楓観察記
~ 出産準備編 ~
 
         
    出産予約  
   
私が出産した病院は、Universitätsspital Basel(バーゼル大学病院)のFrauenklinik(婦人科)。Unispital、Frauenklinik、Frauenspital、Kantonspitalなど、人によっていろんな呼び方をされるが、どれもこの病院を指す。他にメジャーな産院は、Kantonsspital Bruderholz と Bethesda Spital。各病院では妊婦向けの病院説明会(Informationsabend)が定期的に開かれていて、産院選びの参考にすることができる。他に、助産院(Geburtshaus)や自宅で産むという選択肢も一応ある。

バーゼル大学病院の出産予約受付は妊娠20週から。
予約に必要な書類は以下の通り(日本で結婚した日本人同士の夫婦の場合)。
提出は病院の登録窓口へ直接持ち込みの他、Faxや郵送でも受け付けている。

‐パスポートと滞在許可書のコピー
‐登録用紙 
  病院のwebサイトからダウンロード可。病院の説明会でも配られる。
  私の場合はこの病院で妊婦健診を受けていたので16週の外来の時に渡された。
‐両親の出生証明・婚姻証明
  大使館発給の「戸籍記載事項証明」でOK。
  戸籍謄本を日本から取り寄せ、ベルンの大使館窓口で証明書発給を申請する。


    子どもの保険 
    スイスには国民健康保険のような制度は無く、各個人が民間の保険に入るよう義務付けられている。赤ちゃんも例外ではない。病院からもらった資料に「出産前に保険会社に連絡すること」とあったので、自分の入っている保険会社(SWICA)にメールで問い合わせをしたところ、数日後にメールで新生児用保険のオファーが送られてきた。これに申し込んでおけば、産まれたその日から赤ちゃんの医療費が保険でカバーされるという。

新生児パックの内容は決まっていて、選べるのはフランチャイズ(免責金額)のみ、細かくカスタマイズしたい場合は、出生後の健康診断が終わってからまた相談してねとのこと。手続きは簡単で、PDFの申込書にサインして返送するだけ。

出生後に保険会社へ楓の氏名・誕生日を連絡すると、あらためて申込書が送られてきた。今度はカスタマイズできるので、万一に備えて親よりも一段グレードが上の保険に加入する。後日送られてきた保険証(カード)はブラックで妙にかっこよかった。

ちなみに、妊婦定期検診や出産、出産後の入院など、妊娠・出産に関わる基本的な費用は全額保険でカバーされる。なんでもお高いスイスのこと、出産費用も日本より高い。やったー、今年は保険料の元がとれる!と思ってたけど、計算してみたら世帯単位で収支はトントンだった。保険料高すぎ・・・。


後日保険会社からネーム入りバスタオルが届いた。こんなことしてるから保険料が高いんでは。