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G(ジンジビーティス) |
歯肉炎や歯周病は歯を支えている歯肉や歯槽骨に、炎症を引き起こしている状態です。最大の原因は細菌感染によるものです。時に、炎症がひどくなるのですが、いくつかの薬剤(心臓・神経など)、妊娠などがそれら炎症の増悪因子として知られています。その結果、歯肉が赤く腫れたり、歯根膜・歯槽骨が後退し歯周ポケットが出来たり歯茎が下がってしまいます。ひょっとしたら歯茎が下がっていないように見えているのは腫れているだけかも知れません。また、条件の良くないかみ合わせ、歯並びは歯周病の悪化と関係があります。正常咬合を達成する事で歯周病のリスクを下げる事ができる可能性があります。
どうやって管理するの?
基本的な治療方法は、歯科医院でのクリーニングと日常の歯磨きによる細菌の除去です。原因菌の除去により炎症が消退すると歯周ポケットも改善傾向を示すようになります。そのうち歯肉の形態が正常では無いにしても、より清掃が容易な環境に変化していきます。もし早急に行いたい場合は、歯肉・歯槽骨形成という歯周外科で行うことが出来ます。歯肉炎のみの場合ですと問題ないのですが、歯周炎の場合、深い歯周ポケットを歯肉の後退で改善すると、著しい歯根露出を示し、審美性、知覚過敏の問題を起こすかも知れません。その場合には、歯周外科による粘膜の移植などの治療であれば改善が期待できます。しかし粘膜の移植だけでは裏付けになる歯槽骨が欠損した状態です。場合によっては歯槽骨の高さを揃える為の矯正治療を行うことがあります。治療と並行して歯周治療、補綴治療を行う必要があります。歯槽骨が失われたところに保存が期待できない歯が残っているときに牽引することによってインプラントのための骨を作り出す といった事もできます。 |
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