個人的出来事第14話   2005年10月25日(日曜日)

パラグライダー初体験の感動

これが感動でなくて何であろう!鳥のように大空に舞い上がり、鷲や鷹のように大空に滑るように静止して360度見渡し、地球は丸く、青いんだ!と実感する! わが人生で、最初で、たぶん最後のパラグライダーの感動体験は、全く予期せぬ形で訪れた!
今日は、所用で石垣島の県立八重山病院を訪問し、教室の仲間の吉嶺君に会った。吉嶺君こそは、私が教授就任以来追い求めてきた「徹底臨床コース(通称、臨床真っ黒こげコース)」のきっかけをつくり、そして、常に「臨床真っ黒こげコース」の先陣を走り、ここ7年間ほどは、この写真の沖縄県立八重山病院で離島医療と取り組み、島の方々や病院の同僚達から高い評価と尊敬を受けている、私の自慢の人物である。

「折角の機会ですから、島を案内しましょう」との同君の嬉しい誘いにのって、同君の愛車オデッセイで、石垣島の名所を見物させてもらった。日没前に島の北端の平久保崎灯台に着き、そこで、大空に舞っているパラグライダーの下の写真を撮った時点では、まさか、私自身が大空に舞う幸運が待っていることは知るよしもなかった。

その直後のことである。「納先生、パラグライダーにのってみませんか」と吉嶺君が言ったのである。横には、吉嶺君のパラグライダー友人が準備を整えて待っていた。感動であった! そのベテランの友人の指導のまま、腰を下ろしたとたん、パラグライダーは大空に舞い上がった。下写真は下で見守る吉嶺君達である。

左の写真は300メーターの高度から平久保崎と大地離島を前景にした日没直前のショットである。

この大地離島を空から見た感動を日本画に描いたのが、私の画廊の作品番号58番の『大空に舞う』である。
下の写真は私の足が写っているが、カメラアングルを考えないと足が入ってしまう。

本当に感動であった。

滑るように地面に降り立ったとき、吉峰君が、「先生、怖くなかったですか?」といった。
私の答えは、「ただただ感動で、怖いなんて感じる暇がなかったよ! 感動を
ありがとう!」 

本当に、感動のひと時であった。