向けてどのようなポジションを取っていくことが賢明なのでしょうか?

これらをテーマに、『資産』を『為替』から見た視点で勉強していきましょう♪

え〜と、前置きがかなり長くなってしまいましたが、今回は『為替総論』です。

十年後、二十年後、国際的なレベルにおいて『金持ち』でいることを目指して勉強していきましょう!!


 為替の歴史


  • 1971年 〜ブレトン・ウッズ体制の崩壊〜

    アメリカのニクソン大統領が米ドルと金との交換を停止すると発表した年で、いわゆる『ニクソン・ショック』ですね。これまでの『金本位制』が崩壊し、円は『1ドル=360円』の固定相場から変動相場制へと突入しました。
    ※金本位制:紙幣はいつでも金と交換することが可能であった。

  • 1984年 〜実需原則の撤廃〜

    日本の大蔵省が、「先物為替取引を輸出入等の実需に基づく場合のみ認める」という『実需原則の撤廃』を表明し、資本市場での取引も為替が自由に使用できるようになったことにより、東京市場も国際的な金融市場としてのスタートを切ることとなりました。
    実需以外の取引を認めるということは、投機的な資金の投入が可能となり、市場に流動性が生まれたということですね♪つまり、東京外国為替市場のスタートの年で、なにげに20年しか経ってないのですね〜。

  • 1985年 〜プラザ合意〜

    ここ数十年の為替の歴史の中で、最も大きな為替の変動を引き起こした出来事です。
    1985年9月22日、ニューヨークのプラザホテルでG5が開催され、日本代表は竹下登大蔵大臣、アメリカではレーガン大統領が政権の座にありました。
    その背景には、アメリカの貿易赤字と財政赤字が増大し、日本は1983年に560億ドルという史上最大の黒字を記録、その8割が対米貿易であったことから、日米の貿易摩擦が激化しておりました。
    そして、アメリカではインフレが金利高騰を招き、これが世界の運用資産を吸収したことからドル高となった。このドル高を是正するために円高にしよう!というのがプラザ合意で、ここからドル安への大きなうねりが始まりました。
    その結果、プラザ合意の声明が出された翌日のマーケットは、一日の間で1ドル239円→225円までドルが急落する結果となった。
    その後、円高の行き過ぎによって、日本がバブル経済へと進んでいく原因となったことは皆さんもご存知の通りです。。

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 為替市場におけるプレイヤーたち


世界にはさまざまな通貨があり、現在なんと!242通貨もあると言われています。

しかし、これらの通貨には世界の金融市場で頻繁に売り買いされている流動性がある通過と、そうでない通貨が存在します。

前者をハード・カレンシー(hard currency)と呼び、後者をソフト・カレンシー(soft currency)と呼びます。

ハード・カレンシーの中で特に重要な通貨はご存知、

米ドル(USD)・ユーロ(EUR)・日本円(JPY)であり、

この3つの通貨が世界の為替取引量の中で圧倒的なシェアを有しています。

ちなみに、USDが44.8%、EURが19.0%、JPYが12.6%となっております。

その下の順位は、GBPが7.3%、CHFが2.5%、CADが2.0%、SEKが1.5%となります。

よって、基軸通貨は米ドルとなり、

米ドル以外の通貨組み合わせのレート(例えば、EUR/JPY)のことをクロスレートと呼びます。


 通貨略語一覧


日本円 JPY スイスフラン CHF
米ドル USD スウェーデン・クローナ SEK
ユーロ EUR 中国元 CNY
豪ドル AUD メキシコ・ペソ MXN
カナダドル CAD 台湾ドル TWD
ロシア・ルーブル RUB タイ・バーツ THB
シンガポールドル SGD ブラジル・レアル BRL
英ポンド GBP 韓国ウォン KRW


 外国為替市場


外国為替市場はグローバルな市場で、電話、端末やウェブ上で海外との取引が自由に行える市場です。

その参加者は、日銀のような中央銀行から銀行、企業、ヘッジファンド、個人投資家にいたるまで、
さまざまな参加者があり、国を超えた形でつながっております。

こうした参加者が外国為替取引を行う目的は貿易・投資などの実需に伴うもの、
投機目的のもの、中央銀行が行う為替介入・外貨準備金の調整などの取引に分けられており、

このうち大部分が『投機』目的の取引で、実需に基づく取引はわずか数%であると言われています。

(つまり市場に流動性を保つには『投機』が不可欠ということはこのことですね〜)


また、外国為替市場の特徴として、

株式市場における『証券取引所』のような物理的象徴としての市場が存在しないということが挙げられます。

外国為替取引は、

世界中の銀行間をネットワークしている電話回線やコンピューター回線を通じ、
電話やパソコン画面によって、さまざまな通貨を売ったり買ったりしているのです。

この取引形態を『相対取引』と呼びます。

また、為替レートには大きく分けて『銀行間直物相場(インターバンク市場)』と『対顧客相場』があります。

銀行間直物相場とは、銀行同士で通貨の売買をする際に適用される為替レートで、

対顧客相場は、銀行が企業や個人などの顧客と通貨の取引を行う際に適用される為替レートです。

対顧客相場は午前10時段階の銀行間直物相場を参考に決められた後は、

よほど大きく為替レートが変動しない限り、その時に決められたレートが一日中適用されることになります。

銀行間直物相場と対顧客相場との関係は、

基本的に銀行間直物相場を参考に決められる仲値に一定の手数料を上乗せしたものが対顧客相場として適用されます。

つまり、インターバンク市場は『築地市場』で、対顧客相場が『商店街の魚屋さん』ということですね。

しかし、最近ではいわゆる『金融ビックバン』による自由化の恩恵により、

『外貨証拠金取引』という形で、

我々一般投資家にもインターバンク市場に限りなく近いレートで市場に参加する資格を得ることができました♪


 為替の決済方法


外国為替の決済方法には、『直物為替(スポット)』と『先物為替(フォワード)』があります。

インターバンク市場での為替取引には、現時点での通貨の交換を行う直物為替(スポット)と将来の時点での通貨の交換を行う先物為替(フォワード)があります。

テレビのニュースなどで報道される為替レートは、直物為替レート(スポット・レート)を指しています。よって、通常、為替レートという場合はスポットレートのことを指します。

インターバンク市場のスポット取引は取引を行った2営業日後に通貨の決済が行われます。

これに対し、フォワード取引は2営業日以降の任意の日に決済日を決めて行われます。


 為替の対顧客相場 〜商店街の魚屋さん相場〜


銀行が我々と外貨を取引する場合、手数料を取ります。

銀行が我々に売る値段をTTS、銀行が買ってくれる値段をTTBと呼びます。

TTS(対顧客売り相場) 

TTB(対顧客買い相場) 
仲値に1円〜4円を上乗せ

仲値に1円〜4円を差し引き

※仲値:午前10時時点でのインターバンク市場を参考に決定

海外旅行に行く際に、皆さんも感じておられるでしょうが、銀行は非常にボロイビジネスをしているな〜と感じることでしょう。。


 外国為替市場の取引時間


世界の外国為替市場は、ニュージーランドのウェリントン市場で始まり、

その一時間後にオーストラリアのシドニー市場が開き、

東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場へと移り、またウェリントンへと戻ります。

つまり、外国為替市場は24時間、常に世界のどこかで取引されている『眠らないマーケット』なのです。

もっと具体的には、日本時間月曜午前7時〜ニューヨーク時間の金曜午後5時まで、マーケットは開いているのです♪



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