
北岳リベンジ 前編
5:10芦安駐車場発のバスに乗り、6:12広河原に入る。
北岳を見上げる・・・ぐはぁっ!!山頂がガスってる・・・

・・・イヤ、今回はキタダケソウのリベンジだから、天候が良かろうと悪かろうと知ったこっちゃないのだ・・・ないのだけ
ど・・・
やっぱりイヤ・・・
時間
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ポイント
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概要
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歩行時間
(トータル)
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6:33
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広河原 発 |
気温20℃・・・天気は良くないが、まぁ今回の目的は山頂での展望で
はないので晴れてようと晴れてまいと知ったこっちゃない。
雨が降ろうとどうなろうと、キタダケソウが見られればいいのだ。
大雨が降ろうが、雷が鳴ろうが、かかっ
てこいやぁぁぁ!!!
・・・・・・
といいながら・・・
だんだん足どりが早くなっていく・・・
やっぱり雨は嫌じゃぁぁぁ!
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―
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7:35
7:50
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崩壊地 着
発
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例によって大樺沢の右岸を登っていくと、崩壊地となる。右の斜面か
ら崩れてきた土砂が道を塞いでしまっているので、左岸へ渡らなくては
ならない・・・はずなんだが!
「橋がないんですけど」
あれぇっ?おっかしいなぁ・・・
去年あったんですが・・・また壊れたんですか?
道を間違えたかとおもったが、やっぱり壊れたらしい・・・そういえば
今年は雪が多いとかなんとか・・・それで雪解け水で増水して壊れた
か・・・?
ヤバ、今日大雨降ったらやばいかも・・・
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1:02
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8:07
8:16
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河原 |
大樺沢を渡ってすぐに、左の斜面を登って潅木の中を進む。15分
ほど歩いたところで右岸の崩壊地は過ぎる。ここで再度河原に出て、
右岸へと橋を渡・・・れないんですけど。
橋がないで〜す・・・
こ、ここも橋が壊れたの?ウッソホント?マジ??
左の傾斜を見ると、道っぽいところがあったので、さては道が変わっ
たのかと思って上がってみたけど・・・
そいつは道じゃなかったです。
やっべ、時間を浪費しちまった。
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17
( 1:19)
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8:28
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河原 |
また河原に出る。
崩壊地を回避するため、下で2回沢を渡るのであるが、あとはずー
っと林の中を歩いてきた。
が、ここで林を抜け、また河原に出てきた。ここからはホトンド、大樺
沢づたいに登ってゆくことになる。・・・が、
←なんじゃこりゃ
すでにこんなところまで雪渓が残ってる・・・去年来たときはせいぜい
二俣の上あたりで、まだ道を塞がれるほどではなかったが・・・今回は
もうここいらから雪渓歩きをしなければならない。・・・マジッすか!
・・・ふっ・・・そんなこともあろうかと、今日はアイゼンを持ってきたの
だ!雪渓など恐るるに足りず!
うわはははははははは!!
・・・ただし・・・
その持ってきたアイゼンを車の中に置き忘れるという失態をしていな
ければ・・・_| ̄|○
ううむ・・・雪渓手強し!(←どこが?)
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12
( 1:31)
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↑二俣手前・・・八本歯のコル
は見えず
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8:40
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アイゼン忘れ、仕方なくそのままの靴でソロリソロリと雪渓を通過
中。
ポツリ
少し大きめの雨粒。くそ、もうきちまったああ?!
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
ザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ
||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||
||||||||||||||||||||||
゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜ ゜
Σ(゜◇゜!||!)
それは何の前触れもなく、あっという間に大雨と変わってしまった。
マズイ、あっという間にずぶ濡れになってしまう!
慌てて合羽を身につける。
う〜む、すでに今日の成り行きが見えてしまった気がする・・・
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―
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9:00
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二俣 通過 |
一度、雪渓から岸に上がる。肩の小屋や御池小屋へと分かれる二
俣である。
雪渓に入ってから急に気温が下がった気がする。
広河原で20℃、先ほど通過した崩壊地で16℃であったから、急激
に下がってはいないのだが・・・やはり尾根からの風が雪渓の冷気を
運んでくるのと、突然の雨がいっそう冷気を際立たせている感じだ。
本当ならばここで小休止を取りたいところだが、この状況ではかえっ
て身体を冷やすことになりかねない。
身体に鞭打ち、さらに登っていくことにする。
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32
( 2:03)
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二俣を出発して雪渓に入る。
本来ならば大樺沢の右岸にルートがあり、ガイドブックでも
そちらを奨め、極力雪渓歩きを控えるように書いてあるのだ
が・・・
そんな道ねぇよ!!
うぅむ、残雪がルートをホトンド隠してしまっている・・・ので、
雪渓の上を余儀なくされているのだが・・・
足が滑る滑る!
慎重に足を進めているつもりなのだが、一部シャーベット状に、
一部氷と化した雪渓は容赦ない。一歩足を置き、また一歩足を出
して着地するか否か・・・
ズルッ
まだ重心の残った後ろの足場がもろくも崩れ、支えを失った五
体はそのまま雪の傾斜に倒れこむ。重力は無情にも身体を引っ
張り、そのまま雪渓を滑り落ち・・・
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ぐっはぁっ!!
必死に両手の爪を立て、雪渓にしがみつく。
こんなの何度も繰り返してしまう(TヘT!||!)
・・・すいません、まだ葬式の予定はないのでカンベンしてください・・・
登りからしてこんな状態だから、帰りのくだりも相当の負担が予測できる。重力に逆らう登りででこんだけ苦労してい
るのだ、重力と下りのベクトルが重なる帰りでは、おそらく通常以上のタイムを消費してしまうだろう・・・
そう考えると、何としてもこの登りで時間を稼ぎたいところだ。・・・とはいえ、この雪渓をムリに急げばまた滑って直滑
降間違いなし・・・。
やはりなんとか岸を歩けないだろうか?雪渓を上がり、なるべく草地を歩こうとするものの、行く手はすぐに密集した
木々に塞がれてしまう。
また、なんとか歩けたとしても、そのまま八本歯の尾根にたどり着けるわけではない。この大樺沢は、山頂や尾根か
ら切れ込んだ多くの谷が集まって形作られている。八本歯のコルへのルートを取るならば、いくつかのその谷の雪渓を
越えなくてはならない・・・
結局雪渓歩きは避けられないんじゃん!
・・・・・・
うっしゃあピーンチ!!

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