2009.4.1
フランクフルト
JALマイレージの有効期限が切れそうになったので、急遽日本へ一時帰国することに。JALの場合スイスからの直行便はないので、今回はフランクフルト発着にし(バーゼル⇔フランクフルト間は車で移動・所要3時間)、ついでにフランクフルトで買い出しをすることにしました。

まず向かったのは日本食材店。検索でヒットした数軒の中から「車でアクセスしやすい」との情報があった「曙」というお店へ。
しかし該当の住所にあったのは、日本とは縁もゆかりもなさそうなちょっと場末感漂うスポーツバー。もしや移転?閉店?といやな予感を覚えつつ店に入り、「このへんに日本食の店はありませんか?」と尋ねると「日本食?ああ、この裏にあるよ」えっ?裏? 「地下に降りたところ」えぇっ?地下?

言われたとおり裏に回ってみると「AKEBONO」と書かれたバンが停まっており、その横に地下への階段がありました。降りてみると、そこには確かに日本食材が!

手前左がお店の入口。看板などは一切ありません。



とってもラフな感じ

しかしお店というより厨房のような感じ。揚げ物の美味しそうなにおいが漂い、テーブルや横の棚に野菜などの食材がとってもラフに並べられています。すみませーん、と声をかけると奥からさいばしを持った日本人の男性が現れました。ここは日本食のケータリングをやっているお店で、ついでに一部食材の販売も行っているのだとか。良ければお宅にも配達しますよ、と笑顔で言ってくれましたが、バーゼルから来たことを聞くと顔がひきつっていました。

想像してたのとはかなり違うが、せっかく来たので何か買って帰ろうと店内を物色させてもらい、嫁がごま油の1斗缶に目をつけるも「あ、それは売り物じゃないんです」とあえなく却下。結局、スペイン産のお米「みのり」を10kgだけ買って車に積み込み店を後にしました。
(ちなみに「みのり」は味・香りとも日本米として十分で、毎日美味しく頂いております)
今回は空港に車を10日間置きっぱなしということで、少しでも駐車料金を安くあげるべく、ターミナルから離れたHoliday Parkingの駐車場を利用。駐車場からターミナルまではシャトルバスで移動できますが、バスの台数が少なく待たされる可能性もあるので、時間に余裕があるときのみおススメです。ターミナル側の駐車場にも早期割引システムがあるようなので利用予定の方は事前にこちらで確認を。



街でいちばん目立ってたソーセージ屋さん


Holiday Parkingとターミナルを結ぶシャトルバス。座席数が少ないので、大家族が居るとすぐ満車になっちゃいます。

飛行機のチェックインまではまだまだ時間があったので、荷物を一時預かり所に預けて街へ出ることに。ガイドブックも何もないので数年前に来たときのうっすらとした記憶だけが頼りです。

空港からとりあえず電車に乗るも、どこの駅が一番の繁華街かがわかりません。近くのおばちゃんに聞いてみたら、すごく親切な人で「それならHauptwacheね。そこで私も降りるから一緒に行きましょう」といって、駅の周りの道案内までしてくれました。彼女は30年前にセルビアから移民としてやってきて、当時はドイツ語もわからず、いろんな国から集まった移民と一緒に工場で働いて大変な苦労をしたそうです。人に歴史あり。

Hauptwacheはデパートやショッピングセンターが立ち並ぶ繁華街。嫁がドイツ語版「名探偵コナン」を買いたいというので近くの本屋に入りました。しかし店内を見渡してもマンガのコーナーが見当たりません。店員さんに聞くと、「うちの店にはマンガ(なんてくだらないもの)は置いてません」との返事。バーゼルでは本屋でも図書館でも普通にマンガを置いているので、その否定的ニュアンスに若干の違和感を覚えつつ、売ってそうな店を聞いてみると、Berliner通りにマンガ専門店があるとのこと。

道の名前言われてもわからないので、野性のカンでそれらしき方向に歩いていくと・・・ありました、見るからに怪しげな店が。恐る恐る中に入り、カウンターにいたオタ感満載の男性に「コナンはありますか?」と聞くと満面の笑みで「上の階にあるよ」。階段を昇るとそこには客か店員かわからないコスプレもどきの女性が3人。専門店だけあってコナン以外にも気になるマンガがいろいろありましたが、あまりに濃い店内の空気に耐えられず、速攻でコナンだけ買って脱出しました。


ほんの数時間の滞在でしたが、フランクフルト、濃かったです。

MANGAに対するネガティブイメージの原因がわかったような。


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