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顎関節疼痛(がくかんせつとうつう) |
顎関節症の症状の一つに疼痛があります。 筋肉が痛い場合と顎関節自体が痛い場合があります。 他に器質的な変化(解剖学的に構造物が変形、組織学的に変質)がなければ、顎関節症の I 型や II 型に分類されます。当然、器質的な変化を伴う III 型、 IV 型(顎関節内障)でも疼痛を伴う場合が多いです。保存的に改善を試みる場合は、機械的・精神的ストレスの緩和、鎮痛剤の服用、理学療法(温・冷湿布・マッサージ・電気・レーザー療法)、スプリント療法(顎位の改善や咬合形態による関節負荷・就寝時などでの異常な機能的荷重負担の除去の除去による関節の環境改善)を行うことが多いです。矯正治療を前提にスプリント治療を行う場合は、治療後の顎位を作り上げていきますので、一時的な疼痛の除去とは使用目的が異なります。
また開口障害は器質的な変化に伴って現れていることが推察されます。 関節円板の前方転位と癒着・炎症により可動域の減少、開口時疼痛を引き起こします。普段自覚症状が乏しく、自分が顎関節症であることを意識していない人でも、開口障害の既往があれば、極めて高い確率で、顎関節内障と考えられます。
一言で顎の具合が悪い と言っても多種多様ですので専門医での診察をお勧めします。ちなみに顎の関節の問題を確定診断しようと思ったら、関節に造影剤を注入してトモグラフィー撮影、CT撮影、MRI検査、場合によっては血液検査など多くの診断材料が必要な場合もあります |
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