個人的出来事 第36話 2006年2月24日 記
アラスカ旅行 ー追記 その3(追記-最終回)−
オーロラ撮影法追記
オーロラの撮影法については「個人的出来事 第23話 オーロラを求めてーその1−」ですでに述べたが、あれは、出発前に調べた知識を披露したものであった。 今回の旅行中を通して、私はあの撮影法でオーロラ撮影を続け、全て完璧の出来栄えであったので、あの方法が正しかったことは実証されたのであった。しかしながら、もっと簡便で気楽な撮影でもうまく撮影できる事も、今回の旅行中に学んだし、また、幾つか、追記したいこともあるので、あえて、ここに一章をもうけた。
私達がアラスカに到着する前の週は、夜間は―40℃ぐらいであったとのことであったが、私達の滞在中は、寒さが緩んだとはいえ、それでも夜間は―20℃ぐらいであった。通常のデジカメは、何の防備もなく外で長時間三脚につけたままにしておくと、必ず電池が機能しなくなり、シャッターも凍りカメラは機能しなくなる。しかし、一般の観光客が暖かい観察小屋の窓から広い窓ガラス越しに撮影するなら、三脚を立てて、絞りを開け、露出時間を充分にとることさえ実行すれば、いい写真が撮れる。しかし、窓越しの撮影では若干画質がおちるというハンディは避けられない。それが嫌で、外で取りたい方の場合、暖かい観察小屋の窓から広い窓ガラス越しにオーロラの出現をウオッチし、出始めたところで三脚に着けたカメラを持って外に出て、10〜20分間撮影して、また部屋にもどるということを繰り返す観光客の方々も撮影に成功しておられた。ただ、この場合、一つだけ工夫が必要で、ビニール袋または防寒用の布袋でカメラをくるんだ状態で三脚につけたまま暖かい室内に置いておいて、ここという時にそのまま外に持ち出し、外での撮影が終わると、外でビニール袋または防寒用の布袋でカメラをくるんで、密閉状態にした上で、暖かい室内に運び込むことが大切である。これは、レンズの結露を防ぐためである。また、外気にさらす時間が短時間ならバッテリーも働き、シャッターも凍らないことも事実である。ただ、私の場合もそうであったが、プロの方々のように完璧を期し、長時間(私の場合4時間前後)極寒のなかに三脚をすえて構える場合は、「個人的出来事 第23話 オーロラを求めてーその1−」で紹介したような準備が必要となるのである。私の場合、それだけの準備と気構えで臨んだからこそ、撮影に完璧に成功したといえよう。私のオーロラを求めた旅の初日、チェナ温泉第一夜の場合でも、極寒の中で3時間ねばった私は「個人的出来事 第24話 オーロラを求めてーその2− アラスカ1日目」で述べたようにオーロラ撮影に成功したが、暖かい観測小屋にいた私の家内をふくめた約5人の全員がオーロラは見えなかったとのことであった。あの日のオーロラのように低くたなびくオーロラは、慣れない人には白くたなびく霞か雲にしかみえず、しかも、あの場合、15分で消えたので、見損なったものと思われる。外の方が視界が広い事もあろうが、オーロラがどのように見えるのかの予備知識があったら、見損なわなかったかもしれない。
さて、オーロラを求めての旅日記を12回、その後追記を3回アップしたわけであるが、今回をもってオーロラシリーズを終えたいと思う。実は、年休を取って長期間仕事を休んだツケは、予想以上に厳しく、毎日ボディーブロウのように効いてきて、HPにこれ以上時間を避けなくなってきたのである。しばらく、仕事に専念するので、このHPも、以前のように、月に3〜5回ぐらいしかアップできなくなりそうである。
では、また、時間にゆとりが出来るまで、さようなら!