2008.4.27 - 5.3
南イタリア 〜アマルフィ編〜
翌日も晴天。朝早く出発し、アマルフィまでの650kmを一気に南下しました。高速出口から宿までの道は、崖に張りつくような細いクネクネ道。対向車とすれ違うのがやっとなのに、大型バスが突進してきたりするので気が抜けません。

チェックイン後、宿にはレストランが無いことが判明したので、3キロ先のアマルフィの町まで徒歩で夕食を食べに行くことに(車だと呑めないので)。景色はすばらしいのですが、横を車がビュンビュン走っていくし反対側は切り立った崖だし、緊張の連続でした。ちなみに帰りにうっかりタクシーに乗ったら、15ユーロもとられました。バーゼルもびっくりの値段です。

カーブミラーは基本的に役に立ちません

世界遺産にもなっているアマルフィの海岸線
スイスはようやく春めいてきたところなのに、南イタリアはもうすっかり夏の雰囲気。アマルフィのビーチには水着でパラソルの下くつろぐ人々の姿が見られました。町の規模は小さく、店は土産物屋が中心。名物は大きなレモンやレモン製品、中でもリモンチェッロというレモンで作ったリキュールが有名だそうです。可愛らしい容器に入ったリモンチェッロが繰り返し繰り返し売られていましたが、レストランでちょっと飲んでみたら特に好きな味ではなかったので買う気にはなれず。

宿の人に薦めてもらった3軒のレストランを探すと、どれもビーチに面した場所にありました。時間が早めだったので、まずはそのうちの1軒に入って白ワインを1杯。思ったより海風が強く、震えながらだったのが計算外でしたが、思い描いていた「海辺で白ワイン」の絵はとりあえず達成。

どうりで人がいないと思った吹きっさらしのテラス席

アマルフィの大聖堂で記念撮影する新郎新婦。
周りの観光客にとっては絶好ののひまつぶし。

八百屋兼お土産屋。唐辛子も名物らしいです
翌日は宿でのんびり。この宿、海を見下ろす絶好のロケーションでお一人様66ユーロとアマルフィ周辺では大変良心的な値段だったのですが、なんとシャワーのお湯が一度に1人前しか出ない!そんなのルワンダの宿以来です。

あとプールが準備中だったので、いつ開くの?と聞いたら「検査官が昨日来るはずだったんだけど、彼のイギリスに住んでる奥さんが突然離婚するっていってきて、あわててロンドンにいっちゃった。彼が帰ってきてOKを出さないとオープンできない」という絶望的な理由でプールも閉鎖。

でもロケーションと宿の雰囲気はほんと良かったです。

宿の入口をはいったところ

朝食は海の見えるテラスで

海の近くすぎて怖い客室。でも眺めは抜群。
宿の詳細は→
Villa Scarpariello Relais 

真ん中に見えるアーチの入口がケーブルカー乗り場。切符売り場はちょっと離れたところにあるので要注意。
アマルフィから船で90分のカプリ島にも行ってみました。ソレルノからアマルフィ、ポジターノを経由してカプリ島に向かう船は家族連れや修学旅行生で満員。騒音と船酔いに耐え上陸、徒歩数分でケーブルカー乗り場にたどり着くと、そこもまさかの大行列!ひさしぶりに観光地の混雑というものを味わいぐったり疲れました。

カプリの町は、ひなびたアマルフィとは違い完全に高級リゾート地。こじんまりとした町ながら、一流ブランドの店や5つ星ホテルが軒を連ねます。そんな中、ガイドブックで目をつけておいた「生ウニのスパゲティ」が食べられる店へまっしぐら。思ったよりウニの量が少なかったですが、一緒に頼んだ海老のグリルが美味でした。

阿鼻叫喚のケーブルカー待ち行列

お高い店が軒を連ねるカプリの町

青の洞窟前に待ち構える料金徴収船。モーターボート代のほかに、ここで洞窟入場料+手漕ぎボート料で10ユーロとられます。
町をぐるりと回った後は、海辺へ戻り有名な青の洞窟を見に行くことにしました。桟橋でチケットを買い、モーターボートに乗せられて洞窟の前へ。ここで手漕ぎのボートに乗り換えます。満ち潮だったのか洞窟の入り口は相当せまく、客はボートの床に座って頭を低くし、波が下がったときに船頭が岩にはられたロープを一気にひっぱり中に入るという離れ業で洞窟の中へ。外から入る光で海水が透き通った青に輝く様子はとても幻想的でした。船頭同士が縄張り争いでののしりあう、チップを強引にせまられるなどイタリア的お楽しみもついて結構楽しめました。
否応なしに船頭さんのカンツォーネがついてきます

海の幸スパゲティ

海の幸リゾット
アマルフィに戻り、一番気に入ったレストラン「Marina Grande」でシーフードの食べ納め。といっても一皿の量が多いので、頼めるのはせいぜい1人2品。自分の胃袋の小ささをこれほどうらめしく思ったことはありません。あー海のある国に住みたい!


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