思うこと 第192話             2007年2月22日 記       

医療のあるべき姿を求める若者の生き様に感動


 我々の周囲には理想を求めて努力している若者で溢れている。そのような若者達から、私はエネルギーをもらいながら毎日を過ごしているので、気持ちだけは元気である。
昨日は東京に出張していたので、昨日私のもとに届いていたたドクターズ・マガジンを一日遅れで今日目をとおした。そして、びっくりした。なんと、我々の仲間の吉嶺厚生君が5ページにわたる特集記事になっているではないか!ドクターズマガジンは私がとても評価している雑誌だけに嬉しかったのである。まずは、その本文をみてほしい。








私は、吉嶺君の生き様にはこれまでも感動させられ続けてきていた。一昨年夏に同君を訪れた時のことはこのHPでも『個人的出来事第14話 パラグライダー初体験の感動』で述べたが、その時も、同君のこの島での医療にかける情熱に感動したのであった。このたびの、このドクターズマガジンで同君が述べていると全く同じ言葉を私はその時に聴き、同君の熱い心にエールを送ったのであった。私は、この時、同君が勤務している八重山病院の病院長と副病院長にもお会いしたのであったが、同君と同じようにこの島での医療にすばらしい情熱を傾けているのを知って、感動しながら島を後にしたのであった。吉嶺君こそは、私が教授就任以来追い求めてきた「徹底臨床コース(通称、臨床真っ黒こげコース)」のきっかけをつくり、そして、常に「臨床真っ黒こげコース」の先陣を走り、その後、沖縄県立八重山病院で離島医療と取り組み、島の方々や病院の同僚達から高い評価と尊敬を受けてきた、私の自慢の人物である。もちろん、私が彼と共に追いかけている夢の実現までは、まだまだ長い道のりが待っている。彼もこのドクターズマガジンで述べているように、当初の予定の5年間をとうに過ぎたが、八重山病院の基礎体力の確立のためにあと1〜2年この島に残る決意である。私は吉嶺君のその心意気に今一度エールを送りたい。私は、あと1ヶ月と6日後に定年退職して大学を離れるが、鹿児島市に留まって、これまでよりももっと自由な立場で、医療のあるべき理想の姿を追い求めてゆく予定である。同君が離島での夢に道筋をつけ、1〜2年後に、もっと大きな夢に向かって私と一緒に鹿児島の地で夢追いの旅が始まる日が待ち遠しい、と思いながら、夢に大きく心を躍らせている。