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矯正歯科講座
舌癖(ぜつへき)
tongue habit(タングハビット)

ベロに問題があるとダメなの?

弄舌癖、舌突出癖、嚥下癖などとよばれるベロの悪習慣があります。ベロ以外には唇、指(指しゃぶり)によって同様の不正咬合が起こり得ます。また受け口の原因になる低位舌とよばれる問題もあります。多くは前歯が噛めない状態(開咬)になっています。人は一般的に1日500〜2000回ほど嚥下(飲み込む動作)を行いますが、その都度、舌を突出させていれば当然前歯は噛み合うようにはなりません。逆に前歯が噛め無いくらい空いている人は舌で空間を塞ぐようにしないと、陰圧が作りにくいので舌突出をせざるを得ない人もいます。前歯の噛み合わせとベロの機能はつながりあっているので、解決するためには、先ずは機能改善(トレーニング・生活習慣でベロの動きの注意)を行い、次に噛み合わせが自然に改善しない場合は装置による改善という順番か、もしくは同時に改善へのアプローチを行います。筋肉の問題が残っていると、噛み合わせは決して正常にはなりません。トレーニングで改善できないほど、舌下小帯が短いといった問題があれば、簡単な手術が必要な場合もあります。

どうしてこんな事が起こるの?

乳幼児の時期には乳首からお乳を吸うときに必ずベロを出すようにしながら飲み込んでいます。おそらくこの名残が舌癖になっているのではないかと考えられます。通常ですと乳歯が生えてくる1−2歳には徐々に舌の機能が発達し、突出させる必要が無くなっていくハズなのですが、残っていると前歯で噛めない噛み合わせになっていきます。個人的には、本来であれば乳歯の萌出と共に、乳離れが必要であるにもかかわらず、いつまでも哺乳瓶やおしゃぶりを与えているのは如何なモノかと思っています。もしかすると、このようなベロの問題を抱えている子の多くで、3〜4歳を過ぎても乳離れが上手にできてなさそう?すると、ちょうど永久歯の交換が始まる6歳前後で、前歯が抜けてポカッと隙間が空くのですが、そうなると、穴があればベロで塞ぎたい → 強い舌癖となって現れてくるような気がします。
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