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前方牽引装置(ぜんぽうけんいんそうち) |
どんな装置なの?どんな人が使うの?
夜間装着して貰う装置です。上顎を前方に成長促進する効果があります。大人のマルチブラケット治療にて用いる場合は成長促進ではなく、特定の歯を前方に移動させる場合に用います。上顎の牽引に限らないので、下顎の臼歯を前方移動させることもあります。
どうやって使うの?
装置は就寝時に使用するため、協力が必要です。寝相によっては起床時に外れていることもあるかもしれませんが、心配いりません。1−2ヶ月練習してもらえると、上手に使えるようになります。クワドヘリックスやブラケットなどの固定装置から、ゴムで引っ張ります。ゴムはかけ方が決まっているので装着時に指導します。
ちゃんと治るの?どんな風に治るの?
軽度の受け口でしたら1−2ヶ月で被蓋が改善しますが、骨の前方成長が期待できるのは1−2年の使用が必要です。結果的に大きい下顎と調和のとれた上顎になりますが、上下顎共に前突した状態になる可能性も有ります。しかし、口元の前突感は鼻の高さとオトガイの高さが関係するので、成長終了時に評価をする必要が有ります。また受け口の場合は中学生、高校生になってから再発することが多いので、長期の治療になることがあります。 |
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