楓観察記
こんな感じで、育っています
 
         
     Dec. 29. 2010
    ストロング 
   
生まれてすぐの楓はとても弱々しかった。
授乳しようとしても、吸いつく力が弱く、すぐに口を離してしまう。
せっかくうまく飲み始めても、すぐに疲れて飲みながら寝てしまう。
泣き声も「オギャー」ではなく「ふぇぇ〜」となんとも情けない。
手足もまだしわしわで、直接持つと折れてしまいそうなか細さだった。

しかし、お世話をしてくれる看護師さんがみな口を揃えて
「She is strong.」と言う。いったいどこが?

と思っていたが、徐々にわかってきた。
ある日、縦抱きの状態から下におろそうとしたら、私の髪の毛を
ガシッと握って離そうとしない。赤ちゃんには生まれつき、
手のひらに触るとぎゅーっと握り返してくる「把握反射」があるが、
その粋を超え、絶対に下ろされまいという強い意志が感じられる。

足の力も妙に強い。かけておいたブランケットは蹴ってはずして
しまうし、座って抱っこしているとドスンバスンとキックしてくる。
両脇を支えて持ち上げると、足をぴーんと伸ばして立とうとする。
というかあとは首さえ据われば一人で立ちそうな勢いだ。


いっこく堂
  
    うつぶせにすると両腕をつっぱって顔をあげようとするのは生まれた
直後からやっていたが、昨日うつぶせでベッドに転がしておいたら、
自分で頭を持ち上げて顔の向きを右から左に変えていた。
顔は下向きのままちょっとだけ頭を持ち上げた、見るからにつらそうな
体勢でじっと耐えていることもある。いったい何と戦っているんだ、楓。