おジャ魔女どれみ+α 〜rebirth
第01話『どれみ、中学生になる!』
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数日後、美空中学校1年4組の教室。
先生「えぇ〜、今日のHR(ホームルーム)では、今週の水曜、明後日に予定されている、研修旅行の班決めをしようと思う」
てつや「先生、研修旅行って・・・何ですか?」
先生「研修旅行は・・・そうだな、新入生同士、交流を深めるのが目的の1泊2日バージョンの遠足とでも思ってくれたら良い。ちなみに行き先は大阪だとりあえず班決めはどうするかな・・・」
長谷川先生は、そういうと、自分の鞄から何かをゴソゴソと取り出した。
先生「名簿順に振り分けて決めるか、その方が知らない奴と同じ班になれて、他の小学校から来た奴との交流も深めやすいだろう。」
先生は、鞄から取り出した名簿の表をみんなに見せながら言った。

***

先生「じゃぁ、今の通り、班ごとに分かれて班長決めをしなさい」
班決めの結果、女子名簿1番のしずく、13番のどれみは同じ1班になった。ちなみに、名簿10番の長門かよこは4班だった。
どれみ「しずくちゃんと同じ班か・・・」
しずく「長門さん、違う班になっちゃったね。同じ班の子は・・・」
どれみ「あ・・・小竹も1班なんだ・・・」
教室の前の方に集まらされた1班の集団の中に、小竹がいた。
てつや「な、何だよ・・・」
どれみ「べ、別に・・・」
しずく「・・・?」
何故か様子のおかしい2人を見て、首を傾げるしずく。
どれみ「あ、伊藤君も同じ班なんだね」
何かを誤魔化すように、突然どれみは言った。
こうじ「あぁ、男子名簿1番だから」
どれみ「あとは・・・」
名簿女子7番の子と男子13番の子は、どれみたちの知らない人物だった。
??1「あ、えっと、初めまして、新庄さつきって言います。美空第二小学校に通ってました。よろしくね」
??2「俺は、白岩一樹。美空第三小出身です・・・よろしく」
どれみ「私は春風どれみ、美空第一小だよ」
こうじ「伊藤こうじ、同じく美空第一小の出身です、よろしく」
しずく「相川しずくです、えっと・・・ついこの間フランスから日本に戻ってきたばかりなんで・・・小学校はフランスの小学校に行ってましたとにかく、みんなよろしくね」
てつや「相川・・・しずく?って、もしかして・・・」
しずく「え?」
てつや「昔、美空第一小学校に居なかったか?」
しずく「う、うん・・・もしかして、小竹君?」
てつや「え、俺のこと覚えてるのか?」
しずく「うん、よくどれみちゃんに意地悪してたから」
てつや「え・・・ま、まぁ、それにしても、へぇ〜、久しぶりだなぁ」
こうじ「おい、小竹、それより早く自己紹介・・・」
てつや「あ、あぁ、えっと、俺は、小竹哲也、美空一小から来ました、よろしく」
こうじ「えっと・・・じゃぁ、早速班長決めを・・・」
かずき「俺、班長やっても良いよ」
どれみ「じゃぁ、白岩君、やってくれる?」
かずき「あぁ、良いぜ」
しずく「じゃぁ、決まりだね」

***

その日の帰り道。
どれみ「しずくちゃん、明後日の研修旅行、楽しみだね」
しずく「ねぇ、どれみちゃん・・・」
どれみ「え、何、しずくちゃん?」
しずく「小竹君と・・・何かあったの?」
どれみ「え・・・な、なんで?」
しずく「なんか、今日、2人の様子がおかしかったような気がして・・・」
どれみ「う、ううん、気のせいだよ」
しずく「そう・・・なの?」
どれみ「うん、そう、気のせい」
しずく「ふうん・・・なら良いんだけどさ」
どれみ「あ、それじゃぁ、また明日ね。バイバ〜イ」
しずく「うん、バイバイ」

***

その頃、小竹の家。
てつや「どれみの奴、本気なのかよ・・・」
小竹哲也は、机の引き出しから1枚の封筒を取り出して呟いていた。
てつや「くそ、俺はどうすれば良いんだよ・・・一体・・・」
小竹は、机に向かって何やら真剣に考え事をしているらしかった。
てつや「ちくしょう・・・」
真剣に考え事をしているうちに、外は暗くなっていた。しかし、小竹はそれに気付かないのか、電気も点けないでずっと机に向かっていた。真っ暗な部屋で、ずっと─。

***続く


次回予告
どれみ「今日はいよいよ研修旅行の日!研修旅行の行き先は大阪、そういえば大阪ってあいちゃんが居るんだよね・・・会えたら良いなぁ・・・次回、<おジャ魔女どれみ+α 〜rebirth>、『魔女が嫌いな魔女見習い?』、ピ〜リカピリララのびやかに行こう!」

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+αrebirth第01話の旧版範囲
第01話『魔女が嫌いな魔女見習い』の冒頭から1ページ目半分ぐらいまで