楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Jan. 29. 2013
    お弁当 
   
楓は生後8か月から保育園に通いはじめた。預け始めた時はまだ母乳
100%で、哺乳瓶からミルクも飲まず離乳食も食べず、どうなること
かと思ったが、慣らし保育が終わるころには離乳食を問題なく食べる
ようになっていた。先生の話によると、ある日、他の子が食事をして
いるのをじっと見ていたかと思うと、急にぱくぱく食べ始めたらしい。
よっぽど美味しそうに見えたのか、「おお、そうやって食べるのか」
と学習したか、たぶんその両方なんだと思う。


ベビー用品店にて。帰国直後だったので日本の離乳食の充実ぶりにびっくり。


保育園の給食は、栄養士の先生がメニューを考え、調理師の先生が
園内のキッチンで調理し、食材の安全もしっかりと管理されたもので、
親としては心強いことこの上なかった。朝や夜あまり食べてくれなく
ても、自分に余力が無くてちゃんと料理ができなくても、少なくとも
一日一度は栄養のあるものを食べていると思えば随分救われた。


離乳食全盛期


そんな保育園生活とも別れを告げ、始まった軽井沢での新生活。
余裕と思っていた軽井沢の保育園は意外といっぱいで、4月までの
3か月間は正式な入園ではなく、週2・3日の一時保育で楓を預かって
もらうことになった。一時保育では給食がでないため、お弁当を用意
しなければならない。しかも「一人で食べられるもの」との制限つき。


一人で食べられるもの?


これまで楓にお弁当を持たせたことがないので、果たして食べてくれ
るのか?量はどれくらい?とドキドキしながら、初めてのお弁当を
作った。台所でお弁当を詰めている私を見て、楓が「かえでちゃんの
おべんと?」など嬉しそうに聞いてきた。

楓を保育園に連れて行き、先生に預けて帰ろうとすると、思いがけ
ないほど激しく楓が泣きだした。引越から1ヶ月近く親とべったり
過ごした後で、知らない場所で知らない人に囲まれて何時間も過ごす
なんて、それは嫌なはずだ。ものすごく後ろ髪をひかれながらも
保育園を後にした。


親とべったり過ごしたお正月


夕方迎えに行くと、楓はニコニコ笑顔で走り寄ってきた。聞けば
午前中はかなり泣いたらしい。先生が話しかけると余計に泣きだす
そうで、じっと窓から外を見つめて、これはいったいどういう状況
なのか?と現状把握に努めていたようだ。それでもお弁当は残さず
食べ、お昼寝も2時間以上したとのこと。

家に帰ってお弁当箱を開けると見事にきれいになっていた。
「お弁当箱ピカピカだね。全部食べてえらいねー」と褒めると、
まっすぐ目を見て「おかあしゃまが、作ったから」と一言。
泣かすねえ。


初めてのお弁当(カラ)